
永代供養で納骨する流れ
6つの手順と自宅・お墓で変わる必要書類を解説
【2026年10月更新】
初めての永代供養、納骨までの流れって?何から始めて、どんな書類が必要なの?
家族の遺骨をお寺や霊園に任せたいと考えて調べ始めたものの、分からないことが多いと感じている方も少なくないのではないでしょうか。
申し込みの仕方、そろえる書類、納骨の日にすることまで、初めてだと見通しが立ちにくいものです。
お寺や役所とのやり取りに慣れていないと、どこに何を頼めばよいのかも迷います。
順番を知らずに役所へ行き、書類が足りずに出直すことになる場合もあります。
永代供養の納骨は、永代供養先を探して申し込み、書類をそろえてから納骨する、という順番で進みます。
永代供養とは、お寺や霊園が家族に代わって遺骨を供養し、管理を続けることです。
必要な書類は、遺骨が自宅にあるかお墓にあるかで変わります。
自宅にある遺骨なら火葬のときに受け取った埋葬許可証を使い、お墓から取り出す遺骨なら、遺骨を別の場所へ移すための許可の書類(改葬許可証)を役所で受け取ります。
お墓から取り出す遺骨は、永代供養先に申し込んでからでないと、役所の手続きに進めません。
申請に、永代供養先が出す受入証明書が必要なためです。
また、永代供養先によって、納骨の形や費用に含まれるもの、立ち会いが必要かどうかが違います。
申し込む前に2〜3か所を比べておくと、後から思っていた形と違ったと気づくことを減らせます。
最初に、遺骨が自宅にあるかお墓にあるかを確かめると、自分に必要な書類と手順が分かります。
この記事では、永代供養先探しから納骨までの6つの手順、永代供養先の比べ方、必要な書類、申込書に書くこと、納骨当日にすることを順に説明します。
この記事を読んで分かること
- 申し込みから納骨までの6つの手順
- 自宅保管の遺骨とお墓の遺骨で変わる必要書類
- 申込書に書く項目と納骨当日の持ち物
ぜひ最後までお読みください!
永代供養の納骨は6つの手順で進む

永代供養の納骨は、次の6つの手順で進みます。
- 永代供養先を探して比べる
- 申し込む
- 書類をそろえる
- 納骨の日を決める
- 納骨する
- 納骨の証明や供養の案内を受け取る
1つ目の「探して比べる」では、納骨の形や費用に含まれるものをそろえて、永代供養先を2〜3か所比べます。
見学ができる永代供養先なら、納骨する場所やお参りの場所を自分の目で確かめられます。
2つ目の「申し込む」では、申込書に故人と申込者の情報を書いて出します。
申し込みの方法と、そろえる書類は申込書の章で説明します。
3つ目の「書類をそろえる」は、遺骨が自宅にあるかお墓にあるかで中身が変わります。
自宅の遺骨なら埋葬許可証を探し、お墓の遺骨なら役所に改葬許可を申請します。
お墓から取り出す遺骨は、書類の段階で手順が増えます。
4つ目の「納骨の日を決める」では、永代供養先と相談して日程を決めます。
合同で納骨する日が決まっている永代供養先では、その日に合わせることもあります。
5つ目の「納骨する」は、読経などの供養のあとに、遺骨を納める段階です。
家族が立ち会う形が基本です。
6つ目の「納骨の証明や供養の案内を受け取る」は、納骨が済んだことを示す証明書や、合同の供養の案内を受け取る段階です。
何を受け取れるかは、永代供養先によって違います。
永代供養を含む納骨先の選択肢と費用の全体像は、墓じまい後の納骨先はどこにする?6つの選択肢と費用・進め方にまとめています。
永代供養先は申し込む前に2〜3か所比べる

永代供養先は、申し込む前に2〜3か所を同じ項目で比べると、自分の家に合うところを選びやすくなります。
1か所だけを見て決めると、後から別の永代供養先のほうが合っていたと気づくことがあります。
永代供養先には、いくつかの種類があります。
お寺の境内にある永代供養墓、霊園が運営する合同のお墓、建物の中に遺骨を納める納骨堂、墓石の代わりに木や草花を目印にする樹木葬などです。
種類によって、お参りのしかたや、納骨の形の選び方が変わります。
どの種類でも、次の表の項目をそろえて比べると違いが分かりやすくなります。
| 比べる項目 | 確かめること |
|---|---|
| 納骨の形 | 合祀か個別安置か、個別安置ならその期間は何年か |
| 費用に含まれるもの | 読経や法要、年間の管理費が含まれるか |
