
バチが当たらない浄土真宗の墓じまい進め方
費用や注意点を解説
【2025年11月更新】
「浄土真宗のお墓を墓じまいしたいけれど、どう進めればいいのかわからない…」
「お寺に相談したら、高額なお布施を請求されるのでは…」
「浄土真宗の墓じまいは、他の宗派と何が違うの…?」
もしあなたがこんな悩みを抱えているなら、それはとても自然で、よくあるお悩みです。
実際、浄土真宗の墓じまいは、
- 他の宗派とどう違うの?
- どんな手順で進めればいいの?
- 費用はどれくらいかかるの?
など、わからないことだらけで、なかなか一歩を踏み出せずにいる人は大勢います。
でも、安心してください。
実は、浄土真宗の墓じまいは、他の宗派と比べて「魂抜き」という概念がないため、心理的なハードルが比較的低いのです。
そして、適切な手順を踏めば、先祖に失礼なく、正しく進めることができます。
この記事では、以下の情報をわかりやすくお伝えします。
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この記事を読んで理解できること
- 浄土真宗の墓じまいの具体的な手順と作法
- 浄土真宗墓じまいの他宗派との違い
- お寺への相談方法、行政手続きの流れ
この記事を読み終えたとき、あなたは「浄土真宗の墓じまいの進め方」が明確になり、スムーズに墓じまいを進められるようになっています。
ぜひ最後までお読みください!
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目次
浄土真宗の墓じまいとは?他の宗派との違い
浄土真宗で正しく墓じまいを進めるには、浄土真宗の教えを理解することが最も重要です。
浄土真宗の3つのポイント
浄土真宗の墓じまいを考える上で、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:浄土真宗は「お墓」ではなく「仏壇」を中心とした宗教
浄土真宗では、お墓は信仰の中心ではありません。
信仰の中心は、自宅の仏壇です。
多くの宗派では、お墓が「故人の魂が宿る場所」として重視されますが、浄土真宗では違います。
浄土真宗において、お墓は「遺族が故人を偲び、感謝を伝えるための場所」に過ぎず、仏壇こそが日々の供養の中心なのです。
つまり、お墓がなくなっても、仏壇があれば供養は続けられるということです。
ポイント2:故人は「すでに浄土に往生している」ため、お墓に魂は宿らない
浄土真宗の最も重要な教えは、「故人は阿弥陀如来の本願によって、亡くなった瞬間にすでに浄土に往生している」というものです。
他の宗派では「故人の魂がこの世とあの世を行き来する」「お墓に魂が宿る」という考え方がありますが、浄土真宗にはそのような概念がありません。
故人はすでに浄土にいるのですから、お墓から魂を抜く必要もないのです。
ポイント3:墓じまいは「お墓への感謝と区切り」であり、「魂を抜く儀式」ではない
浄土真宗で墓じまいをする際は、他の宗派のような「魂抜き」「閉眼供養」は行いません。
代わりに、「遷仏法要(せんぶつほうよう)」または「遷座法要(せんざほうよう)」という儀式を行います。
この儀式の意味は、「これまでお墓を守ってくださったご先祖様に感謝を伝え、お墓との区切りをつける」というものです。
つまり、浄土真宗の墓じまいは、「魂を抜く」のではなく「感謝を伝える」儀式なのです。
浄土真宗で墓じまいをする上での正しい心構え
以上の3つのポイントを踏まえると、浄土真宗で墓じまいをする上での正しい心構えは以下のようになります。
「お墓がなくなっても、故人はすでに浄土にいる。仏壇で日々手を合わせることで、供養は続けられる。墓じまいは、お墓への感謝を伝え、新しい供養の形に移行する前向きな選択である」
この心構えを持つことで、「墓じまいは先祖を粗末にする行為ではない」と確信を持って進めることができます。
浄土真宗での墓じまいの考え方
- 浄土真宗の信仰の中心は、自宅の仏壇
- 「お墓に魂が宿る」という考え方がない
- お墓がなくなっても、仏壇があれば供養は続けられる
→浄土真宗での墓じまいは、先祖を粗末にする行為ではない
他宗派との違いを比較
浄土真宗と他宗派の墓じまいの違いを、以下の表で比較してみましょう。
| 項目 | 浄土真宗 | 他の宗派 |
|---|---|---|
| 信仰の中心 | 仏壇 | お墓も重視 |
| 故人の位置づけ | すでに浄土に往生している | 魂がこの世とあの世を行き来する |
| お墓の意味 | 遺族が故人を思う場所 | 故人の魂が宿る場所 |
| 儀式の名称 | 遷仏法要(せんぶつほうよう) | 魂抜き/閉眼法要 |
| 儀式の意味 | お墓への感謝と区切りをつける | 墓石に宿った魂を抜く儀式 |
このように、浄土真宗では「魂が宿る」という概念がないため、墓じまいに対する心理的なハードルが比較的低いと言えます。
浄土真宗で墓じまいをするとバチが当たる?
「お墓をなくすことは、先祖を粗末にすることではないか…」
「墓じまいをしたら、バチが当たるのでは…」
そんな不安を抱える方も多いでしょう。しかし、浄土真宗の教えを正しく理解すれば、その不安は解消されます。
浄土真宗では、故人はすでに阿弥陀如来の本願によって浄土に往生しています。
そのため、お墓そのものに故人の魂は宿っていません。
そのため、墓じまいは、「先祖を粗末にする行為」ではなく、「バチ当たりではない、前向きな選択」として捉えることができます。
実際、多くの浄土真宗の住職も、檀家の事情を理解し、墓じまいを前向きに受け入れてくれます。大切なのは、誠実に相談し、感謝の気持ちを伝えることです。
浄土真宗の正しい墓じまいの手順
ここからは、浄土真宗の墓じまいを進めるための具体的な5つのステップを解説します。
ステップ1:お寺の住職への相談
墓じまいを決意したら、まず最初に菩提寺の住職に相談することが最も重要です。
相談のタイミング
墓じまいを検討し始めたら、できるだけ早く住職に連絡しましょう。
早めに相談することで、以下のメリットがあります。
- 住職との信頼関係を保ちながら進められる
- 遷仏法要の日程を余裕を持って調整できる
- 離檀料や必要書類について事前に確認できる
相談方法
- 電話で連絡する
「墓じまいを検討しているのですが、一度お話を伺えますか?」と丁寧に伝えましょう。
- 直接訪問する
可能であれば、電話だけでなく直接訪問することをおすすめします。
顔を合わせて話すことで、住職もあなたの事情を理解しやすくなります。
伝えるべき内容
住職には、以下のような正直な事情を伝えましょう。
- 遠方で管理が困難になったこと
- 子どもに負担をかけたくないこと
- 経済的な理由(管理費の負担など)
- 健康上の理由(高齢で墓参りが難しいなど)
住職から確認すべきこと
- 遷仏法要(供養)の日程と所要時間
- 離檀料の有無と金額
- 必要な書類(埋葬証明書など)
- 墓石撤去の際の立ち会いの有無
多くの住職は、檀家の事情を理解し、親身に相談に乗ってくれます。
誠実に話し合いをすれば、円満に進められる可能性が高いです。
ステップ2:遷仏法要(せんぶつほうよう)の実施
菩提寺との相談が済んだら、次は遷仏法要(供養)を行います。
遷仏法要とは
遷仏法要は、お墓への感謝と区切りをつける儀式です。
他の宗派の「魂抜き」とは異なり、「これまでお墓を守ってくださったご先祖様に感謝を伝え、新しい供養の形に移行する」という意味があります。
当日の流れ
- 住職による読経
墓前で住職が読経を行います。所要時間は30分〜1時間程度です。
- 参列者の焼香
家族や親族が順番に焼香し、お墓に手を合わせます。
- お墓への感謝の言葉
「これまでありがとうございました」「新しい場所でも見守ってください」といった言葉を心の中で伝えましょう。
お布施の相場
遷仏法要のお布施は、3万円〜10万円が一般的です。地域や寺院の規模によって異なるため、事前に住職に確認しておくと安心です。
参列者
家族や親族が参列するのが理想ですが、遠方の場合は無理をする必要はありません。可能な範囲で参列しましょう。
ステップ3:新しい納骨先(改葬先)を決める
お墓じまいする時には、お墓にある遺骨を、新しい納骨先に改葬(お骨の引越し)する必要があります。
改葬先の選択肢
主な選択肢は以下の通りです。
| 選択肢 | 特徴 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 永代供養墓 | 寺院や霊園が永代にわたって供養 | 10万円〜50万円 |
| 納骨堂 | 屋内の納骨スペース | 30万円〜100万円 |
| 樹木葬 | 樹木の下に埋葬 | 20万円〜80万円 |
| 散骨 | 海や山に遺骨を撒く | 5万円〜30万円 |
改葬先の詳しい選び方については、墓じまいの永代供養が全てわかる!手続き・費用・種類をやさしく解説で解説しています。
ステップ3:行政手続き(改葬許可証の取得)
新しい納骨先(改葬先)が決まったら、次は行政手続きを進めます。
墓じまいには、市区町村役場で「改葬許可証」を取得する必要があります。
必要書類①:改葬許可申請書
現在の墓地がある市区町村役場で「改葬許可申請書」を入手します。役場の窓口または公式サイトからダウンロードできます。
必要書類②:埋葬証明書
菩提寺から「埋葬証明書」を発行してもらいます。これは、「この墓地に誰が埋葬されているか」を証明する書類です。
必要書類③:受入証明書
新しい納骨先(永代供養墓、納骨堂など)から「受入証明書」を取得します。これは、「新しい納骨先が遺骨を受け入れる準備ができている」ことを証明する書類です。
手続きの流れ
- 上記3つの書類を揃える
- 現在の墓地がある市区町村役場に提出
- 「改葬許可証」を取得する
手続きの完了は約2週間〜1ヶ月
書類の準備から改葬許可証の取得まで、約2週間〜1ヶ月かかります。余裕を持って準備しましょう。
詳しい手続き方法については、墓じまいの役所手続きと必要書類がこれで分かる!申請から許可までの全ステップで解説しています。
ステップ4:墓石の撤去と遺骨の取り出し
改葬許可証を取得したら、次は墓石の撤去と遺骨の取り出しを行います。
石材店・墓じまい専門業者の選び方
墓石の撤去は専門的な作業のため、必ず石材店または墓じまい専門業者に依頼しましょう。
業者を選ぶ際のポイント:
- 複数の業者から見積もりを取る
- 浄土真宗の作法に配慮してくれるか確認する
- 口コミや実績を確認する
- 見積りに内訳がしっかり載っている
墓石撤去の流れ
- 墓石の解体
墓石を丁寧に解体します。
- 遺骨の取り出し
遺骨を骨壺に納めます。複数の遺骨がある場合は、それぞれ丁寧に取り出します。
- 墓地の整地・返還
墓地を更地に戻し、管理者(寺院・霊園)に返還します。
費用相場
墓石撤去・整地費用は、20万円〜60万円が一般的です。墓地の広さや墓石の大きさによって変動します。
詳しい費用や業者の選び方については、墓じまいはどこに頼むべき?安心できる業者の選び方とおすすめ業者で解説しています。
取り出した遺骨は改葬先へ納骨する
遺骨を取り出したら、新しい納骨先へ持っていき、納骨法要を行います。
「新しい場所でもよろしくお願いします」という気持ちを伝え、墓じまいは完了です。
浄土真宗の墓じまいにかかる費用の相場と内訳
墓じまいを検討する上で、費用は最も気になるポイントの一つです。
ここでは、浄土真宗の墓じまいにかかる費用の相場と内訳を詳しく解説します。
費用の内訳
| 費用相場 | 備考 | |
|---|---|---|
| 遷仏法要のお布施 | 1万円〜10万円 | お気持ちでと言われることもある |
| 離檀料 | 0円〜30万円 | 菩提寺との関係性や地域による |
| 墓石撤去・整地費用 | 20万円〜60万円 | 墓地の広さや墓石の大きさによる |
| 行政手続き費用 | 数百円 | 手続き手数料 |
| 遺骨の改葬先費用 | 10万円〜100万円 | 永代供養、納骨堂、樹木葬など選択肢による |
| 総額の目安 | 30万円〜200万円 | 選択肢や地域によって変動 |
遷仏法要のお布施
遷仏法要をする時に住職に渡すお布施です。
多くの場合、「お気持ちで」と言われることがありますが、1万円〜10万円の間で包むと良いでしょう。
離檀料(りだんりょう)
お寺によっては、檀家を離れる時に、離檀料と呼ばれるお布施を求められることがあります。
具体的な金額は寺院によりますが、30万円を超える請求は一般的に高額請求です。
高額の場合は、国民生活センターや弁護士の無料相談を利用すると良いでしょう。
墓石撤去・整地費用
墓石を撤去し、お墓を寺院に返す工事に必要な費用です。
墓石の大きさや数によって変わりますが、1㎡あたり10万円〜15万円を目安としましょう。
行政手続き費用
改葬手続きという行政手続きをするときに必要な費用で、事務手数料は数百円程度で済みます。
遠方で書類を提出できないときは、墓じまい業者が代行してくれる場合もあります。
遺骨の改葬先費用
永代供養墓や樹木葬・納骨堂などにかかる費用です。
運営する寺院や会社によって料金が異なるため、安くて10万円程度・高くて100万円前後の料金が発生します。
費用を抑えるポイント
- 複数の業者から見積もりを取る
石材店や墓じまい専門業者は、複数社から見積もりを取って比較しましょう。
- 自分でできる手続きは自分で行う
行政手続き(改葬許可証の取得)は、自分で行えば代行費用を節約できます。
- 改葬先を比較検討する
永代供養墓や樹木葬など、費用の安い選択肢も検討しましょう。
- 菩提寺との関係を大切にする
住職には誠実に相談することで、離檀料を抑えられる可能性があります。
墓じまいにかかる詳しい費用については、墓じまいの費用相場は20万円〜60万円|費用内訳と長期的な節約効果を徹底解説で解説しています。
浄土真宗の墓じまい後の供養方法
「墓じまいをしたら、もう先祖を供養できないのでは…」
そんな不安を抱える方もいるでしょう。しかし、墓じまい後も先祖を供養し続けることは十分に可能です。
お仏壇に手を合わせ自宅で供養を続けよう
浄土真宗では、仏壇が最も重要な供養の場です。
毎日、仏壇に手を合わせ、故人を偲びましょう。
浄土真宗では位牌を用いませんが、過去帳や法名軸に故人の法名を記録します。
これらを仏壇に安置し、日々のお参りで故人を思い出しましょう。
命日や年忌の法要を続けよう
墓じまい後も、命日や年忌に合わせた法要を継続することができます。
菩提寺を離れた場合でも、新しい納骨先の寺院や、自宅で法要を行うことが可能です。
「お墓がなくなる=供養が終わる」ではない
浄土真宗の教えでは、大切なのはお墓の形ではなく、故人を思う心です。
墓じまいをしても、日々の仏壇へのお参りや、心の中で故人を偲ぶことで、供養は続けられます。
まとめ:正しい手順で墓じまいを進めよう
「先祖に申し訳ない」という気持ちは、とても自然で尊いものです。
しかし、浄土真宗の教えでは、お墓の形ではなく「故人を思う心」が大切だとされています。
墓じまいは、「先祖を粗末にする行為」ではありません。
「これまでのお墓に感謝し、新しい供養の形に移行する、前向きな選択」です。
同じ境遇の多くの方が、適切な手順を踏むことで、安心して墓じまいを完了し、心が軽くなっています。
分からないことや不明点があれば、1人で悩まず、家族やお寺に相談しながら進めていきましょう。
あなたの墓じまいがスムーズに進むことを心からお祈りしています。
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