
墓じまい代行費用はいくらかかる?
総額の目安や内訳をすべて解説
【2025年10月更新】
「墓じまいを代行サービスに頼むと、いくらかかるの?」
実家のお墓を整理しようと考えはじめたものの、どこに何を頼めばいいのか、どれだけ費用がかかるのか分からず、不安に感じていませんか?
墓じまいには、墓石の撤去や遺骨の取り出し、行政手続きや供養など、さまざまな工程があり、それぞれに費用が発生します。
代行サービスに依頼すれば、これらを全てまとめて対応してもらえます。
一方で、費用が不透明になりがちなのも事実です。
この記事では、「墓じまい代行を頼んだ場合、総額でどれくらいかかるのか?」を中心に、各工程の費用内訳や相場感、業者ごとの料金の違い、料金トラブルを避けるポイントまで、わかりやすく解説します。
「費用が分かった上で、安心してお墓の整理を進めたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事を読んで理解できること
- 墓じまい代行費用の総額は30万円〜100万円
- それぞれにかかる費用の内訳目安
- 費用を抑えるためのポイントや注意点
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目次
墓じまい代行の費用は
総額30万円〜100万円程度
墓じまいの費用は、お墓のある場所や状況、依頼する業者のサービス内容によって大きく変わります。
ここでは、一般的な相場感をつかみたい方のために、平均費用や価格帯、地域差などのポイントをわかりやすく解説します。
「代行業者にお願いするといくらかかるのか不安…」という方も、総額の目安を知っておくことで、安心して比較・検討ができるようになります。
墓じまいの平均費用と価格帯
墓じまいの代行サービスを利用した場合、総額の相場はおおよそ30万円〜100万円程度が一般的です。
費用の内訳は以下のようなものが含まれます:
| 項目 | 相場の目安 |
|---|---|
| 墓石の解体・撤去費 | 20万円〜50万円 |
| 遺骨の取り出し(収骨) | 1万円〜5万円 |
| 改葬許可申請の手続き代行 | 1万円〜3万円 |
| 永代供養先への納骨費用 | 5万円〜50万円 |
| お坊さんによる読経(魂抜き) | 3万円〜5万円 |
| 合計 | 約30万円〜100万円程度 |
*お墓の大きさや数、永代供養先の選び方によって大きく変動します。
たとえば、「すべて込みのパッケージプラン」を提供している業者の場合、30万円〜50万円前後がよくある設定です。
一方、作業ごとに費用がかかる個別精算型のサービスでは、必要な作業だけを選んで依頼できる分、金額を抑えられることもあります。
地域や墓地の条件によって20万円以上費用が変わる
墓じまいの費用は、地域や墓地の立地条件によって大きく異なる場合があります。
特に影響が大きいのは次のような条件です:
| 条件 | 費用が高くなりやすい例 |
|---|---|
| 墓地の場所 | 山間部・傾斜地・車両進入不可の墓所 |
| 墓石の数・大きさ・区画の広さ | 墓石が2基以上・大型・2区画以上を使用している場合は費用が高い |
| 立地(都市部 or 地方) | 都市部では作業員の人件費や搬出費が高め |
| 作業の難易度(重機使用等) | 重機が必要な場合や人力作業が多いケース |
たとえば、都市部でアクセスが悪い立地(車が横付けできない墓地など)では、解体作業に人手と時間がかかるため、
条件によっては、20万円以上の追加費用が発生することもあります。
費用面での判断には、こうした地域や墓地の条件も含めて考えることが大切です。
工程ごとの費用内訳と相場
墓じまいを代行業者に依頼する場合、作業は複数の工程に分かれ、それぞれに費用が発生します。
ここでは主な5つの工程と、それぞれの費用相場の目安をご紹介します。
全体の金額感を把握するだけでなく、どの工程に費用がかかるのかを明確にすることが、適切な業者選びや予算計画に役立ちます。
① 墓石の解体・撤去費用
墓じまいの中で最も大きな費用となるのが、墓石の解体・撤去作業です。
費用の目安
- 墓石の大きさ・重さ
- 区画の広さ(1㎡、3㎡、6㎡など)
- 立地(平地/山間部/重機が使えるか など)
相場:20万円~50万円程度
お墓が大きい場合や、搬出が困難な立地では、40万円を超えることもあります。
② 遺骨の取り出しと搬送費用
墓石を撤去する前に、お骨を取り出す(骨上げ)作業が行われます。
骨上げ作業自体は石材店や専門業者が行うことが多く、その後、新たな納骨先までの搬送費用が発生することもあります。
費用の目安
相場:1万円~5万円程度(お骨を取り出して郵送する費用)
郵送費用は距離や骨壷の数よって異なり、1,000円〜1万円程度かかることもあります。
③ 改葬許可申請などの行政手続き費用
墓じまいでは、現在のお墓から遺骨を移す(改葬)ための手続きが必要です。
これは市区町村役場で「改葬許可申請書」を提出して行います。
自分で手続きをすれば費用は数百円程度ですが、行政書士や業者に代行を依頼する場合は費用が発生します。
費用の目安
相場:1万円~5万円程度(代行費用)
*代行には「書類の作成・申請代行」と「提出代行」の2種類があります。
- 「書類の作成・申請代行」:行政書士のみ代行可
- 相場:3~5万円程度
- 「書類の提出代行」:石材店や業者が委任状を持って提出代行
- 相場:1万円〜3万円程度
④ 永代供養・納骨堂への納骨費用
墓じまい後のお骨を納める先としては、永代供養墓、納骨堂、樹木葬、海洋散骨などさまざまな選択肢があります。
特に人気が高いのは、寺院や霊園が管理する「合祀型の永代供養墓」です。
費用の目安
相場:10万円~20万円程度(合祀タイプの場合)
個別安置型や納骨堂の場合は、30万円〜50万円以上になることもあります。
⑤ お布施・読経供養の費用
墓じまいの際には、「閉眼供養(魂抜き)」と呼ばれる供養を行います。
これはお寺のお坊さんにお願いし、これまでのお墓に感謝を伝える大切な儀式です。
費用の目安
相場:1万円~5万円程度(お布施)
お布施の金額に明確な決まりはありませんが、地域や宗派によって差があるため、事前に直接確認するのが安心です。
墓じまい代行業者の料金体系と支払いタイミング
墓じまいを代行業者に依頼する場合、料金の支払い方法や内訳の仕組みは業者によって異なります。
「総額でいくらかかるか」だけでなく、料金体系や支払いのタイミング、キャンセル時の対応なども確認しておくことで、トラブルや誤解を防ぐことができます。
墓じまいパックプランと個別プランの違い
墓じまい代行サービスの料金体系は、大きく分けて以下2つのプランがあります。
① 一括パックプラン
- 墓じまいに必要な全体の手続きをセットでまとめて依頼できるタイプ
- 見積もりの時点で総額が提示されるので、費用の見通しが立てやすい
- 「○○万円一式」と提示されることが多く、追加費用が出にくいのが特徴
② 個別プラン型
- 各工程(墓石撤去、行政手続き、供養など)ごとに個別に設定されているプラン
- 墓石撤去だけ、供養の有無などによって自由にカスタマイズ可能
- 行政手続きなど、自分で出来ることは費用を抑えられる事が特徴
多くの業者では、パック型と個別プラン型の両方を選べる場合がほとんどです。
そのため、一括パックで依頼した場合の総額と、個別に依頼した場合の費用を比較しながら、ご自身の希望や予算に合う方法を相談して決めると安心です。
支払いタイミングは前払い?後払い?
墓じまい代行の支払いタイミングも業者によって異なります。以下のようなパターンがあります。
- 前払い(契約時に全額):多くの墓じまい業者が料金前払いです。資材や作業の先行手配が必要な場合に多い。
- 一部前払い+作業完了後に残金支払い:一部業者が採用している方法。トラブル防止にも有効な方法。
- 後払い(作業完了後に一括請求):カード払いやローンを採用する業者であれば後払いも可能です。
ポイント
・支払い方法(現金、銀行振込、クレジットカードなど)や、請求書の発行方法についても事前に確認しましょう。
サービスによっては、墓じまいローンを採用している場合もあります。
・また、途中キャンセルする場合や、追加費用の有無についても事前確認が重要です。
墓じまいの費用を抑える3つのポイント
墓じまいの費用を安くする方法は3つあります。
- 墓じまい費用の相場を知る
- 相見積もりをする
- 必要な工程のみ依頼する
どの方法も費用を安くできますが、メリットとデメリットがあります。
それぞれのメリットデメリットは表のとおりですので、参考にしてください。
| 費用を抑える方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 墓じまい費用の相場を知る | 高額契約を防止できる | なし |
| 相見積もりをする | 安い業者を見つけられる | 時間がかかる |
| 必要な工程のみ依頼する | 費用を抑えられる | 時間がかかる |
ここでは墓じまいの費用を安くする3つの方法を詳しく紹介します。
墓じまい費用の相場を知る
墓じまいの費用相場を知ることは、必要以上に高額な契約を防止することに役立ちます。
相場を知らないまま業者に依頼すると、必要以上の費用を請求されても気づかない可能性があります。
そして墓じまいの経験がない人は、業者に言われるがままに高い料金で契約してしまうケースが少なくありません。
例えば、業者によっては、同じお墓の撤去でも20万円以上違う場合があります
このような状況を避けるためには、あなた自身が墓じまい費用の相場を理解しておくことが重要です。
以下の相場から大きくかけ離れた料金を提示された場合は、他社の利用を検討するべきでしょう。
お墓の撤去にかかる費用
| お墓の撤去にかかる費用 | 相場 |
|---|---|
| 墓石撤去費用 | 約10万円〜15万円/1㎡あたり |
| 閉眼供養のお布施代 | 3万円~5万円 |
| 離檀料 | 3万円~20万円 |
注意:墓石の種類や撤去作業の難易度によって、墓石撤去費用は変動します。
改葬先でかかる費用
| 改葬先でかかる費用 | 相場 |
|---|---|
| 開眼供養のお布施代 | 3万円〜10万円 |
| 樹木葬の場合 | 10万円〜80万円 |
| 納骨堂の場合 | 50万円~100万円 |
| 海洋散骨の場合 | 5万円〜30万円 |
| 手元供養の場合 | 0.6万円~30万円 |
さらに費用を抑えたい場合は、複数の業者から相見積もりをとることがおすすめです。
相見積もりする
「相見積もりってなに?」という方のために解説すると、相見積もりとは、墓じまいを依頼するときに複数の業者から見積もりをとることです。
複数の業者から見積もりをとることで、相場を知らずに高額な料金を請求されるリスクを避けられるほか、できるだけ安い料金で墓じまいを依頼できます。
たとえば墓じまいをするなら、複数の石材業者から見積もりをとることで、費用を30万円以上抑えられるケースもあります。
必要な工程のみ依頼する
業者によっては、パックプランに不要なサービスが含まれていることもあります。
例えば、「行政手続きの代行」や「メモリアルプレート作成」などがオプションとして付いてくるケースがありますが、必ずしもすべての人に必要とは限りません。
依頼する前に、「自分が何を望んでいるのか」を明確にし、必要な工程だけを依頼することで、無駄な出費を防ぐことができます。
費用トラブルを避けるために確認しておきたいこと
墓じまいは一生に一度あるかないかの出来事だからこそ、業者との金銭トラブルは絶対に避けたいものです。
あとから「そんな費用聞いてない」「思ったより高かった」と後悔しないために、依頼前にしっかりと確認しておきたいポイントがあります。
見積り外の追加費用には注意しよう
見積書に「○○一式」とだけ書かれている場合、具体的にどんな作業が含まれているのかが不明確で、後から追加費用が発生するリスクがあります。
例えば、
- 墓石撤去:◯◯一式 30万円
- 行政手続き代行:◯◯一式 5万円
のように表示されている場合、「お骨の郵送費」や「供養のお布施費」などが別途請求されることも。
できるだけ項目別に明細を出してもらい、「何が含まれていて、何が別料金なのか」をはっきりさせておくことが大切です。
口コミや過去の実績から確認しよう
費用トラブルの多くは、事前の情報収集不足から生じます。信頼できる業者を見極めるためには、口コミや過去の施工事例、実績の確認が非常に有効です。
チェックすべきポイントは次のとおり:
- Google マップやエキテン、くらしのマーケットなどで口コミ評価を確認
- ホームページで施工実績・ビフォーアフター写真を確認
- 問い合わせ時に「最近の事例」や「過去の費用例」を聞いてみる
実績が豊富で説明が明確な業者は、追加請求のリスクも低い傾向にあります。
契約前に確認すべきチェックリスト
業者とのやり取りの中で事前に確認しておくと、後のトラブル防止につながります。
以下ポイントを押さえましょう。
- 見積書は内訳ごとに出されているか
- 「○○一式」など不明瞭な項目はないか
- 工程ごとの作業内容・費用が明確か
- 支払いタイミングやキャンセル料の説明があるか
- 実際の作業事例や口コミがあるか
契約前に不明点をすべてクリアにしておくことで、安心して依頼することができます。
まとめ|総額の相場を知って安心・納得しながら進めよう
墓じまいは、解体・撤去、遺骨の取り出し、行政手続き、供養など複数の工程が関わるため、費用の全体像が見えにくいという声も少なくありません。
そして、代行サービスに依頼すると複雑な工程を一任できるため便利です。
だからこそ、各工程ごとの相場や料金体系を知り、総額の目安を把握しておくことがとても重要です。
また、複数の業者から見積もりを取り、内容や内訳を比較することで、無駄な出費を防ぎ、納得のいく依頼先を選ぶことができます。
不安の多い墓じまいだからこそ、「費用の見通し」が立つだけで、安心して次のステップに進むことができるはずです。
事前準備を丁寧に行い、ご家族と相談しながら、納得できる形で墓じまいを進めていきましょう。