| 納骨後の供養 | 合同の法要の回数、お参りに行けるか |
| 立ち会い | 当日の立ち会いが必要か、郵送で頼めるか |
表の中の合祀(ごうし)は、ほかの方の遺骨と一緒に1つの場所へ納める形です。
個別安置は、決められた期間は骨壷のまま分けて安置する形です。
まず確かめたいのは、納骨の形です。
個別安置は、期間が終わると合祀に移す形が多くあります。
個別安置の期間は永代供養先によって違うため、何年間個別で、その後どうなるかまで確かめます。
次に見たいのは、費用に含まれるものです。
永代供養は「〇〇円から」と案内されることが多く、その金額に何が含まれるかは永代供養先ごとに違います。
比べるときは、総額だけでなく、読経や法要、年間の管理費が含まれるかまでそろえて見ます。
含まれるものをそろえて比べると、後から思わぬ出費が出にくくなります。
費用の内訳を書面で出してもらえるかも聞いておくと、家族と見比べやすくなります。
宗派と運営元も、申し込みの前に確かめておきたい点です。
次の表の2つを見ておくと、申し込んでから条件が合わないと気づくことを防げます。
| 確かめること | 見るポイント |
|---|---|
| 宗派の条件 | 宗派を問わず受け入れるか、そのお寺の宗派の方に限るか |
| 運営元 | お寺か霊園か。お寺ではお坊さんが読経して供養することが多く、霊園では供養の形が永代供養先ごとに違う |
故人の宗派がはっきりしない場合は、宗派を問わない永代供養先を選ぶと、確かめる手間が減ります。
宗派が決まっている場合は、同じ宗派か、受け入れてもらえるかを確かめます。
見学や問い合わせでは、次の3つを押さえておくと、永代供養先どうしを比べやすくなります。
- どの永代供養先にも、比べる項目に沿って同じことを聞く
- 聞いた内容は、永代供養先ごとに1枚のメモにまとめる(聞いた日付と担当者の名前も書く)
- 見学できるなら、納骨する場所とお参りの場所、お参りできる日や時間の決まりを見ておく
メモがそろうと、家族と話し合うときにも、どこが自分の家に合うかを項目ごとに並べて話せます。
納骨の日に立ち会う必要があるかも永代供養先によって違い、立ち会えない場合の選び方は納骨当日の章で説明します。
永代供養先を1か所ずつ調べて比べるのは、時間も手間もかかります。
地域や納骨の形、宗派の条件で永代供養先をまとめて探せるサイトを使うと、候補を2〜3か所に絞る手間を減らせます。
比べ終えて申し込み先が決まったら、申し込みの前に、自分に必要な書類を確かめておきます。
申込書の書き方は、申込書の章で説明します。
必要な書類は遺骨が自宅かお墓かで変わる
必要な書類は、自宅で保管している遺骨なら埋葬許可証、お墓から取り出す遺骨なら改葬許可証です。
自分がどちらに当てはまるかが分かれば、あとは順番どおりに進めるだけです。
| 遺骨が今あるところ | 永代供養先に出す書類 | 書類の入手方法 |
|---|---|---|
| 自宅で保管している | 埋葬許可証 | 火葬のときに火葬場から受け取る |
| お墓に納めてある | 改葬許可証 | お墓のある市区町村の役所に申請する |
自宅で保管している遺骨は埋葬許可証
自宅で保管している遺骨は、火葬のときに受け取った埋葬許可証を永代供養先に出します。
埋葬許可証は、役所が出した火葬許可証に、火葬が済んだことを示す証印が押されたものです。
新しく取り直す必要はありません。
骨壷を納めた箱の中に一緒に入れてあることが多いため、まずは箱の中を確かめてみてください。
埋葬許可証は、納骨のときに永代供養先に渡すと手元に戻らないことがあります。
後で内容を確かめたいときのために、渡す前にコピーを取っておくと安心です。
埋葬許可証がないと、お寺や霊園は納骨を受け付けられません。
なくしたときは、火葬の許可を出した市区町村(死亡届を出した役所)で再発行を相談できます。
遺骨の一部を手元に残し、残りを永代供養先に納める方法もあります。
遺骨を分けることを分骨といい、分けた遺骨を納めるときには分骨証明書が必要です。
分骨証明書は、火葬のときに分ける場合は火葬場で出してもらうのが一般的です。
手元に小さな骨壷を残したい方は、申し込みの前に分骨証明書をどこで受け取るかを確かめておきます。
お墓から取り出す遺骨は改葬許可証
お墓から取り出す遺骨は、お墓のある市区町村の役所が出す改葬許可証が必要です。
改葬許可証は、遺骨を今のお墓から別の場所へ移すときの許可の書類です。
改葬許可証は、すぐに受け取れるものではありません。
次の順番で準備します。
- 永代供養先に申し込む
- 永代供養先から受入証明書を出してもらう
- 今のお墓の管理者(お寺や霊園)から埋葬証明書を出してもらう
- 受入証明書と埋葬証明書を添えて、今のお墓のある市区町村に改葬許可を申請する
受入証明書がないと、役所への申請そのものができません。
改葬許可の申請書は、今のお墓のある市区町村の役所の窓口でもらえます。
市区町村のサイトで書式を公開しているところもあるため、遠方の役所に申請する場合は、先にサイトを確かめると窓口へ行く回数を減らせます。
窓口で受け付けている曜日や時間も、あわせて確かめておくと安心です。
受入証明書は、永代供養先がその遺骨を受け入れることを示す書類です。
申し込みが済むと出してもらえることが多いため、申し込みのときに出してもらう時期を確かめておきます。
埋葬証明書は、今のお墓に誰の遺骨が納められているかを、お墓の管理者が示す書類です。
お寺のお墓ならお寺に、霊園のお墓なら霊園の管理事務所に出してもらいます。
埋葬証明書をもらうときは、お寺との関係を終えるあいさつや相談が必要なこともあります。
改葬許可の申請書には、亡くなった方の氏名や本籍、亡くなった日、今のお墓の場所などを書く欄があります。
お墓に複数の遺骨が納められているときは、市区町村によって、1人ごとに申請書を出す扱いになることがあります。
お墓に入っている方の氏名と亡くなった日は、お墓に刻まれた文字や、今のお墓の管理者の記録で確かめられることがあります。
申請の前に家族で確かめておくと、記入が進めやすくなります。
改葬許可証を受け取ったら、遺骨を取り出して永代供養先へ移します。
遺骨を取り出すときは、今のお墓の管理者や石材店と日程を合わせて進めます。
遺骨を取り出したあとにお墓を片付ける場合は、墓石を撤去する工事も必要です。
墓石の撤去にかかる費用の目安は、墓じまい費用かんたんシミュレーターで調べられます。
役所での申請書の書き方は、参考リンクの改葬手続きの記事で説明しています。
申込書には故人と申込者の情報を書く
申込書には、申込者の氏名・住所・連絡先と、故人の氏名・亡くなった日などを書きます。
書く項目は永代供養先によって少しずつ違いますが、基本はどこも共通しています。
申し込みの方法は、永代供養先の窓口で書く、申込書を郵送でやり取りする、電話で申し込んでから書類を送るなど、永代供養先によって違います。
遠方の永代供養先を選ぶ場合は、郵送で申し込めるかを最初に確かめておきます。
申込書と一緒に、運転免許証などの申込者の本人確認の書類や、埋葬許可証・改葬許可証のコピーを求められることもあります。
申し込みのときにそろえるものを聞いておくと、やり取りの回数を減らせます。
申込書に書くことが多い項目
- 申込者の氏名・住所・連絡先
- 故人の氏名・亡くなった日(生年月日を求められることもある)
- 納骨の形(合祀か個別安置か)と宗派
申込者は、永代供養先とのやり取りの窓口になり、納骨後の案内を受け取る人です。
家族で先に決めておき、普段連絡が取りやすい電話番号を書いておくと、やり取りが進めやすくなります。
故人の情報は、氏名と亡くなった日が基本です。
複数の遺骨をまとめて納める場合は、1人ずつの情報が必要なため、先に手元に控えておくと記入が進めやすくなります。
次に決めるのが、納骨の形です。
合祀にするか個別安置にするかで、申込書の書き方や費用が変わります。
迷いが残っている場合は、申し込みの段階で永代供養先の担当者に相談し、納得してから記入します。
宗派は、申込書に書く欄があることが一般的です。
分かる範囲で書いておきます。
記入した申込書は、出す前にコピーを取って控えにしておきます。
申込書を出す段階と、正式に契約を結ぶ段階は分けて考えます。
契約を結ぶ前に、供養の内容と費用に含まれるものをもう一度確かめます。
確かめたいのは、個別安置の期間が終わったあと、いつ合祀に移すのか、移すときに連絡があるのかという点です。
あわせて、費用の支払いの時期と、年間の管理費があるかどうかも確かめます。
申し込みのあとに取りやめたときの扱いも、契約の前に聞いておくと安心です。
契約の内容は、書面で受け取って手元に残しておきます。
申し込みのあと、永代供養先から受付の書面や請求書が届くこともあります。
届いた書面は、申込書の控えと一緒にまとめて保管しておくと、後で家族が内容を確かめるときや、永代供養先に問い合わせるときにも迷いません。
納骨当日は書類と遺骨を持って立ち会う
納骨当日は、遺骨と、埋葬許可証か改葬許可証を持って立ち会います。
申込書と書類がそろったら、永代供養先と相談して納骨の日を決めます。
納骨当日の持ち物
- 遺骨
- 埋葬許可証か改葬許可証
- 申し込みのときに案内されたもの(印鑑や本人確認の書類など)
書類は、納骨を受け付けてもらうために欠かせません。
当日に忘れることがないよう、前日のうちに遺骨と一緒にまとめておくと安心です。
参列する家族の人数は、前日までに永代供養先に伝えておくと、当日の席や段取りを整えてもらいやすくなります。
遺骨は骨壷のまま箱に入れ、風呂敷などで包んで持っていくのが一般的です。
当日の流れは、受付で書類を出し、読経などの供養を受けてから、遺骨を納めるのが一般的です。
納骨のあとに、手を合わせてお参りする時間をとる永代供養先もあります。
当日にかかる時間は、申し込みのときに聞いておくと、遠方から向かう家族も予定を立てやすくなります。
服装は、永代供養先の案内に合わせます。
案内がないときは、申し込みのときに聞いておくと当日迷わずに済みます。
読経へのお礼として渡すお布施を、費用とは別に用意するかどうかは、永代供養先によって違います。
費用にすべて含まれているところもあれば、当日に別に渡すのが習わしのところもあります。
迷うときは、申し込みの段階で確かめておくと、当日戸惑わずに済みます。
家族の事情で、当日に立ち会うのが難しいこともあります。
遠方に住んでいる方や、移動が体の負担になる方もいるでしょう。
その場合は、立ち会いなしで納骨する永代供養先や、遺骨を郵送する送骨に対応しているところを選ぶ方法があります。
送骨では、遺骨をゆうパックで永代供養先へ送り、供養と納骨を任せます。
送骨でも、必要な書類は変わりません。
自宅の遺骨なら埋葬許可証、お墓から取り出した遺骨なら改葬許可証を、案内に沿って同封するか先に送ります。
立ち会えない場合は、納骨が済んだことをどう知らせてもらえるかも、申し込みの段階で相談してみてください。
郵送するときの梱包や送り状の書き方は、遺骨・骨壷の郵送方法|手続き・送り方・費用と注意点で説明しています。
納骨が済むと、納骨したことを示す証明書や、合同の供養の案内を出す永代供養先もあります。
受け取ったら手元に残しておくと、後でいつどこに納めたかを確かめられます。
納骨のあとも、お参りはできます。
合祀の場所や参拝所で手を合わせる形が多く、お参りできる日や時間は永代供養先ごとに決まっています。
一周忌や三回忌などの法要を個別に頼みたい場合は、別に受け付けているかを確かめます。
合同の法要だけを行う永代供養先もあるため、法要の希望がある方は申し込みの前に聞いておくと安心です。
永代供養先の連絡先と、受け取った証明書の置き場所は、家族で共有しておきます。
お参りや法要の案内を受け取る人が代わったときにも、家族が迷わずに済みます。
永代供養先を探し、書類の準備を始めよう
永代供養の納骨は、永代供養先を探して比べ、申し込み、書類をそろえてから納骨する、という6つの手順で進みます。
必要な書類は、遺骨が自宅にあるかお墓にあるかで変わります。
最初に、遺骨が自宅にあるかお墓にあるかを確かめます。
自宅にあるなら、火葬のときに受け取った埋葬許可証が骨壷の箱の中に入っているかを確かめてみてください。
お墓にあるなら、書類をそろえる前に永代供養先を決めて、受入証明書を出してもらう必要があります。
役所の手続きは受入証明書がないと始められないため、永代供養先選びから始めます。
どちらの場合も、次にすることは同じです。
納骨の形、費用に含まれるもの、納骨後の供養、立ち会いが必要かどうかをそろえて、永代供養先を2〜3か所比べます。
比べた結果を家族と共有しておくと、納骨の形やお参りの考え方について、後から意見が分かれにくくなります。
遺骨の場所と書類を確かめたうえで、気になる永代供養先の条件を見比べるところから始めてみてください。
参考リンク:



