墓石の写真

【2025年12月更新】

「墓じまいを考えているけれど、お寺にいくらお布施を渡せばいいのか分からない…」

「『お気持ちで結構です』と言われても、具体的な金額が知りたい」

「浄土真宗は他の宗派と違うって聞いたけど、何が違うの?」

「失礼のないようにしたいけど、無駄に多く払いたくもない」

こうした不安、よく分かります。

特に浄土真宗の墓じまいでは、他の宗派とは異なる独特の作法があります。

知らずに進めてしまうと、お寺や親戚から「ちゃんと調べていない」と思われてしまうかもしれません。

でも、ご安心ください。

この記事では、以下のように、お布施の相場や、失敗しないための具体的な作法を、分かりやすく解説します。

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この記事を読んで理解できること

  • 閉眼法要のお布施はいくら包めばいいのか?
  • 封筒の選び方や表書きの正しい書き方
  • お布施を渡すタイミングや言葉遣い
  • 離檀料は必ず払わなければいけないの?

この記事を読めば、「これで良かったんだ」という納得感を持って、お寺との関係も円満に保ちながら、自信を持って墓じまいを進められるようになります。

ぜひ最後までお読みください!

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まずは浄土真宗のお左方を覚えよう

長年お世話になったお寺との関係を円満に保ち、親戚からも「きちんと対応している」と思われるためには、浄土真宗特有の作法を正しく理解しておくことが大切です。

お作法を知らずに対応してしまうと、お寺の住職や浄土真宗に詳しい親戚から「ちゃんと調べていない」という印象を与えてしまうかもしれませんので注意しましょう。

浄土真宗では「魂抜き」ではなく「遷仏法要(せんぶつほうよう)」と呼ぶ

浄土真宗のお作法で注意することはたった1つ。「魂が墓石に宿る」という考え方がないということです。

多くの宗派では、墓じまいの際に「魂抜き」や「閉眼供養」という儀式を行います。

これは「墓石に宿った魂を抜く」という考え方に基づいています。

ところが、浄土真宗では「魂が墓石に宿る」という考え方をしません。

浄土真宗の教義では、亡くなった方は阿弥陀如来の力によって極楽浄土へ往生しているため、墓石に魂が留まることはないとされています。

そのため、墓じまいの儀式は「魂抜き」ではなく、「遷仏法要(せんぶつほうよう)」または「閉眼法要(へいげんほうよう)」と呼ばれます。

これは「仏様をお移しする」という意味合いの儀式であり、墓石に刻まれた仏様の名号や文字に対して敬意を表し、お別れをするための法要です。

以上を押さえた上で、実際のお布施相場とマナーを学びましょう。

浄土真宗の墓じまいにおけるお布施の相場と基本マナー

まず結論からお伝えします。浄土真宗の墓じまいにおけるお布施の相場と基本マナーは、以下の通りです。

閉眼法要のお布施:3〜5万円が相場

閉眼法要のお布施として、3〜5万円が一般的な相場です。

「お気持ちで結構です」と言われることが多いですが、実際には相場を知っておくことで、自信を持って金額を決定できます。

迷った場合は、長年お世話になった感謝の気持ちを込めて5万円を包むのが無難です。

封筒:白無地封筒(郵便番号枠なし)

お布施を包む封筒は、白無地の封筒(郵便番号枠なし)を使用します。

のし袋や水引は不要です。封筒は、文房具店や100円ショップで購入できます。

封筒の書き方

封筒の表面中央に「御布施」と縦書きします。

浄土真宗では「御経料」という表現は使いません。これは、浄土真宗の教義では「お経を読んでもらう対価」ではなく、「仏法を伝えていただくことへの感謝」としてお布施を渡すためです。

裏面左下には、自分の名前と住所を記入します。

お布施書き方の例

お金の準備:新札を用意

お布施に包むお金は、新札を用意するのが望ましいです。

金額は3〜5万円で、迷ったら5万円が無難です。

(遠方の場合)お車代:5千円〜1万円

遠方から僧侶に来ていただく場合は、別途お車代として5千円〜1万円を別封筒で用意します。

表書きは「御車代」とし、裏面左下には、自分の名前と住所を記入します。

(求められた場合)離檀料:法的義務ではないが、3〜20万円程度

離檀料は法的義務ではありませんが、感謝の気持ちとして求められた場合は、3〜20万円程度が目安です。

離檀料の金額は、お寺の規模や地域、檀家としてお世話になった期間によって異なります。事前にお寺に確認しておくことで、後からトラブルになることを避けられます。

渡し方:法要終了後、僧侶に両手で直接手渡し

お布施を渡すタイミングは、法要終了後が正式です。

法要が終わったら、僧侶に「本日はありがとうございました。長年お世話になりました。どうぞお納めください」などのお礼の言葉とともに、両手で直接手渡しします。

法要前に渡すのは避けましょう。

お布施を「お気持ちで」と言われた場合はどうする?

お寺の住職から「お気持ちで結構です」と言われることがよくあります。

しかし、これは社交辞令であることが多く、実際には相場を知っておくことで、自信を持って金額を決定できます。

迷ったら5万円を基準に、長年の感謝の気持ちを込めてお渡しすることをおすすめします。

【3ステップでわかる】お布施を渡すまでの流れ

ここからは、実際の墓じまいの流れを見ていきましょう。

ステップ1:お寺への事前相談(法要の1〜2ヶ月前)

まずお寺に電話で墓じまいすることを相談しましょう。

電話での伝え方:

「いつもお世話になっております。〇〇と申します。遠方で管理が難しくなり、墓じまいを検討しております。一度ご相談させていただけないでしょうか」

確認事項:

  • 遷座法要(閉眼法要)の日程
  • お布施の目安
  • 離檀料の有無

住職からは「お気持ちで結構です」と言われるかもしれませんが、相場の3〜5万円程度を準備しましょう。

ステップ2:お布施の準備(法要の1週間前まで)

法要の1週間前までに以下の準備を整えましょう。

準備するもの:

  1. 白無地封筒(文房具店で購入)
  2. 新札5万円(3万円でも可)
  3. お車代用の別封筒(新札1万円)

封筒の書き方:

  • 表面中央:「御布施」と縦書き
  • 裏面左下:名前と住所を記入
  • お車代の封筒:封筒を別で用意し、表面中央に「御車代」と縦書き

ステップ3:法要当日の流れ

法要当日は以下の流れで対応しましょう。

服装:

喪服(黒のスーツ)を着用。地味な平服(黒・紺・グレー)でも問題ありません。

法要前:

僧侶に「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶。

法要中:

浄土真宗の作法に従い、焼香などを行う。

法要後:

法要が終わったら、僧侶に近づき、以下のように伝えましょう。

「本日はありがとうございました。長年お世話になりました。どうぞお納めください」

最後に、お布施とお車代を両手で手渡ししましょう。

よくある注意点

浄土真宗の墓じまいを進める際の、注意するべき点をまとめました。

注意点対策
「魂抜き」という言葉は使わない浄土真宗では「閉眼法要」「遷仏法要」と呼ぶ
お布施は法要前に渡さない法要後にお礼の言葉とともに渡すのが正式
のし袋を使わない白無地封筒を使用(水引は不要)
お寺に事前相談せず突然墓じまいを進める必ず事前に相談し、離檀の意向を丁寧に伝える

これらの注意点を避けることで、お寺や親戚との関係を円満に保ちながら、スムーズに墓じまいを進めることができます。

まとめ:お作法を知って正しく墓じまいを進めよう

ここまで、浄土真宗の墓じまいにおけるお布施の相場と作法について詳しく解説してきました。

この記事のポイント

  • 浄土真宗の墓じまいでは、閉眼法要のお布施として3〜5万円が相場
  • 白封筒に「御布施」と表書きし、法要後に僧侶へ直接手渡す
  • 事前にお寺へ相談し、離檀の意向を丁寧に伝えることが重要

墓じまいは、先祖への感謝と敬意を示す大切な儀式です。

適切な相場と作法を理解し、丁寧に進めることで、あなた自身も周囲も納得できる形で完了できます。

金額に迷ったら5万円を基準に、長年の感謝の気持ちを込めてお渡しすることをおすすめします。

あなたの墓じまいが、円満に進むことを心より願っています。

墓じまいでお困りの方は、墓じまい完全ガイド|費用相場や手続きの流れを全て解説もご覧ください。

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