
樹木葬の後悔する原因3選
後悔を防ぐポイントまで全て解説
【2026年10月更新】
樹木葬にして後悔しない?どんなことで後悔するの?
お墓を継ぐ人がいない、子どもに管理の負担を残したくないと考えて、樹木葬を選ぶ方が増えています。
一方で、「樹木葬にして後悔した」という声を目にして、本当に樹木葬でよいのか迷っている方もいるでしょう。
樹木葬は、自然の中で眠れて、費用も抑えやすいお墓です。
ただ、どんなお墓なのかをよく知らないまま申し込むと、あとから「思っていた形と違った」と感じることがあります。
お墓は一度決めると変えにくいので、申し込む前に後悔しやすい点を知っておくことが大切です。
どんなことで後悔しやすいのかを先に知っておけば、見学のときに何を見ればよいか、契約の前に何を確かめればよいかが分かります。
家族と話し合うときにも、何を決めておけばよいかがはっきりします。
この記事は、樹木葬を考えていて、あとで後悔しないか不安な方に向けて書いています。
樹木葬で後悔しやすいことと、その防ぎ方を、後悔の理由ごとにまとめました。
樹木葬の後悔の多くは、思っていた形と違った、契約の中身を確かめていなかった、家族と話し合っていなかった、の3つから起きます。
具体的には、ほかの方と一緒に納める形(合祀)にして遺骨を取り出せなかったほか、骨壷のままで土に還らなかった、冬の景色が寂しかった、お線香に決まりがあった、遠くて通えなくなった、親族ともめた、といった後悔があります。
どれも、見学で現地を見ること、契約書で決まりを確かめること、家族と先に話し合うことで防げます。
この記事では、後悔が起きる3つの原因、思っていた形と違ったという後悔、遠くて通えないという後悔、親族ともめるという後悔、後悔しない樹木葬の選び方を説明します。
この記事を読んで分かること
- 樹木葬の後悔が起きる3つの原因
- よくある後悔の事例と、その防ぎ方
- 申し込む前に確かめること(合祀の時期・お参りの決まりなど)
ぜひ最後までお読みください!
樹木葬の後悔は、3つの原因から起きることが多い

樹木葬で後悔したという声の多くは、思っていた形と違った、契約の中身を確かめていなかった、家族と話し合っていなかった、の3つの原因から起きています。
1つ目は、思っていた形と違ったという原因です。
樹木葬という言葉から、山の中の大きな木の下で自然に還る姿を思い浮かべる方が多いものの、実際の樹木葬は施設によって形が大きく違います。
1本の大きな木の周りに多くの方の遺骨を納める施設もあれば、花壇のような区画に小さなプレートが並ぶ施設もあります。
写真やパンフレットだけで決めると、現地を見たときに「イメージと違う」と感じることがあります。
2つ目は、契約の中身を確かめていなかったという原因です。
何年たつと合祀に移るのか、お参りにどんな決まりがあるのか、料金に何が含まれるのかを確かめずに申し込むと、あとから知って後悔することがあります。
3つ目は、家族と話し合っていなかったという原因です。
本人が決めても、お参りするのは家族です。
家族や親族に相談しないまま決めると、あとでもめることがあります。
申し込む前に何か所か見学し、家族と一緒に決めると、後悔を防ぎやすくなります。
後悔するかどうかは、樹木葬そのものよりも、選ぶ前の準備で分かれると言えます。
樹木葬の後悔が起きる3つの原因
- 思っていた形と違った:写真やパンフレットだけで決めた
- 契約の中身を確かめていなかった:期間や決まり、料金の中身を聞いていなかった
- 家族と話し合っていなかった:本人だけで決めた
よくある後悔を、原因と防ぎ方に分けると次のとおりです。
| よくある後悔 | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 合祀にして、遺骨を取り出せなかった | 契約の中身を確かめていなかった | 何年たつと合祀に移るかを契約書で確かめる |
| 骨壷のままで土に還らなかった | 思っていた形と違った | どの形で納めるかを見学で聞く |
| 冬の景色が寂しかった | 思っていた形と違った | 季節を変えて見学する |
| お線香に決まりがあった | 思っていた形と違った | お参りの決まりを見学で聞き、規約で確かめる |
| 遠くて通えなくなった | 家族と話し合っていなかった | 家族の家からの道のりを一緒にたどる |
| 親族ともめた | 家族と話し合っていなかった | 決める前に親族に相談する |
| 思ったより費用がかかった | 契約の中身を確かめていなかった | 料金に何が含まれるかを確かめる |
表のとおり、後悔の多くは、申し込む前の見学と確認、家族との話し合いで防げるものです。
反対に言えば、申し込んだあとでは直せないものが多いので、決める前の準備が大切になります。
費用についての後悔もよく聞かれます。
名前を刻む費用や年間の管理料が別にかかり、思ったより高くなったという声です。
樹木葬の費用は、合祀なら1人5万〜20万円ほどが目安ですが、何が料金に含まれるかは施設ごとに違います。
費用の内訳と目安は、樹木葬の費用の記事で詳しく説明しています。
合祀にすると、遺骨は取り出せない
合祀(ごうし)とは、亡くなった方の遺骨を、ほかの家の方の遺骨と一緒に、1つの場所に納めることです。
「合わせて祀(まつ)る」という意味の言葉です。
樹木葬で最も取り返しがつかない後悔は、合祀にした遺骨を、あとから取り出せないことです。
最初から合祀を選んだ場合だけでなく、1人ずつ納める形でも、決めた期間が過ぎると合祀に移る施設があります。
あとで「やはり別のお墓に移したい」と思っても、合祀にしたあとは、自分の家の遺骨だけを取り出すことはできません。
合祀に移ったあとも、霊園やお寺が供養を続けるので、遺骨が放っておかれることはありません。
家族は、施設の中心にある木や、共同の参拝の場所で手を合わせられます。
ただ、自分の家の遺骨がどこにあるかを示す目印は無くなるので、それでよいかを家族で考えておくことが大切です。
何年たつと合祀に移るのかは、申し込む前に必ず確かめておきます。
期間は、13回忌や33回忌までなど、施設ごとに違います。
期間が長いほど料金は上がりますが、その分、家族が骨壷の前で手を合わせられる年数も長くなります。
家族がどのくらいの間、その遺骨にお参りしたいかを考えて期間を選ぶと、あとで「もっと長くしておけばよかった」と後悔しにくくなります。
合祀の仕組みや、1人ずつ納める形との違いは、樹木葬とは?の記事で説明しています。
「思っていた形と違った」後悔は、見学で防げる

思っていた形と違ったという後悔には、骨壷のままだった、景色が寂しかった、お参りに決まりがあった、の3つがよく挙げられます。
どれも、パンフレットやホームページの写真だけでは分かりにくいことです。
思っていた形と違ったという後悔は、申し込む前に現地を見学することで防げます。
写真では、区画の広さや、プレートの大きさ、となりの区画との間かくが分かりにくいものです。
思っていたより区画が小さかった、プレートが並んでいて普通のお墓のようだった、と感じる方もいます。
現地で実際に立ってみて、ここで手を合わせる姿を思い浮かべられるかを確かめると、イメージとの違いを防げます。
骨壷のままで、土に還らなかった
「自然に還りたい」と思って樹木葬を選んだのに、骨壷のまま納める形だった、という後悔があります。
樹木葬には、骨壷から出した遺骨を布や紙の袋に移して土に納める形と、骨壷のまま土の中の納骨室に納める形があります。
骨壷のまま納める形では、遺骨が土に還ることはありません。
| 形 | 遺骨はどうなるか | 向いている方 |
|---|---|---|
| 袋に移して土に納める | 時間がたつと土に還り、取り出せなくなる | 自然に還りたい方 |
| 骨壷のまま納骨室に納める | そのまま残り、期間中は取り出せる施設もある | しばらくは遺骨を残しておきたい方 |
どちらが良いかは、家族の考え方によって違います。
「自然に還りたい」のか、「しばらくは遺骨をそのまま残しておきたい」のかを家族で話し合い、その希望に合う形で納める施設を選ぶことが大切です。
見学のときに、どの形で納めるのかを必ず聞いておきます。
たとえば本人は土に還りたくても、ほかの家族は骨壷のまま残したいと考えているかもしれません。
期間を決めて骨壷のまま納め、そのあと袋に移して土に還る形を選べる施設もあります。
冬や手入れ不足で、景色が寂しかった
花が咲く季節の写真を見て決めたのに、冬に行ったら木の葉が落ちて寂しかった、という後悔もあります。
樹木葬は、木や草花が目印になるお墓です。
そのため、季節によって景色が大きく変わります。
春や初夏の写真では明るく見えても、冬には枝だけになったり、花が枯れて寂しい雰囲気になったりします。
また、手入れが行き届いていないと、雑草が伸びたり、通路が荒れたりすることもあります。
施設によって、手入れの回数や範囲は違います。
見学のときは、木の根元や通路の様子、ゴミが落ちていないかなども見ておくと、ふだんの手入れの様子が分かります。
街中の霊園やお寺の境内にある公園型の樹木葬は、花壇の手入れが行き届いていることが多い一方、植えてある花の種類によっては、冬に花が少なくなることもあります。
どの季節にどんな花が咲くのかを聞いておくと、1年の様子を思い浮かべやすくなります。
見学は、できれば季節を変えて2回行くと、1年を通した景色が分かります。
1回しか行けない場合は、冬の様子の写真を見せてもらえるか、誰がどのくらいの間隔で手入れをしているのかを聞いておくと安心です。
お線香やお供えに決まりがあった
お参りに行ってから、お線香をあげられない、お供え物を置いて帰れないと知って後悔した、という声もあります。
樹木葬は木や草花の中にあるお墓なので、火事を防ぐためにお線香やろうそくを使えない施設があります。
お供え物も、カラスなどの動物に荒らされないよう、持ち帰る決まりにしている施設があります。
普通のお墓と同じようにお参りできると思っていると、こうした決まりに戸惑うことがあります。
たとえば、火を使う決まりについては、ろうそくやお線香を一切使えない施設もあれば、決まった場所でだけ使える施設もあります。
ごみも持ち帰る決まりにしている施設があります。
お線香をあげられるか、お花やお供え物を置けるか、手を合わせる場所はどこかを、申し込む前に確かめておきます。
区画の前では使えなくても、共同の参拝の場所なら使えるのか、お花だけなら供えられるのかなど、どこまでなら供えられるのかを具体的に聞いておくと、お参りのときに戸惑わずに済みます。
こうした決まりは、施設の利用規約に書かれていることが多いので、申し込む前に規約を見せてもらうと確実です。
決まりは、あとから変わることもあります。
お盆やお彼岸など、人が多く集まる時期だけ特別な決まりがあるかも、あわせて聞いておくと安心です。
遠くて通えない後悔は、場所選びで防ごう
自然の豊かな郊外の樹木葬を選んだものの、遠くてお参りに通えなくなった、という後悔もあります。
山林を生かした里山型の樹木葬は、自然の中で眠れる良さがある一方で、駅から遠く、車が無いと行けない場所にあることが多くなります。
申し込んだときは車で通えても、年を重ねて運転ができなくなると、お参りが負担になります。
お参りするのは、自分ではなく家族です。
お参りする家族が住んでいる場所から通いやすいかも、あわせて考えます。
遠くて通えない年があっても、樹木葬の多くは永代供養つきなので、霊園やお寺が供養を続けてくれます。
年に何回か合同の法要を行う施設もあるので、家族が行けない間の供養がどうなるのかも聞いておくと、安心して選べます。
遠くて通えなくなったときに、お墓を近くに移すことは、合祀にしたあとではできません。
1人ずつ納めている間なら、手続きをして遺骨を別のお墓に移せる施設もあるので、将来お参りが難しくなりそうな場合は、期間中に移せるかも確かめておきます。
場所選びで確かめること
- 駅やバス停から歩いて行けるか
- お参りする家族の家から通える距離か
- 雨の日や冬でも、足元が歩きやすいか
- 開いている時間と休みの日を確かめられるか
見学のときは、家から実際にその施設まで行ってみると、通いやすさがよく分かります。
車で行く場合でも、電車やバスでの行き方を確かめておくと、将来運転できなくなったときも安心です。
お参りのしやすさを重視するなら、街中の霊園やお寺の境内にある公園型の樹木葬も候補になります。
駅から近い場所が多く、通路も整っているので、年を重ねても通いやすいのが良い点です。
自然の中で眠りたい気持ちと、家族の通いやすさのどちらを大切にするかを、家族で話し合って決めます。
親族ともめる後悔は、先に話し合えば防げる
本人や一部の家族だけで樹木葬に決めてしまい、あとから親族ともめた、という後悔もあります。
樹木葬は、まだ新しいお墓の形です。
「お墓は代々受け継ぐもの」「墓石のある立派なお墓に入るべきだ」と考える親族もいます。
相談しないまま決めると、「勝手に決めた」と言われ、関係がこじれることがあります。
特に、先祖代々のお墓から遺骨を移して樹木葬に納める場合は、そのお墓に関わる親族全員に関係する話です。
お墓のあるお寺とも話し合いが必要になることがあります。
今のお墓から遺骨を取り出して樹木葬に移すときは、お墓のある市区町村で改葬許可証を受け取る手続きも要るので、早めに準備を始めます。
親族だけでなく、家族の中でも考え方が違うことがあります。
樹木葬がよいと思う人もいれば、普通のお墓に入りたいと考える人もいるかもしれません。
お参りの場所の形が変わることを、寂しく感じる人もいます。
親族ともめないためには、決める前に相談し、なぜ樹木葬を選びたいのかを伝えることが大切です。
お墓を継ぐ人がいない、子どもに負担を残したくない、といった理由を伝えると、理解を得やすくなります。
話し合うときは、どこに、どの形で、何年たつと合祀に移るのか、費用は誰がどう払うのかを具体的に伝えると、家族も考えやすくなります。
決めたことは書き留めて、家族みんなで同じ内容を分かるようにしておくと、あとで「聞いていない」ということを防げます。
見学に家族や親族と一緒に行くのも良い方法です。
実際の樹木葬を見てもらうと、どんなお墓なのかが伝わりやすくなります。
見学のときにもらったパンフレットを見せながら話すのもよいでしょう。
後悔しない樹木葬は、見学・契約書・話し合いで選ぼう
後悔しない樹木葬を選ぶには、現地を見学し、契約書で決まりを確かめ、家族と話し合ってから申し込むことが大切です。
1つ目は、見学です。
納める形、季節による景色、手入れの様子、お参りの場所、家からの道のりを、自分の目で確かめます。
2つ目は、契約書の確認です。
何年たつと合祀に移るか、お線香やお供え物の決まり、料金に何が含まれるかを、書面で確かめます。
口で聞いただけでは、あとで食い違うことがあります。
分からない言葉があれば、その場で聞いて、答えを書き留めておきます。
3つ目は、家族との話し合いです。
お参りする家族の意見を聞き、親族にも先に相談しておきます。
家族みんなが納得して決めた樹木葬なら、あとで誰かが「こんなはずではなかった」と感じることも少なくなります。
見学に家族を誘い、同じものを見たうえで決めると、話し合いも進めやすくなります。
申し込む前に確かめること
- 骨壷のまま納めるか、袋に移して土に還る形か
- 何年たつと合祀に移るか
- お線香やお供え物を供えられるか
- 料金に、名前を刻む費用や年間の管理料が含まれるか
- 家族や親族は、樹木葬に納得しているか
候補を2〜3か所に絞ったら見学を申し込みます。
見学は、霊園やお寺に電話するか、ホームページの申し込みフォームから予約するのが一般的です。
見学のときは、上の枠の内容をメモにして持って行き、1つずつ聞いていくと、聞き忘れを防げます。
答えはその場で書き留め、契約書にも同じことが書かれているかを、申し込む前にもう一度確かめます。
比べることで、それぞれの施設の良い点と気になる点が見えてきます。
樹木葬は、生きているうちに自分の分を申し込める施設が多くあります。
自分で見学して決めておけば、家族が慌てて納め先を探す必要がなくなり、後悔もしにくくなります。
生前に申し込む場合は、いつ料金を払うのか、年間の管理料が生きている間からかかるのかも確かめておきます。
確かめることが決まったら、条件に合う樹木葬を探してみましょう。
はじめての永代供養では、樹木葬を含む永代供養のお墓を、地域や希望の条件で探せます。
気になる所が見つかったら、そのまま見学や料金の問い合わせに進めます。
見学して、家族と話してから申し込もう
樹木葬の後悔の多くは、思っていた形と違った、契約の中身を確かめていなかった、家族と話し合っていなかった、の3つから起きます。
合祀にした遺骨はあとから取り出せないので、何年たつと合祀に移るのかは特に注意が必要です。
ほかにも、骨壷のままで土に還らなかった、冬の景色が寂しかった、お線香に決まりがあった、遠くて通えなくなった、親族ともめた、といった後悔があります。
どれも、見学で現地を見ること、契約書で決まりを確かめること、家族と先に話し合うことで防げます。
申し込んだあとでは直せない後悔が多いので、決める前の準備が大切です。
まずは候補を2〜3か所選び、家族と一緒に見学に行っておくと安心です。
見学では、納める形、季節の景色、お参りの決まり、家からの道のりを、自分の目で確かめます。
そのうえで契約書の決まりを確かめ、親族にも相談してから申し込めば、納得できる樹木葬が見つかります。
参考リンク:


