
墓じまいの石材店見積りは妥当?
費用相場と見積りトラブル対策を解説
【2025年9月更新】
「石材店の見積り、高すぎじゃないか不安…」
「相見積りをとって良いのかな…」
墓じまいを石材店に依頼する際、まず頭をよぎるのが費用の妥当性です。
特に、お寺から紹介された石材店から提示された見積りが「相場の3倍以上だった」という声も珍しくありません。
とはいえ、何を基準に「高い」「安い」と判断すればいいのか、分かりにくいのが現実です。
この記事では、墓じまいの費用相場をもとに、石材店の見積りが妥当かどうかの判断軸をわかりやすく解説します。
また、相見積もりはしてもいいのか? 指定の石材店しか依頼できないのか? など、多くの方が感じる不安にも丁寧にお答えします。
この記事を読むことで、費用や見積もりに関する不安を解消し、納得のいく墓じまいの準備ができるようになります。
損をせず、気持ちよくお墓の問題に向き合うために、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事を読んで理解できること
- 墓じまいの一般的な費用相場
- 石材店見積りが妥当か判断する方法
- 実際にあった見積りトラブルと対策
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石材店の見積りは「相場」を基準に妥当性を見極めよう
墓じまいの費用が妥当かどうかを判断するには、「相場」と比較することが最も有効です。
一般的な費用相場としては、墓石を撤去・処分して区画を更地にするにあたり、石材店に依頼する際の工事費用は1㎡あたり10万円〜15万円程度の費用がかかります。
また、ご遺骨の取り出しも一緒に依頼する場合には、別途3万円~5万円程度の追加費用が発生します。
墓石撤去工事の相場
1㎡あたり10万円〜15万円程度
- 2㎡のお墓:20万円〜30万円前後
- 3㎡のお墓:30万円〜45万円前後
※墓地の立地(山の上・階段があるなど)や、手作業の有無によって追加費用がかかる場合があります。
石材店の見積りは妥当なのか?
では、実際にあなたが依頼する石材店の見積りは妥当なのでしょうか?
実は、石材店ごとに費用設定の基準は異なり、明確な価格表がないため、同じお墓の工事でも金額に大きな差が出ることがあります。
特に「お寺の紹介業者だから安心」と思って依頼した結果、相場より高額な請求を受けたというケースも少なくありません。
実際に、当社へご相談頂いた事例の中には、
・紹介された石材店の見積りが50万円以上だった
・相見積もりを取ったら20万円以上の差があった
といった実例もあります。
費用が自由に決められるからこそ、あなたが相場を知らないまま依頼してしまうと、必要以上に高い費用を支払ってしまうリスクがあります。
石材店の費用は「自由設定」だから、価格差が大きい
先ほど紹介した通り、墓じまいにかかる石材店の料金には明確な統一価格がなく、各社が自由に設定できます。
ここでは、なぜ価格が「自由設定」なのか、詳しく解説します。
なぜ石材店の費用は「自由設定」なのか?
石材店が提示する墓じまい費用には、法的な上限や業界の標準価格が存在しません。これは、墓じまいの作業内容が現場ごとに大きく異なるためです。
たとえば、以下のような要素が価格に影響します:
- 墓地の広さ・立地(都市部か山間部か等)
- 墓石の大きさや形状
- 重機の必要性
- 通路の有無・車両の乗り入れ可否(搬出のしやすさ)
- 周囲の環境(隣接する墓がある、傾斜地にある等)
- 土の処理や整地にかかる手間
- 遺骨の取り扱いや分骨の要否
こうした条件に対して、明確な作業単価の統一ができないため、各石材店が自社の経験・人件費・機材費・地域相場などを加味して自由に価格を設定しています。
寺院との関係性や紹介制度も影響
特に、寺院墓地の場合、お寺が特定の石材店を紹介するケースがあります。
この時、「寺院からの紹介料」が価格に上乗せされていたり、そもそも他の業者との相見積もりを断られることもあります。
地域や寺院によっては、事実上「この石材店しか依頼できない」という制限があることもあります。
その結果として、同じ作業内容でも10万円~30万円以上の差が出ることは珍しくありません。
相見積りNGと言われた時の対策
墓じまいの見積りにおいて、寺院が特定の石材店のみを紹介してくるケースがあります。
その際、「他の業者には頼まないでください」「相見積りはお断りしています」と言われることがあります。
しかしこれは、業界の慣習や寺院との関係性が影響しているだけで、法律的に他業者を選んではいけないというわけではありません。
また、紹介された石材店にすでに見積もりをとっている場合でも、相場を知らないまま進めてしまうと、後悔につながりやすくなります。
実際のトラブルと対策
実際に消費生活センターなどには「紹介された石材店の見積りが高すぎる」「相見積りを断られて困っている」といった相談が寄せられています。
Q:【墓地】墓じまいをしたいが、管理会社から、指定の石材店以外での工事は認めないと言われ納得できない。
A:公営墓地以外では、提携している石材店を指定されることが一般的で、消費者が石材店を自由に選ぶことは難しいのが現状です。
必ず事前に見積もりを取り、不明な点は確認し、納得したうえで工事を依頼しましょう。
これに対して、以下のような対応策があります。
- 寺院から業者指定をされた場合:
丁寧に寺院側に事情を説明し、「複数の業者の相場を確認した上で、納得した形で依頼したい」と誠意をもって相談することで、理解を得られることもあります。 - 墓地契約書などに業者指定の記載がない場合:
契約書に「○○石材店に限る」などの業者指定が明記されていなければ、原則として自由に業者を選定する権利があります。 - 中立的な第三者に相談する:
消費者センターや、弁護士事務所などに相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。
「相見積りNG」と言われても、無理に従うのではなく、納得できる業者を選ぶことが大切です。
トラブルを防ぐためにも、まずは冷静に相場や対応策を確認することが、後悔しない墓じまいにつながります。
まとめ:見積りの妥当性は相見積りをとって判断しよう
今回は石材店に見積りをとった時の妥当性と、見積りトラブルの対策をご紹介しました。
まずはじめにできることは、「相場」を基準に見積りの妥当性を見極めましょう。
- お墓撤去工事費用の相場=1㎡あたり10万円〜15万円程度
これに対して大きく外れる見積りを受け取った場合は、内容の内訳を確認するか、他社と比較してみることが大切です。
安心して依頼できる石材店選びのために
もし今あなたが、石材店からの見積りを受け取って「これで決めていいのか」と迷っているなら、まずは2〜3社から相見積りをとることから始めてみてください。
「相見積りは失礼では?」と思うかもしれませんが、費用の妥当性を確認し、納得して決断するために非常に有効な方法です。
優良な業者に依頼し、安心して墓じまいを行うために、相見積りを取りましょう。