
仏壇は自分で処分可能!
手順・費用・注意点を解説
目次
はじめに
「初めての仏壇処分、どうすればいいのかわからない…」
そんなお悩みはありませんか?
故人を供養してきた仏壇。いざ手放そうにも初めてでよく分からないですよね。
特に仏壇は、宗教的マナーや地域のルールも絡んできて不安になる方が少なくありません。
この記事では、仏壇の処分にあたっての正しい手順、費用相場、魂抜きの必要性、さらには粗大ごみとの関係まで、分かりやすく網羅しています。
記事を読み終えるころには、あなたにとって最適な処分方法が選べて、安心して仏壇と向き合えるようになります。
Check
この記事を読んで理解できること
- 3つの仏壇の処分方法
- 仏壇処分の流れと費用
- 仏壇処分の注意点(魂抜きについて)
仏壇の処分方法は大きく3つ

仏壇を処分する大きく方法は3つあります。
それぞれの特徴を抑えることで、悩む事なく処分できます。
方法 | 自分で対応 | 費用 | 特徴 |
---|---|---|---|
粗大ごみ | ○ | 300円〜1,000円前後 | 安価で最も簡単な方法 |
寺院・仏具店 | × | 10,000〜30,000円程度 | 宗教的な配慮が万全 |
不用品回収業者 | × | 5,000円〜30,000円程度 | 手間がかからず簡単 |
自治体の粗大ごみに出す
特徴
- 安価で最も簡単な方法
- 魂抜きを事前に行えばOK
注意点
- 大きさ・材質により出せない自治体もある
- 解体が必要な場合あり
費用目安
- 300円〜1,000円前後(処理券方式が主流)
参考リンク
寺院・仏具店での引き取り
特徴
- 魂抜きから処分まで一括で対応
- 仏壇の状態に関係なく受け入れ可能
費用相場
- 10,000〜30,000円程度(魂抜き費用込みの場合あり)
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
宗教的な配慮が万全 | 料金がやや高め |
不用品回収業者に依頼
特徴
- 即日対応、運び出しも代行可能
- 一部業者は魂抜き代行もあり
費用相場
- 5,000円〜20,000円程度(サイズ・地域による)
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
手間がかからず簡単 | 宗教的配慮は薄い場合も |
【注意】仏壇を処分する前に知っておきたい「魂抜き」とは?

魂抜きとは何か?
魂抜きとは、仏壇に宿るとされるご本尊や故人の魂を僧侶の読経で抜き、仏具を物として扱えるようにする宗教儀式です。
- 真言宗・浄土宗など多くの宗派では必要とされる
- 浄土真宗では考え方が異なり、儀式を必要としない場合も
魂抜きをしないとどうなる?
宗教的な罰則はありませんが、
- 家族や親族とのトラブルの種になることがある
- 精神的な引っかかりが残ることも
心の区切りをつける意味でも、魂抜きは「しておいて損はない儀式」といえます。
魂抜きの費用相場
- 相場:5,000円〜30,000円程度
- 目安:お布施として渡す(封筒に入れ、表書きは「御礼」「お布施」など)
- 依頼先:菩提寺、地域の寺院、ネットで探せる僧侶派遣サービスなど
魂抜きについてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてください。
【仏壇の魂抜きって何?】意味・流れ・費用相場をすべて解説!【岐阜県】
宗派による魂抜きの違い

宗派ごとに閉眼供養や処分方法に関する考えが異なる場合があります。事前に確認しておきましょう。
浄土真宗・浄土宗の場合
浄土真宗では閉眼供養を行わず、代わりに遷座法要を行うことがあります。
浄土宗では僧侶に閉眼供養を依頼するのが一般的です。
宗派ごとに作法が異なるため、寺院に確認すると安心です。
創価学会の場合
創価学会では仏壇ではなく“ご本尊”を重視し、処分時は学会の窓口や担当者に相談するのが基本です。
宗教的な意味合いが強いため、指導に従って手続きを進めると安心です。
曹洞宗・臨済宗など他の宗派の場合
曹洞宗や臨済宗などの禅宗では、魂抜きの儀式を行うのが一般的です。
ただし読経の形式やお布施の額は寺院ごとに異なるため、菩提寺に相談するのが安心です。
仏壇処分の流れと具体的な手順

仏壇処分をスムーズに進めるために、一般的な手順を順を追って確認しましょう。
① 処分方法の選定・見積もり
仏壇処分の方法はいくつかあり、費用やサービス内容も様々です。
業者を選ぶ場合は供養サービス付きや一時保管サービスを提供している場合もあります。
価格と対応内容を比較し、自分に合った方法を選びましょう。
② 魂抜きの実施
処分方法や業者が決まったら、僧侶を手配して魂抜きを行いましょう。
宗派によって作法は異なりますが、読経や焼香などでご先祖様に別れを告げます。
法要が終われば、仏壇は物として処分できる状態になります。
③ 仏壇の引き取り・運搬と各種手続き
閉眼供養が終わったら、業者や寺院による引き取り、または自分での持ち込みで処分を進めます。
運搬時の書類や費用は事前確認が大切です。
仏壇の移動と処分が完了すれば、一連の手続きは終了となります。
仏壇処分チェックリスト

正しく仏壇処分を進めるために、以下項目を確認しておくと安心できます。
- 魂抜きが必要な宗派か確認した
- 家族の合意を取った
- 処分方法を決めた
- 処分業者・寺院・自治体などの連絡先を控えた
- お布施や手数料など、現金を準備した
まとめ:あなたに最適な方法で、仏壇とのお別れを

仏壇の処分は単なる「モノの処分」ではなく、気持ちの整理と向き合う大切な機会です。
- 費用を抑えたいなら「自治体の粗大ごみ」
- 宗教的な意味を重視するなら「寺院への依頼」
- 手間を減らしたいなら「不用品回収業者」
いずれにせよ、魂抜きを済ませ、敬意をもって手放すことがトラブル回避と心の安定につながります。
あなたに合った方法で、穏やかに仏壇とお別れができることを願っています。
“処分も魂抜きも同時に済ませたい”
というあなたへ
