
墓じまいはどこに相談すればいい?
4つの相談窓口と選び方を解説
【2025年9月更新】
墓じまいのこと、ひとりで悩んでいませんか?
「これから誰がこのお墓を守るんだろう…」
ご両親はすでに他界し、兄弟も遠方に暮らしている。気がつけば、自分ひとりがお墓に向き合っているような気がして、心細さを感じる方も少なくありません。
とりあえず「墓じまい」と検索してみたけれど、
調べて出てくるのは「改葬許可」「閉眼供養」「離檀料」など、初めて聞く言葉ばかり。
サイトによって書いてあることもバラバラで、結局どこに何を相談すればいいのか分からない。
そんなとき、あなたの不安や疑問をすぐに相談できる「相談先」があるとしたらどうでしょうか?
この記事では、「墓じまいはどこに相談すればいいのか」について、初めての方でもわかるように丁寧に解説していきます。
実は、お墓じまいの相談先は、今あなたが置かれている状況によって変わってきます。あなたの状況に合った相談先を見つけるための道しるべとなる内容をお届けします。
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この記事を読んで理解できること
- 墓じまい相談ができる4つの窓口
- それぞれの役割と相談できること
- 状況別に相談できる窓口の例
お墓じまいの事
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・お墓じまいの流れご説明
・費用相場のご案内
・お墓の撤去施工
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墓じまいで相談できる4つの窓口
墓じまいを考えたとき、まず最初に「どこに相談すればいいのか分からない」という壁にぶつかる方が非常に多いです。
実際、墓じまいには法的手続き・現地作業・お寺とのやり取り・新たな納骨先の検討など、さまざまな要素が絡み合います。
その中で頼りになるのが、次の4つの相談窓口です。
- 墓じまい代行業者(全体の段取りを支援する専門業者)
- 寺院・霊園(現在のお墓の管理者)
- 市役所(行政手続きの窓口)
- 石材店(墓石の解体・工事を行う業者)
それぞれの役割を理解した上で、自分の状況に合った相談先を選ぶことが、墓じまいをスムーズに進めるための第一歩になります。
なぜ4つの相談先があるのか?
墓じまいは、単に「お墓を撤去するだけ」ではなく、寺院や役所など、さまざまな関係者との調整が必要になるからです。
以下は墓じまいのおおまかな手順です。

また、それぞれの相談先も異なります。
墓じまいで必要なこと | 相談先 |
---|---|
墓地管理者への連絡 | 寺院・霊園 |
行政手続き | 市区町村役所 |
お墓の撤去・遺骨の移送 | 墓石店・石材店 |
お墓の供養 | 寺院 |
改葬先の手配 | 寺院・民間の永代供養施設 |
こうした宗教・行政・現場工事・家族間調整のすべてに関わるため、どれか一つの窓口だけで完結することはほとんどありません。
そのため、「どこに何を相談すべきか」を正しく知ることが、トラブルを避ける上でも重要です。
4つの窓口の役割と相談できること
それでは、それぞれの窓口では具体的にどういったことを相談できるのでしょうか?
役割と相談できることを詳しく解説します。
1. 墓じまい代行業者:すべてを一括で相談
墓じまい代行業者は、墓じまいに対する全てをサポートしてくれる存在です。
初めての方や、離れた地域の墓を整理したい方には特におすすめです。
役割
- 墓じまいの不明点相談受付
- 寺院への連絡のアドバイス
- 改葬先の紹介
- 行政手続きの代行
- 墓石撤去工事の手配
相談できること
- お墓じまいの全体の流れ
- 親族トラブルやお寺とのトラブルの相談
- 行政の改葬手続きの手順
- お墓の撤去工事(見積からお骨の取出しまで)
- 改葬先の紹介や供養証明の発行
電話相談やLINE相談にも対応している業者が多く、忙しい方でも安心です。
2. 寺院・霊園:お墓撤去の手続きや閉眼供養の相談窓口
お墓があるお寺(あるいは霊園の管理者)は、お墓を撤去に関する手続きや、供養に関する手続きの中心的存在です。
役割
- お墓の管理
- お骨の供養(魂抜き・閉眼供養)
相談できること
- 墓じまいの旨を正式に伝える
- 墓じまいに必要な手続き(離檀料やお布施)の確認
- 墓じまいに必要な埋葬許可証の発行依頼
- 閉眼供養(魂抜き)の依頼
墓じまいの仕方によっては、お寺の檀家を離れる(離檀)必要があるため、交渉が必要です。
その際、離断料やお布施の話につながることもありますので、必ず確認しましょう。
また、お寺によっては、提携石材店しか工事を受け付けていない場合があります。指定業者があるか・民間の業者を使っても良いか確認しましょう。
3. 市区町村役所:改葬許可などの行政手続き
墓じまいをして遺骨を移すには、現在お墓のある役所で法的な手続き(改葬許可証の発行)が必要です。
市区町村役所では、法的な手続きの相談ができます。
役割
- 墓じまいに必要な法的手続き(改葬許可)の受理
- 補助金等の案内(全国でもごく一部の市区町村のみ)
相談できること
- 改葬許可申請書の提出方法
- 書類の書き方や添付書類の確認
- 戸籍抄本や火葬済証明書の再発行など
書類不備や記入ミスで再提出になることもあるため、丁寧な確認が必要です。
4. 石材店:墓石の解体・撤去の相談先
実際に墓石を解体し、更地に戻したり、お骨を取り出して渡してくれるのが石材店の仕事です。
役割
- 墓石撤去工事の見積り
- 墓石撤去工事・更地化の作業
- お骨の取り出し・お渡し
相談できること
- 墓石の撤去・整地工事
- 現地調査・見積もり
- お骨の渡し方(手渡し・郵送)の相談
石材店によっては、同じお墓撤去工事でも見積りに数十万円の差が出ることもあります。
複数社から見積もりを取ることをおすすめします。
墓じまい状況別の相談窓口
それでは、あなたの場合はどの窓口に相談すべきなのでしょうか?
お墓じまいのシーン別に相談すべき窓口をまとめましたので参考にしてください。
全てが初めてで何をしたら良いのか分からない場合
相談先:墓じまい代行業者
何から始めれば良いか分からない方は、まず墓じまい代行業者へ相談しましょう。
あなたの現在の状況やお墓の場所、宗派、今後の供養方法などをヒアリングしながら、必要な手続きやスケジュールをイチから整理してくれます。
例えば:
- お墓じまいの手順
- いくらかかるのか、費用相場
- お寺や役所への手続き内容
- 墓石の解体・撤去の依頼
- 遺骨の新しい納骨先の選び方
といった内容を、すべてワンストップでサポートしてくれるため、「何をどう進めていいのかわからない」という不安を、専門知識のある第三者に丸ごと預けることができます。
お金のことや親族との悩みなどを相談したい場合
相談先:墓じまい代行業者
費用や親族との悩みを抱えているなら、まずは墓じまい代行業者へ相談しましょう。
例えば:
- 費用の目安がわからない
- 離檀料やお布施の相場が不透明
- 親族と意見が食い違っている
そんなときに、感情的にならずに相談できる中立的な窓口として頼れるのが墓じまい代行業者です。
費用に関する不安も相談できる
- 「全部でいくらかかるの?」
- 「安く済ませたいけど、どこを削れる?」
墓石の撤去費、供養費、お布施、離檀料、納骨先の費用… 墓じまいには複数の費用が発生しますが、代行業者であればトータルで見積もりを提示してくれるため、全体像が明確になります。
また、「あらかじめ費用の上限を伝えたうえで、最適な進め方を提案してくれる」業者も多く、無理のない予算内での提案が可能です。
お墓じまいをする事を申し伝えたい
相談先:寺院・霊園の管理者
お墓じまいすることを伝える時は、現在お墓を管理している寺院や霊園の管理者へ意向を伝えましょう。
これは単なるマナーの問題ではなく、永代使用権の解約・返還手続きや、お墓の供養(閉眼供養)など、実務上にも必要な手続きです。
特に寺院墓地の場合は、長年にわたって先祖供養を担ってくれていたお寺との関係性もあるため、丁寧に事情を説明することが、円満な離檀や供養の進行につながります。
一方的に通知するのではなく、事前に相談し、理解を得ることが望まれます。
霊園の場合も、管理規約に則って必要な書類の提出や、撤去工事の許可申請などが必要になるケースがあるため、必ず管理者に確認しましょう。
改葬許可の手続きを教えて欲しい
相談先:市区町村役所(現在の墓地がある役所)
お墓じまい(改葬)を行うには、改葬許可という手続きが必要です。
これは埋葬されている故人の遺骨を別の場所に移すための、法的な許可書類です。
手続きには、必要書類が複数枚あり、市区町村役所によって異なります。
必要書類の例:
- 改葬許可申請書
- 現在のお墓の埋葬証明書
- 改葬先の受入証明書(使用許可証)
- 戸籍抄本
- その他必要書類
書類に不備があると許可が下りない場合があります。
故人が複数の場合は、1人ずつ書類を作成する必要があります。
場合によっては何回も役所へ足を運ぶ必要があるため、申請前に必ず相談・確認しましょう。
お墓の撤去を依頼したい
相談先:石材店・墓じまい代行業者
お墓を撤去するには、専門の石材店や墓じまい代行業者への依頼しましょう。
専門知識や車両があれば個人でも出来ますが、墓石の解体・撤去は重機を伴う専門作業なため、業者への依頼をおすすめします。
依頼前の注意点:
- 墓地の管理者(お寺や霊園)への事前連絡が必要です
- 工事前には、魂抜き(閉眼供養)を寺院へ依頼しましょう
工事費用は墓地の立地・広さ・墓石の大きさによって変動します。
現地調査と見積もりを無料で行ってくれる業者も多いため、まずは気軽に相談してみるのがおすすめです。
必要に応じて複数社から相見積もりを取ると安心です。
まとめ:一人で悩まずに相談しよう
ここまで紹介してきたように、墓じまいにはさまざまな関係者と段取りが必要です。
それぞれに相談できる内容は異なりますが、
- 何から手をつければいいのか分からない
- 関係先とのやりとりに自信がない
- 費用の目安や手順をまとめて知りたい
という場合は、まずは墓じまい代行業者に相談するのが安心・確実な方法です。
専門の担当者が、あなたのケースに応じた流れを整理してくれるはずです。
相談無料の業者も多いので、気軽に一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?