
立正佼成会の仏壇じまい
ご本尊の返納から閉眼供養までの正しい手順
【2026年8月更新】
「立正佼成会の仏壇を処分するには、まず教会に相談しなければ」と思い込んでいませんか。
実は、その思い込みが行動を止めている、最大の原因かもしれません。
立正佼成会の仏壇じまいには、正式な手順があります。
最初のステップはご本尊を教会へ返納すること。
その後「閉眼供養(魂抜き)」を行い、仏壇を業者に引き取ってもらう。
この3ステップを踏めば、信仰に反することなく、ちゃんとした形で手放せます。
ただし、「手順を知った」だけでは動けないケースが多いのが現実です。
「閉眼供養はどこに頼めばいいのか」「教会にご本尊を返納するとき、何を言えばいいのか」という具体的な疑問が残ったまま、また後回しにしてしまう方は少なくない。
「供養という形式をちゃんと守った」という事実が、手放した後の納得感につながります。
手順を守ることは、信仰を大切にすることと矛盾しない。
読み終えるころには、「次に何をすればいいか」が具体的に見えているはずです。
長い間ひとりで抱えてきた不安を、この記事で少し手放してもらえたら、と思います。
この記事を読んで分かること
- ご本尊を教会へ返納する正しい手順
- 閉眼供養(魂抜き)の流れと費用相場
- 教会を通さずに閉眼供養を依頼する方法
- 後悔しない仏壇じまいの進め方
ぜひ最後までお読みください!
仏壇じまいは3つの手順で信仰に反しない
「仏壇を手放すことは、信仰を捨てることと同じなのではないか」。
そう感じている方ほど、行動を起こせずにいる傾向があります。
しかし、そこには大切な前提があります。
立正佼成会において仏壇を処分することは、正しい手順を踏む限り、信仰を軽んじることにはなりません。
問題は「処分すること」ではなく、「どんな順番で何をするか」にあるからです。
立正佼成会の仏壇じまいには、宗教的に正しいとされる流れがあります。
それが次の3つのステップです。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 手順1 | ご本尊を教会へ返納する |
| 手順2 | 閉眼供養(魂抜き)を行う |
| 手順3 | 仏壇を業者に引き取ってもらう |
この順番を守ることが、「ちゃんと手放した」という納得感につながります。
逆に言えば、この流れを踏まずに業者へ連絡することから始めてしまうと、供養が抜け落ちたまま処分が完了してしまうリスクがあります。
順番には意味があります。
仏壇にはご本尊が安置されており、立正佼成会ではこのご本尊を通じた信仰のつながりが大切にされています。
だからこそ、仏壇そのものを動かす前に、まずご本尊を教会へ返納し、その後に閉眼供養(魂抜き)を経ることが、宗派として正しい手順とされているのです。
「供養をしないまま捨てた」という状態にならない限り、信仰を傷つけたことにはなりません。
正式な手順を踏んで手放すことは、信仰を守りながら前に進むことと、何ら矛盾しないのです。
住まいの事情や家族構成が変われば、供養のかたちが変わることもあります。
仏壇という形を引き取らないことと、信仰を大切にし続けることは、矛盾しません。
以下では、この3つの手順を一つずつ丁寧に解説していきます。
手順1・ご本尊を教会へ返納する
立正佼成会の仏壇じまいで、最初に行うことはご本尊の返納です。
仏壇の処分や閉眼供養より先に、この一歩を踏むことが大切です。
立正佼成会では、仏壇に安置されているご本尊(久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊)を、信仰のよりどころとして大切に扱います。
このご本尊が仏壇に入ったままの状態では、仏壇はまだ「信仰の場」として機能している状態です。
ご本尊を教会へ返納し、信仰のつながりを正式に区切ることが、仏壇じまいの最初の一歩になります。
「教会に連絡するのが怖い」「何を言えばいいかわからない」という不安を持つ方は多いですが、手続き自体はそれほど複雑ではありません。
お近くの立正佼成会の教会へ電話または窓口で連絡し、「仏壇じまいを考えているので、ご本尊を返納したい」と伝えるところから始まります。
対応は教会ごとに異なり、個別の事情を聞いたうえで案内してもらえるのが一般的です。
返納の際に特別なお布施や費用が必要かどうかも教会によって異なるため、連絡の際に確認しておくとよいでしょう。
長年信仰を続けてきた方であれば、教会の担当者と面識があることも多いでしょう。
しばらく足が遠のいていた方でも、「久しぶりのご連絡ですが」と事情を伝えれば問題ありません。
返納の連絡は、信仰を裏切る行為ではなく、これまでの信仰生活に区切りをつけるための、ごく自然な手続きです。
- ご本尊の返納先:お近くの立正佼成会の教会(電話または窓口)
- 伝える内容:「仏壇じまいを考えているので、ご本尊を返納したい」旨のみで十分
- 費用の有無:教会によって異なるため、連絡時に確認する
ご本尊と同時に「位牌(法号・戒名を記した名立てなど)や仏具はどうすればいいか」と迷う方も多くいます。
これらは返納の対象ではなく閉眼供養(魂抜き)で対応するものです。
ご本尊の返納とは別の手順になりますので、混同しないよう注意してください。
返納に出向く際は、手ぶらで構いませんが、念のため教会の連絡先や受付時間を事前に電話で確認しておくと、当日スムーズに進みます。
遠方に引っ越していて近くに教会がない場合は、以前所属していた教会や最寄りの教会に電話で相談してみてください。
対応は教会によって異なりますが、事情を伝えれば案内してもらえます。
「返納」という言葉に構えてしまう方もいますが、実際にはご本尊を教会へお返しし、感謝の気持ちを伝える場に近いものです。
特別な作法を覚えていく必要はありません。
返納の連絡で確認しておきたい3つのこと
教会へ連絡する際は、以下を確認しておくと当日の流れがスムーズです。
- 返納の受付日時・必要な持ち物の有無
- お布施や費用が必要かどうか
- 位牌や仏具は別対応(閉眼供養)になること
手順2・閉眼供養(魂抜き)を行う
ご本尊の返納が済んだら、次に行うのが閉眼供養(魂抜き)です。
これは「仏壇に宿った信仰の対象としての性質を、丁寧に区切る儀式」とされており、仏壇を処分する前に欠かせない手順です。
閉眼供養は「魂抜き」とも呼ばれ、仏壇や位牌に宿った信仰の対象としてのはたらきを抜いてもらうための儀式です。
この供養を経ることで、仏壇は「ただの家具」として扱える状態になり、業者への引き取りを依頼できるようになります。
逆に言えば、閉眼供養を行わないまま業者に引き取ってもらうことは、「魂が宿ったまま処分した」という感覚を残しやすく、後悔につながりやすい進め方です。
手順1でご本尊をすでに返納していても、閉眼供養は別に必要な儀式ですので、省略しないようにしてください。
閉眼供養の所要時間は、読経自体が20分〜30分程度、ご挨拶や準備を含めても1時間以内で終わるケースが多いです。
僧侶や供養の担い手にお経をあげてもらい、仏壇や位牌に手を合わせるだけで完了します。
事前に難しい準備をする必要はなく、当日は仏壇の前に座って見守るだけで問題ありません。
手順3・仏壇を業者に引き取ってもらう
閉眼供養が済んだら、いよいよ仏壇を業者に引き取ってもらう段階です。
ここまで手順を踏んできた方にとっては、この段階が「ようやく動ける」という感覚になる場面です。
閉眼供養が済んでいれば、業者への依頼に迷う必要はありません。
閉眼供養を終えた仏壇は、宗教的な意味での「信仰の対象」ではなくなっています。
この状態であれば、不用品回収業者や仏壇店の引き取りサービスに連絡して、処分を依頼することに問題はありません。
- 仏壇店に相談する:仏壇を購入した店舗がある場合、閉眼供養の手配を取り次いでもらえることがあります
- 供養専門の業者に依頼する:近年は閉眼供養に対応した専門業者も増えており、決まったお寺がない方や宗派にこだわらず進めたい方に向いています
閉眼供養の費用相場は、お布施1万円〜3万円程度に、僧侶が自宅などへ出向く場合のお車代3千円〜5千円程度を合わせて、2万円〜3万円程度が目安です。
金額は明確に決まっているわけではなく、依頼先や地域によって異なります。
事前に確認しておくと安心できます。
当日の流れとしては、業者や仏壇店に連絡して見積もりを確認し、日程を決めて閉眼供養を行い、そのまま仏壇の搬出まで進めてもらえるケースが一般的です。
手順を一つずつ踏んでいれば、当日になって慌てることはありません。
業者を選ぶ際は、一般廃棄物収集運搬業の許可を持っているかどうかも確認しておくと安心です。
許可のない業者に依頼すると、不法投棄などのトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」をすると、費用の相場感をつかみやすくなります。
3つの手順を、目安となる時間・費用とあわせて整理すると次のとおりです。
| 手順 | 目安時間 | 目安費用 |
|---|---|---|
| ご本尊の返納 | 電話・窓口で数分〜30分程度 | 教会により異なる(無料の場合もあり) |
| 閉眼供養(魂抜き) | 読経20分〜30分程度(挨拶等含め1時間以内が目安) | 2万円〜3万円程度(お布施+お車代) |
| 業者への引き取り依頼 | 見積もりから搬出まで数日〜1週間程度 | 仏壇のサイズや搬出条件による |
業者選びで確認しておきたいこと
- 一般廃棄物収集運搬業の許可を持っているか
- 閉眼供養と引き取りをセットで依頼できるか
- 搬出経路(階段・廊下の幅など)による追加費用の有無
仏壇じまい全体の流れや費用のめやすを先に把握しておきたい方には、仏壇じまいの費用と正しい手順|後悔しない進め方がこれ1つで分かるをあわせて読んでみてください。
「何にいくらかかるのか」「どの段階で業者を探せばいいのか」といった疑問に、この後の手順解説に入る前に答えておくことができます。
閉眼供養は教会を通さなくても依頼できる
「閉眼供養を行うには、立正佼成会の教会を通さなければいけないのではないか」と思っている方は少なくありません。
しかしこれは、多くの方が持っている思い込みのひとつです。
閉眼供養は、立正佼成会の教会を経由しなくても依頼できます。
対応している供養業者や仏壇店に直接連絡する形で進めることができ、教会の許可を得てから動く必要はありません。
なぜ教会を通さなくてもよいのでしょうか。
閉眼供養はあくまで「仏壇から信仰の対象としてのはたらきを抜く儀式」であり、供養そのものは僧侶や供養資格を持つ担い手が行うものです。
手順1でご本尊をすでに教会へ返納している場合、その時点で信仰のつながりの区切りは済んでおり、その後の閉眼供養や仏壇の引き取りは、教会の窓口を介さずに進めても問題ありません。
- 仏壇店に相談する:仏壇を購入した店舗があれば、閉眼供養の手配を取り次いでもらえることがあります
- 供養専門の業者に依頼する:近年は閉眼供養に対応した専門業者も増えており、決まったお寺がない方や宗派にこだわらず進めたい方に向いています
「ご本尊は教会へ返納し、それ以外の手続きは業者にお任せする」という分担で進めれば、一つひとつの負担を減らしながら、信仰にも配慮した手放し方ができます。
業者や仏壇店に依頼する際は、「立正佼成会の仏壇で、ご本尊はすでに返納済みです」と一言伝えておくと、話がスムーズに進みます。
ご本尊が入ったままかどうかで対応の流れが変わることがあるため、最初に状況を共有しておくと、当日の作業が滞りなく進みます。
なお、教会を通さずに閉眼供養を依頼した場合でも、ご本尊の返納自体は教会でしか受け付けてもらえません。
「業者にすべて任せれば返納も含めて完結する」と誤解しないよう注意してください。
返納と閉眼供養は、担う場所が異なる別々の手続きです。
見積もりを依頼する際は、電話またはLINE・メールで問い合わせるのが一般的です。
仏壇のサイズ、設置場所(何階か、階段や廊下の幅など)、希望する日程を伝えておくと、当日の作業がスムーズに進みます。
搬出経路が狭い場合や2階からの搬出になる場合は、追加費用がかかることもあるため、事前に伝えておくと見積もりの精度が上がります。
「教会に相談しなければ」という思い込み
仏壇じまいを考え始めてから、実際に動き出すまでに何年もかかってしまう方がいます。
その最大の原因のひとつが、「まず教会に相談しなければ」という思い込みです。
この思い込みは、悪意から生まれるものではありません。
むしろ、信仰を大切にしているからこそ生まれる、誠実な気持ちの表れです。
「ちゃんとしなければ」という真面目さが、かえって最初の一歩を重くしてしまっているのです。
「教会への相談が必要なのでは」という不安の裏側には、「勝手に処分したら罰が当たるのではないか」「教会に引き止められるのではないか」という懸念があります。
しかし、ここまで見てきたとおり、必要な手続きは「ご本尊を教会へ返納する」ことだけです。
返納の連絡自体は、電話一本、窓口での一言で済む、決して大きなハードルではありません。
思い込みを解消する一番の方法は、正しい手順をすでに知っている状態で動くことです。
「ご本尊の返納→閉眼供養→仏壇の引き取り」という3ステップが明確になっていれば、「何から手をつければいいかわからない」という状態はすでに終わっています。
あとは、最初の一歩を踏み出すだけです。
もう一つ、行動を止めやすい思い込みに「家族や親族に反対されるのではないか」というものがあります。
しかし、正式な手順を踏んで進めていることを伝えれば、「勝手に処分した」という誤解は生まれにくくなります。
ご本尊を教会へ返納し、閉眼供養も済ませたうえで手放す——この事実を先に共有しておくことが、家族間のトラブルを防ぐ一番の方法です。
手順を守ることが、後悔のない手放し方につながる
仏壇じまいを終えた後、「あれで良かったのだろうか」という気持ちが残る方がいます。
一方で、「ちゃんと手順を踏んだから、納得できた」と感じる方もいます。
この違いはどこから来るのでしょうか。
答えは、手順を守ったかどうかにあります。
「供養をした」という事実が、後悔を防ぐ
仏壇じまいにおいて、後悔が生まれやすいのは「ちゃんとできなかった」という感覚が残るときです。
「閉眼供養をせずに捨ててしまった」「ご本尊をそのままにしたまま業者に頼んだ」という状態は、たとえ周囲から何も言われなくても、自分の中にしこりを残します。
逆に言えば、手順を守ったという事実があれば、その後に気持ちが揺らいだとしても、「あのとき、ちゃんと供養した」という拠り所があります。
形式を守ることは、自分自身の納得感を守ることでもあります。
信仰を大切にしながら手放したと言える状態をつくる
立正佼成会の信者として長年仏壇と向き合ってきた方にとって、仏壇じまいは単なる「大型家具の処分」ではありません。
信仰の場を閉じる行為であり、先祖や故人との関係を整理するものでもあります。
だからこそ、「信仰を大切にしながら手放した」と自分が言える状態で終わることが重要です。
ご本尊を教会へ返納し、閉眼供養を経て仏壇を引き取ってもらう。
この流れを踏むことで、「信仰をないがしろにせず、ちゃんと手放せた」という事実が残ります。
手順を守ることは、残された家族への配慮にもなる
仏壇じまいは、自分一人の問題ではないことも多いです。
子どもや兄弟姉妹など、家族の目に触れる形で進めることになる場合、「ちゃんと手順を踏んだ」という事実は家族への説明にもなります。
「供養をしてから処分した」と伝えられることで、家族が「粗末に扱われた」と感じるリスクを減らせます。
手順を踏んだことは、後から変えられない財産になる
仏壇を処分してしまった後に、「あのとき供養しておけばよかった」と思っても、取り返しがつきません。
一方で、手順を踏んで進めた事実は、後から消えることがありません。
時間が経てば経つほど、「ちゃんと手順を踏んで手放した」という事実の価値は大きくなっていきます。
いつ動き出せばいいか迷ったときの目安
「思い立ったが吉日」とはいえ、実際にはタイミングを迷う方も多いです。
お盆やお彼岸の時期は、教会や供養業者の予定が立て込みやすいため、手続きに時間がかかることがあります。
急ぎでなければ、そうした繁忙期を避けて動き出すほうが、余裕を持って進められます。
逆に、命日や法事など、家族が集まる機会に合わせて仏壇じまいの話を切り出す方も少なくありません。
ご本尊の返納や閉眼供養の日程は、家族の予定と合わせて決めても問題ありませんので、無理に急ぐ必要はありません。
大切なのは、「いつかやろう」で止まらず、まず教会への確認という最初の一歩を踏み出すことです。
引っ越しや住み替えのタイミングで仏壇じまいを考える方も多くいます。
新居に仏壇を置くスペースがない、実家を離れて管理が難しくなった、といった事情がある場合は、住まいの変化に合わせて手続きを進めても構いません。
この記事で紹介した3ステップは、どのタイミングで始めても同じ流れで進められますので、ご自身の生活の区切りに合わせて動き出してみてください。
教会へご本尊の返納を相談してみよう
ここまで、立正佼成会の仏壇じまいにおける3つの手順を見てきました。
「ご本尊を教会へ返納する」「閉眼供養(魂抜き)を行う」「仏壇を業者に引き取ってもらう」。
この3ステップさえ押さえておけば、信仰に反することなく、納得感を持って仏壇を手放せます。
ご本尊の返納さえ済めば、閉眼供養や業者への依頼は教会を通さずに進められるため、負担を分散しながら進められる点も安心材料です。
迷ったら、まずはお近くの立正佼成会の教会に、ご本尊の返納について確認するところから始めてみてください。
「仏壇じまいを考えているので、ご本尊を返納したい」——その一言で、次の一歩が見えてきます。
長年向き合ってきた仏壇だからこそ、「きちんとした形で終わらせたい」という気持ちは自然なものです。
その気持ちに応える手順は、すでにこの記事の中にあります。
あとは、ご本尊の返納という最初の連絡を済ませてみてください。
一つ動き出せば、閉眼供養、業者への依頼と、次の流れは自然に見えてきます。
参考リンク:

