
知らずに後悔しない!仏壇処分の費用と供養のお布施相場を全て解説
目次
はじめに:仏壇の処分費用は方法によって大きく異なる
【2025年11月更新】
「仏壇処分はお寺に頼むといくらかかるの?」
「お布施っていくら包めばいいの?」
お仏壇の処分は、初めてのことで分からないことばかりですよね。
費用のことを調べようとしても、詳しい金額がよくわからなくて不安になりますよね。
そんなあなたへ、この記事では、
- 仏壇処分にかかる費用の内訳
- 供養(魂抜き)のお布施の相場
- お寺・仏壇店・処分業者の違いと選び方
を、初めてでも分かりやすく解説します。
「費用の目安がわかった」「自分にとって納得できる処分方法が見つかった」
そんな安心感を得られるよう、丁寧に解説します。
Check
この記事を読んで理解できること
- 仏壇処分の費用内訳と相場
- 処分を依頼できる4つの方法
- 自分に合った処分方法の探し方
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仏壇処分にかかる費用の内訳と相場
仏壇の処分には、「供養(魂抜き)」と「実際の処分作業」の2つの費用がかかります。
特に「魂抜き」は宗教的な意味合いが強く、処分の際にも注意すべきポイントです。
この章では、仏壇処分にかかる主な費用の目安と、方法ごとの違いをわかりやすく解説していきます。
供養(魂抜き)の費用目安
供養(魂抜き)は、仏壇に宿るとされるご先祖様の魂をお寺の僧侶に抜いていただく供養の儀式です。
お付き合いのある(檀家の)お寺に相談して、供養を依頼しましょう。
この時、一般的には、お布施と呼ばれる謝礼をお渡しする必要があります。
魂抜きのお布施相場
お布施の目安:10,000円〜30,000円
(内訳)
- お布施:10,000〜20,000円程度
- 御車代(お寺から来てもらう場合):3,000〜10,000円程度
- お供え物代(お菓子・果物など):任意
お寺によって「お気持ちで」と言われる場合もありますが、相場の範囲内で準備しておけば安心です。
また、檀家のお寺であれば、過去のやり取りや親族の例などをもとに金額の目安を聞くのも一つの方法です。
処分方法ごとの料金比較
仏壇の処分は、依頼先によって費用が大きく異なります。
以下は、代表的な処分方法ごとの概算費用です。
| 処分方法 | 合計費用 | 内訳費用 |
|---|---|---|
| 粗大ごみ(自治体) | 11,000円〜22,500円 | 処分費:1,000〜2,500円 魂抜き:10,000~20,000円 |
| お寺に依頼 | 20,000円〜40,000円 | 処分費:10,000~20,000円 魂抜き:10,000~20,000円 |
| 仏具店に依頼 | 25,000円〜100,000円 | 処分費:15,000~80,000円 魂抜き:10,000~20,000円 |
| 仏壇処分業者 | 25,000円〜70,000円 | 処分費:15,000~50,000円 魂抜き:10,000~20,000円 |
*粗大ごみ処分時は、魂抜きを自分で手配する必要があるため注意しましょう。
それぞれの特色と相場感
それぞれの処分方法には、費用だけでなく「安心感」「対応範囲」「手間」などにも違いがあります。
お寺に依頼する場合
- 供養+処分:20,000〜40,000円
- 特徴:供養と一緒にお焚き上げをしてくれる寺院もあるが、仏壇を持込む必要がある。
仏壇店・仏具店に依頼する場合
- 供養+処分:25,000〜100,000円
- 特徴:仏壇の扱いに慣れているため、丁寧で安心。ただし費用はやや高め。
自治体の粗大ゴミとして処分する場合
- 処分:1,000〜2,500円(供養費用は別途自分で手配)
- 特徴:最も安く済むが、魂抜きは自分で手配する必要があり、仏壇を指定場所まで運ぶ手間も発生する。
仏壇処分業者に依頼する場合
- 供養+処分:25,000〜70,000円程度(仏壇の大きさで変動)
- 特徴:搬出や積み込みまで代行し、業者によっては供養も一緒に可能。ただし費用はやや高め。
どの処分先を選ぶべき?
処分先に迷ったら、以下の表を参考に選んでみましょう。
処分方法ガイド
- 後悔なく処分したい→お寺・仏壇店へ依頼
- 出来るだけ安くしたい→粗大ごみ
- 仏壇が重くて運べない→仏壇処分業者
詳しくは、第4章自分にとって納得できる処分方法の選び方でもまとめています。
供養(魂抜き)は必要なのか?
仏壇を処分する際、「供養は絶対にしなければならないの?」「しないとバチが当たる?」と不安になる方も多いものです。
特に初めて仏壇を整理する方にとって、宗教的な意味合いが強い「魂抜き」は、よくわからず悩むポイントかもしれません。
結論から言えば、法律上の義務はありませんが、多くの方が心の区切りとして供養を行っています。
ここでは、そもそも魂抜きとは何なのか、しないとどうなるのかについて詳しく解説します。
「魂抜き」とはどんな供養?
魂抜きとは、仏壇に宿っているとされる故人の魂や仏様の霊を、仏壇から抜いて成仏させるための供養儀式です。
別名「閉眼供養(へいがんくよう)」とも呼ばれ、読経や焼香を通じて、ご本尊やご先祖の魂に感謝とお別れを伝える役割があります。
一般的には、以下のような流れで行います:
- お付き合いのある檀家寺や地域のお寺に依頼する
- 僧侶に読経をお願いする
- お布施や御車代を用意する
この儀式を通して、「ちゃんと見送った」という気持ちになれる方も多く、心理的にもスッキリするのが特徴です。
供養せずに処分するとどうなるの?
魂抜きをしないまま仏壇を処分しても、罰則や法律違反になることは一切ありません。
しかし、以下のような不安や後悔を感じるケースがあります:
- 「ご先祖様に失礼ではないか」と気になってしまう
- 家族や親戚から「供養してから処分すべき」と言われる
- 気持ちの整理がつかず、処分後もモヤモヤが残る
実際に、あとから「やっぱりお坊さんに頼んでおけばよかった」と後悔して供養だけ改めて行う方もいます。
そのため、宗教的な意味というよりも「気持ちの整理」として供養を選ぶ方が多いのが現状です。
ただし、粗大ごみ処分をする場合は、魂抜きを必要とする自治体もあるため、この場合は必ず供養しましょう。
【手順ガイド】仏壇処分までの流れ
仏壇の処分は、実際にどのような手順で依頼すればよいのでしょうか?
ここでは、仏壇処分までの手順と費用を解説します。
STEP1.供養(魂抜き)をお寺へ依頼
お寺は、「魂抜き(閉眼供養)」のみを依頼するケースが一般的です。
仏壇の回収や運搬までは対応していないことが多く、供養後は自分で処分先を手配する必要があるため、段取りがやや複雑になる点に注意が必要です。
【お寺への依頼の流れ】
- 檀家寺や近隣の寺院に相談
- 出張供養の日程を調整
- 仏壇の前で読経などの儀式(閉眼供養)
- お布施・御車代を渡す
【費用感】
- お布施:10,000〜20,000円
- 御車代:5,000〜10,000円(出張の場合)
※金額は地域や寺院によって差があるため、事前に相談するのがおすすめです。
STEP2.供養(魂抜き)が終わったら、処分を依頼
仏壇店・仏具屋に頼む場合
仏壇の専門店や仏具店の中には、回収+処分を一括で対応してくれるところもあります。
特に、買い替えや仏壇の引き取りを希望する方にとっては便利な選択肢です。
【特徴】
- 仏壇の運搬・処分まで対応してくれる
- 仏具・位牌などの引き取りも一緒にお願いできることが多い
- 僧侶の手配が可能(提携寺院がある場合)
【費用感】
- 処分:15,000〜80,000円程度 (仏壇の大きさによって変動)
- 供養:20,000〜30,000円程度
※店舗によって「買い替え時は無料引き取り」などのサービスがあります。詳しくは問合せてみましょう。
粗大ごみに出す場合
仏壇は、魂抜きを終えれば粗大ごみに出すことが出来ます。特に、「費用をなるべく抑えたい」という方には最も向いています。
【特徴】
- 費用が安く済む(1,000円〜2,500円前後)
- 自治体のサービスなので安心感がある
- 事前予約・処理券の購入で手続きも明確
【注意点】
- 魂抜き(供養)は自分で事前に済ませておく必要あり
- 自治体によっては仏壇の収集を断られる場合がある(仏具は対象外の場合も)
- 搬出や解体を自力で行わなければならず、大きな仏壇は負担が大きい
【費用感】
- 処理手数料:1,000〜2,500円前後
仏壇処分業者に頼む場合
近年、仏壇の処分を代行してくれる業者も増えています。
「とにかく早く片付けたい」「供養は済ませたので運び出しと処分だけしたい」という方に適しています。
【特徴】
- 即日対応や日時指定がしやすい
- 重たい仏壇でも運搬・解体をしてくれる
- 仏壇の処分と供養をセットで依頼できる
【注意点】
- 一部、違法業者によるトラブル例もあるため、廃棄物収集運搬の許可や、仏壇処分の実績があるかを確認することが大切
【費用感】
処分:15,000〜50,000円程度
供養:20,000〜30,000円程度
自分にとって納得できる処分方法の選び方
仏壇の処分にはいくつかの方法がありますが、「どれを選べば正解なの?」と迷う方も多いはず。
ここでは、あなたの希望や事情に合わせた選び方を紹介します。
処分方法ガイド
- 後悔なく処分したい→お寺・仏壇店へ依頼
- 出来るだけ安くしたい→粗大ごみ
- 仏壇が重くて運べない→仏壇処分業者
「後悔なく処分したい」「できるだけ安く済ませたい」「仏壇が重くて運べない」など、自分にぴったりの方法を見つけてください。
後悔なく処分したい方は「お寺・仏壇店へ依頼」
ご先祖様を大切にしてきたからこそ、「きちんとした形で送り出したい」と思う方には、お寺への依頼や菩提寺への相談がおすすめです。
【ポイント】
- 閉眼供養(魂抜き)をしっかり行える
- 宗派にのっとった正式な手順を踏める
- 僧侶の読経で、心の区切りをつけられる
こんな方におすすめ
- 両親や親族が信心深く、きちんと供養したい
- 仏壇に長年手を合わせてきたため、感謝を込めて手放したい
- 菩提寺とのお付き合いがある
費用は1.5万〜3万円前後かかりますが、後悔のない方法として選ばれています。
ただし、お仏壇のお寺への搬入は自分で対応する必要があるため、車や道具の準備を忘れずにしましょう。
費用を抑えたい方は「粗大ごみ処分」
「できるだけお金をかけずに処分したい」という方には、魂抜き+自治体の粗大ごみ処分の組み合わせがおすすめです。
- 魂抜き:10,000〜20,000円程度
- 粗大ごみ処分:1,000〜3,000円程度
お坊さんに魂抜きを依頼した後、自分で仏壇を自治体のルールに従って処分する方法です。
こんな方におすすめ
【こんな方におすすめ】
- 年金や限られた収入の中で、なるべく出費を抑えたい
- 自分で仏壇を運び出せる、または手伝ってくれる人がいる
- 買い替えや引っ越しなど、仏壇処分に追加費用をかけたくない
注意点としては、「魂抜き」と「搬出処分」が別手配になるため、事前に段取りを確認しておくと安心です。
仏壇が大きくて運べない場合は「仏壇処分業者」
「仏壇の運び出しやできない…」「お寺が遠方のため魂抜きができない…」という方には、仏壇処分業者(回収+供養)の利用が便利です。
- 家まで引き取りに来てくれる
- 魂抜き(閉眼供養)を代行できる業者もある
- 日時指定ができる、事前見積もりで安心
こんな方におすすめ
【こんな方におすすめ】
- 自分で仏壇を動かすのが難しい
- 供養と処分をまとめて任せたい
- 引越しや解体などで急いでいる
電話1本で相談できる業者も多く、「とにかく楽に済ませたい」というニーズにぴったりです。
費用相場は15,000〜70,000円前後なので、思った以上に高額になることもあります。必ず相見積もりを取りましょう。
まとめ|まずはお寺に費用を確認してみよう
仏壇の処分には、供養(魂抜き)と処分の2つのステップがあり、費用や手順も依頼先によって大きく異なります。
特に供養に関しては、「必ずしなければならないのか?」「お布施の金額はいくらか?」といった不安を抱える方も多いはずです。
そうしたときは、まずお付き合いのある寺や近隣のお寺に相談して、供養の必要性や費用感を聞いてみることが第一歩です。
お寺によっては、仏壇の処分先や方法についてアドバイスをくれることもあります。
おおよその費用相場が分かった上で相談すると、
「高すぎるのでは?」「相場と比べて妥当なのか?」といった不安を抱えずに話ができるため、
納得感をもって処分を進めることができます。


