墓石の写真

【2025年9月更新】

「お墓を継ぐ人がいない」「遠方で管理が難しい」「今のうちに整理しておきたい」。

そんな理由で「墓じまい」を検討される方が増えています。

ですが、「都立霊園では補助金は出るの?」「手続きはどうするの?」「費用が不安…」といった悩みも多く聞かれます。

本記事では、都立霊園の補助金制度の情報から、費用相場、供養の選択肢、費用を安く抑える具体策まで、わかりやすく解説します。

Check

この記事を読んで理解できること

  • 都立霊園の補助金制度の概要
  • 補助金制度の申請方法と注意点
  • 墓じまいの費用を抑える具体的な方法

・お墓じまいの流れご説明
・費用相場のご案内

・お墓の撤去施工

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都立霊園の墓じまい補助金制度

2025年9月時点で、都立霊園では、墓じまいの費用を助成する補助金制度はありません。

補助金はないが、「施設変更制度」で費用負担が抑えられる

東京都では、「都立霊園」利用者に限り、施設変更制度によって費用負担を抑えることができます。

  • 都立霊園(青山霊園・谷中霊園・染井霊園・雑司ヶ谷霊園・小平霊園・多磨霊園・八王子霊園・八柱霊園)

対象となるのは都営墓地のみです。その他の寺院の墓地や、個人墓地などには制度は適用されません。

施設変更制度の概要

都立霊園施設変更制度の概要

使用者自身がお墓を管理する必要がありません。
使用料・年間利用は不要です。
現在のお墓に納骨しているご遺骨に加えて、使用名義人ご本人とその配偶者(事実婚関係にある方を含む)又は東京都パートナーシップ先制制度に基づくパートナーシップ関係にある方がお亡くなりになった際も納骨できます。

参考:都立霊園施設変更制度のご案内

補助金(返還金)概要都立霊園で現在使用中のお墓を都に返還し、ご遺骨を都立霊園の合葬式墓地に改葬することで、使用料・年間利用不要で利用できます
返還額(返還率)都立霊園の合葬式墓地への改葬に関する使用料や年間管理料が免除
新たな費用負担は原則ありません。
対象墓地(霊園)都立霊園(青山霊園・谷中霊園・染井霊園・雑司ヶ谷霊園・小平霊園・多磨霊園・八王子霊園・八柱霊園)
申請対象者都立霊園の使用者本人で、お墓の承継者がいない方
申請方法現在使っている都立霊園の管理事務所に連絡して申請
申請窓口利用先の霊園へお問い合わせください。
・多磨霊園:
042-365-2079
・小平霊園:
042-341-0050
・八王子霊園:
042-663-1533
・八柱霊園:
047-387-2181
・雑司ケ谷霊園:
03-3971-6868
・青山霊園:
03-3401-3652
・谷中霊園:
03-3821-4456
・染井霊園:
03-3918-3502

注意点

  • 費用免除(使用料・管理料の負担なし)という形で費用負担を軽減する仕組みであり、「墓じまいのための金銭の返還(還付金)」という形式の補助金ではありません。
  • 樹木葬や納骨堂の使用料にかかる数十万円〜数百万円が削減できるので、費用負担を大きく減らすことが出来ます。

申請方法

ステップ1:霊園事務所へ相談・申請する

現在使っている都立霊園の管理事務所に連絡して受付時期(毎年度・概ね4月以降)や必要書類を案内してもらいます。

霊園名所在地電話番号
雑司ケ谷霊園東京都豊島区南池袋4-25-103-3971-6868
青山霊園東京都港区南青山2-32-203-3401-3652
谷中霊園東京都台東区谷中7-5-2403-3821-4456
染井霊園東京都豊島区駒込5-5-103-3918-3502
多磨霊園東京都府中市多磨町4-628042-365-2079
小平霊園東京都東村山市萩山町1-16-1042-341-0050
八王子霊園東京都八王子市元八王子町3-2536042-663-1533
八柱霊園千葉県松戸市田中新田48047-387-2181

ステップ2:墓地を原状回復する

墓石や外柵を撤去し、更地に原状回復しましょう。

  • 墓石撤去や更地化は、石材店や墓じまい業者に依頼すると対応してくれます。
  • 墓地の原状回復費用は使用者負担です

ステップ3:墓地を返還し、改葬する

墓地の原状回復が終わったら、今の区画を返還して、ご遺骨を都の合葬式墓地へ改葬します。

改葬先は都立霊園の合葬式墓地に限られ、管理料・使用料不要で利用できます。

霊園名所在地合葬式墓地の有無・特徴
多磨霊園東京都府中市大規模な合葬式墓地あり。納骨は個別安置(一定期間後に合祀)または直接合祀を選択可能。
小平霊園東京都東村山市合葬式墓地あり。納骨は個別安置(一定期間後に合祀)または直接合祀を選択可能。
八王子霊園東京都八王子市合葬式墓地あり。比較的新しい施設で、承継不要の永代供養が可能。
八柱霊園千葉県松戸市合葬式墓地あり。千葉県だが都立霊園で、広域からの利用者が多い。

補助金以外で墓じまいの費用を抑える方法

費用と書かれた写真

これから墓じまいを業者に依頼する方に向けて、上手に墓じまいを進めるために、
墓じまいの補助金以外で、墓じまいにかかる費用を抑える5つの方法をご紹介します。

  • 行政手続きを自分でする
  • 相見積もりをとる
  • 地元の業者に依頼する
  • 次の改葬先とセットで依頼する
  • 閑散期に依頼する

1.行政手続きを自分でする

墓じまいでは、ご遺骨をほかの場所に移す時に、市区町村役所にて改葬許可の申請が必要になります。

お墓じまい業者の中には、この行政手続きが料金プランにセットなとっているケースがありますが、

この改葬許可申請書の入手・記入・提出を自分で行えば、代行費用(1〜5万円)が節約できます。

自分ですると数日で手続きが完了するため、時間に余裕のある方は自分で手続きを済ませると費用の節約ができます。

(参考)世田谷区の改葬許可手続き:世田谷区ホームページ(相談窓口)

また、行政手続きを省略して「墓石の撤去のみ」に対応してくれる業者を選ぶことで、全体の費用をぐっと抑えることができます。

2.相見積もりをとる

「お世話になったお寺だから…」と、そのまま墓じまいもお寺にお願いしようと考える方は多いです。
しかし実は、お寺にそのまま依頼すると費用が高くなってしまうケースが殆どです。

  • お寺は提携の石材業者へ外注するので相場よりも割高になるケースが多い
  • お寺は基本的に1社だけと提携しているため、比較検討ができない
  • お寺との関係性から、料金について細かく聞きづらい

複数の石材店から見積りを取得し、比較検討することで無駄なお金を掛けずにお墓じまいすることができます。

3.地元の業者に依頼する

お墓じまいにかかる費用は、大きく以下のように構成されます

  • 墓石の運搬処分費用
  • 重機や運搬車両費
  • 墓地までの交通費や移動にかかる人件費

この中で、交通費や人件費は、施工業者の事務所から墓地までの距離が近ければ費用を抑えることができます。

出来るだけお墓の近くの石材店から見積もりを取るようにしましょう。

4.次の改葬先とセットで依頼する

墓じまいを行う際、新しい納骨先(永代供養墓や樹木葬など)も同時に依頼できる業者を選ぶと、全体の費用を抑えられます。

撤去から納骨までをワンストップで対応してくれる業者は、手続きや人員の重複が少ないため、個別に依頼するよりセット割引パッケージ料金が適用されることがあります。

たとえば、

  • 墓石撤去+永代供養墓への納骨セットで 30万円 → 25万円に割引
  • 同じ霊園内に永代供養施設が併設されており、運搬費が無料

また、新しい改葬先との提携がある業者であれば、空き状況や費用感も事前に把握でき、無駄な手間や時間も省けます。

費用面・安心感の両面でメリットが大きいので、改葬先がまだ決まっていない場合も、セット対応可能な業者に一度相談してみましょう。

5.閑散期に依頼する

墓じまいの費用を抑えたいなら、業者の“閑散期”を狙うのが賢い選択です。

一般的にお墓の依頼が集中するのは、以下の時期です:

  • 春・秋のお彼岸
  • お盆や年末年始

これらの繁忙期は業者のスケジュールが埋まりやすく、料金が割高になる場合もあります。

一方で、お彼岸やお盆シーズン以外は比較的依頼が少なく、柔軟な日程調整や割引対応をしてもらえる可能性があります。

予定に余裕がある方は、こうした時期をあえて狙って業者に見積りを依頼することで、コストダウンが期待できます。

まとめ:不安がある方は事前見積りしてみよう

墓じまいは、行政の手続きや、管理者や業者への連絡など、不慣れなことが多くあることかと思います。
だからこそ、費用面への不安を解消するためにも、事前にしっかり見積りを取りましょう。

特に、墓じまい後の納骨先や供養方法は費用差が大きいため、早めに情報を集め、複数の業者に相談することが、後悔しない選択への第一歩になります。

多くの業者は、見積もりは無料で提示してくれます。
墓じまい専門の相談窓口や石材店に気軽に問い合わせてみてください。

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