
遺骨処分はどの業者に頼む?
3種類の業者と費用・頼む前に確かめること
【2026年10月更新】
遺骨処分は、どの業者に頼めばよくて、いくらかかるの?
手元に置いたままの遺骨や、お墓に入っている先祖の遺骨を、いつまでも置いておけないと悩む方は少なくありません。
自分で捨てるわけにもいかず、どこに相談すればよいのか分からないまま、時間がたってしまうこともあるでしょう。
業者に頼むとしても、散骨の業者、お寺、墓じまいの業者と相談先がいくつもあり、違いが分かりにくいのが悩みどころです。
料金も業者ごとに書き方が違うので、何と何を比べればよいのか迷います。
安さだけで選んで、遺骨をきちんと扱ってもらえるのかという不安もあるでしょう。
遺骨処分を頼める業者の種類と料金を先に知っておけば、自分の状況に合う相談先を選べます。
見積もりを頼むときに確かめる点も分かるので、後から「こんなはずではなかった」と悔やむ心配も減ります。
この記事は、遺骨を手放したいけれど、どこに頼めばよいか分からない方に向けて書いています。
実際の業者の料金を並べているので、相談先を選ぶときの目安になります。
遺骨はゴミに出せず、勝手に埋めることも法律で禁じられているので、業者に頼んで散骨か合祀(ほかの方の遺骨と一緒に納めること)で手放します。
実際の業者の料金は、散骨の代行なら2万円前後から、郵送でお寺に納める合祀なら3万円台からです。
頼める業者は、散骨の業者、郵送で遺骨を受けるお寺、お墓にある遺骨ごと引き受ける墓じまいの業者の3種類です。
お墓から出す遺骨なら、役所の改葬許可証が要ります。
この記事では、遺骨を業者に頼む理由、手放し方ごとの費用、頼める業者の種類と選び方、頼む前に確かめることを順に説明します。
この記事を読んで分かること
- 遺骨を捨てられない法律と業者に頼む理由
- 散骨・合祀の料金を実際の業者で比較
- 業者3種類の選び方と頼む前に確かめること
ぜひ最後までお読みください!
遺骨は捨てられないので、業者に頼んで手放す

遺骨を処分したいと思っても、燃えるゴミに出したり、庭や山に埋めたりすることはできません。
遺骨を捨てると、刑法190条の遺骨遺棄の罪に当たり、3年以下の拘禁刑の対象になります。
お墓以外の場所に遺骨を埋めることも、墓地埋葬法4条で禁じられています。
自宅の庭であっても、許可を受けた墓地でなければ埋められません。
一方で、遺骨を自宅に置いておくこと自体は法律で禁じられていません。
そのため、急いで手放さなければならないわけではなく、納得できる方法を選ぶ時間はあります。
ただ、手元に置いたままでは、自分が亡くなったあとに残された家族が同じ悩みを抱えることになります。
元気なうちに行き先を決めておけば、家族に負担を残さずに済みます。
遺骨をどうするかを決めるのは、お墓や仏壇を受け継ぐ祭祀承継者(さいしけいしょうしゃ)です。
祭祀承継者は、民法897条で、故人の指定や地域の慣習、話し合いで決まるとされています。
業者に申し込めるのは、原則としてその遺骨を受け継いだ方です。
家族の誰が受け継いだのかがはっきりしない場合は、先に家族で決めておくと、申し込みのときに迷いません。
手放す方法は、散骨か合祀が中心になる
業者に頼んで遺骨を手放す方法は、大きく分けて散骨と合祀の2つです。
散骨は、遺骨を細かいパウダー状にして、海などにまく方法です。
粉にすることを粉骨(ふんこつ)といい、散骨の前に必ず行います。
合祀は、お寺や霊園の合祀墓に、ほかの方の遺骨と一緒に納める方法です。
一度納めると遺骨を取り出せなくなりますが、その後の供養はお寺や霊園が続けてくれます。
散骨を直接禁じる法律はありませんが、自治体によっては条例で散骨できる場所を限っています。
散骨を業者に任せれば、まく場所を自分で探す必要はありません。
散骨はお墓を残さず自然に還したい方に、合祀はお参りできる場所を残したい方に向いています。
業者に頼まない方法は、使える場面が限られる
業者に頼まずに遺骨を手放す方法もありますが、使える場面や地域が限られます。
1つ目は、火葬のときに遺骨を引き取らない方法です。
粉骨サービスの解説によると、大阪や九州などの一部の火葬場では、火葬の前に同意書を出せば、遺骨を引き取らずに火葬場に任せられます。
ただし、この方法は火葬の前にしか選べません。
すでに手元にある遺骨や、お墓に入っている遺骨には使えないうえ、多くの火葬場では受け付けていません。
2つ目は、自治体が運営する公営霊園の合祀墓に申し込む方法です。
料金は業者より安いこともありますが、その自治体に住んでいることなどの条件があり、申し込める時期が決まっている霊園もあります。
3つ目は、自分で粉骨して散骨する方法です。
費用はかかりませんが、骨壷1つ分を手作業で細かくするのは大変な作業で、まいてよい場所も自分で調べることになります。
手元やお墓にある遺骨を、手間をかけずに確実に手放したいなら、業者に頼むのが現実的です。
業者なら、粉骨から散骨や納骨までを決まりに沿って進めてくれるので、自分で調べたり作業したりする負担がありません。
遺骨処分の費用は、散骨の代行なら2万円前後から

遺骨処分の費用は、手放し方と業者によって変わります。
散骨の代行は合祀より安い傾向があり、家族が船に乗って見送るプランにすると料金が上がります。
ここでは、遺骨の郵送を受け付けている実際の業者の料金を、公式サイトの記載(2026年10月16日に確認)で比べます。
| 業者 | 手放し方 | 料金 | 料金に含まれるもの・別料金 |
|---|---|---|---|
| 粉骨サービス | 散骨の代行(東京湾北部・仙台湾) | 税込18,000円(店に持ち込むと16,500円) | 粉骨料と不要品の処分料を含む |
| らくサポ | 海洋散骨(散骨の代行) | 1人分23,000円(税込) | 粉骨料を含む。墓じまいと一緒なら1万円引き、郵送キットは4,000円 |
| 涙そうそう | 合祀の永代供養墓、海洋散骨 | 合祀は33,000円から、海洋散骨は55,000円から | 送料は自己負担、専用の段ボールは3,300円 |
同じ散骨の代行でも、粉骨料や送料が料金に含まれているかで、支払う総額が変わります。
たとえば、手元の遺骨1人分を散骨の代行に頼む場合、粉骨サービスは粉骨料込みで税込18,000円です。
らくサポは粉骨料込みで23,000円(税込)で、墓じまいと一緒に申し込むと1万円引きになります。
らくサポへの申し込みと相談は、電話(050-5794-7378)かLINE(らくサポ公式LINE)で、年中無休・24時間受け付けています。
業者を比べるときは、同じ遺骨の量、同じ手放し方、同じ送り方で見積もりを出してもらうと、総額の違いが分かりやすくなります。
見積もりに「粉骨料」「送料」「骨壷の処分料」が含まれているかも、あわせて確かめます。
遺骨の状態によっては、追加の料金がかかることもあります。
たとえば、お墓の中で水が入って湿った遺骨は、乾かしてからでないと粉骨できません。
土に埋まっていた遺骨や湿った遺骨は、洗って乾かす作業の料金が別にかかる場合があります。
涙そうそうも、遺骨の状態や申し込みの内容によって別の費用がかかる場合があると案内しています。
何人分の遺骨をまとめて頼むかでも料金は変わります。
お墓から先祖の遺骨を何人分も取り出した場合は、1人分ずつの料金か、まとめた料金かを聞いておくと安心です。
遺骨を郵送で受け付けている業者なら、業者の店やお寺に出向かなくても遺骨処分を頼めます。
郵送で頼む流れは、申し込み、遺骨の梱包と発送、業者での粉骨と散骨か合祀、完了の報告の順です。
遺骨を郵送で頼む流れ
- 業者に申し込み、料金を支払う
- 骨壷の蓋をテープで止め、すき間に緩衝材を詰めて箱に入れる
- 埋葬許可証か改葬許可証の写しを同封して送る
- 業者が粉骨し、散骨や合祀を行う
- 業者から、散骨の日時や納めた場所の報告を受け取る
骨壷を入れる段ボールが無い場合は、業者が専用の箱を送ってくれることもあります。
骨壷は、関東では大きめの7寸の骨壷、関西では小さめの骨壷が使われることが多く、箱の大きさも変わります。
手元の骨壷の高さを測ってから業者に伝えると、合う箱を用意してもらえます。
空になった骨壷の処分を引き受けている業者もあります。
骨壷を手元に残さなくてよいなら、骨壷ごと送って処分まで任せると、自分で片付ける手間がかかりません。
遺骨の郵送は、郵便局のゆうパックで送れます。
宅配便の会社によっては遺骨を受け付けないので、業者が指定する送り方に合わせます。
送ったあとは、追跡番号で遺骨が業者に届いたかを確かめます。
遺骨は、散骨の業者・お寺・墓じまいの業者に頼める
遺骨処分を頼める業者は、遺骨が今どこにあるかと、どう手放したいかで選びます。
遺骨処分の相談では、「先祖の遺骨をどこに頼めばよいか分からない」「墓じまいと一緒に済ませたい」「郵送だけで終わらせたい」という声がよく聞かれます。
どの悩みかによって、合う業者の種類が変わります。
| 業者の種類 | よいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|
| 散骨の業者 | 費用が2万円前後からと抑えやすい。郵送だけで済む | お参りできる場所が残らない。お墓の作業は頼めないことがある |
| 郵送を受けるお寺 | お参りできる場所が残り、供養を続けてもらえる | 散骨の代行より費用が高め。一度納めると取り出せない |
| 墓じまいの業者 | お墓の片付けから遺骨の行き先まで1社で頼める | お墓の片付けの費用も合わせてかかる |
迷ったら、手元の遺骨で費用を抑えたいなら散骨の業者、お参りの場所を残したいなら郵送を受けるお寺、お墓にある遺骨なら墓じまいの業者に頼むのが確実です。
手元に骨壷があり、お参りの場所にこだわらないなら、散骨の業者が最も手軽です。
申し込みから報告まで郵送とやり取りだけで終わるので、遠くに住む家族がいても進めやすい方法です。
家族の中に「手を合わせる場所がほしい」という人がいるなら、郵送を受けるお寺が向いています。
散骨より費用はかかりますが、お寺に行けばいつでもお参りできます。
お墓に遺骨が入ったままなら、まずお墓から取り出す作業が要るので、墓じまいの業者に相談するのが近道です。
遺骨の行き先が散骨でも合祀でも、まとめて引き受けてもらえます。
散骨・粉骨の業者は、手元の遺骨を海に還す
散骨・粉骨の業者は、送られてきた遺骨を粉骨し、遺族の代わりに海へまく散骨の代行を引き受けています。
家族が船に乗らない代行なら、料金は2万円前後からで、手放し方の中では費用を抑えやすい方法です。
散骨の代行を頼むときは、散骨した日時と場所の報告があるかを確かめます。
報告書や写真を送ってくれる業者なら、見送れなかった家族も安心できます。
散骨する海域を選べるかどうかも、業者によって違います。
故人にゆかりのある海を希望するなら、その海域に対応しているか、追加の料金がかかるかを先に聞いておくと安心です。
散骨のやり方には、業者だけで海に出る委託の散骨(代行)、ほかの家族と船に乗り合わせる合同の散骨、船を貸し切る個別の散骨があります。
家族が船に乗らない委託の散骨なら、乗船の費用がかからず、遠くに住んでいても頼めます。
散骨の日に家族が船に乗って見送るプランもありますが、船を借りる分だけ料金は上がります。
涙そうそうの海洋散骨は55,000円からで、代行だけの散骨より高めです。
郵送を受けるお寺は、合祀墓に納めて供養を続ける
郵送を受けるお寺は、遺骨を合祀墓に納め、そのあとの供養を続けてくれます。
お参りできる場所を残したい方に合う頼み先です。
合祀墓に納めたあとは、お寺が供養を続けてくれるので、管理費もかかりません。
料金は3万円台から用意されています。
合祀墓のほかに、一定の期間だけ個別に納めてから合祀する永代供養墓もあります。
涙そうそうでは、個別に納める永代供養墓が110,000円から、納骨堂が45,000円からです。
お寺に納めた遺骨は、そのお寺に行けば手を合わせられます。
散骨と違い、命日やお彼岸にお参りできる場所が残るのが合祀のよいところです。
お寺によっては、宗派を問わずに遺骨を受け付けているところと、そうでないところがあります。
郵送で申し込む前に、宗派の決まりと、納骨のときに読経をしてもらえるかを確かめておくと安心です。
郵送を受けるお寺を地域や費用で比べたいときは、探せるサイトを使うと手間が省けます。
たとえばはじめての永代供養では、希望の条件で永代供養のお墓を探せます。
郵送で合祀を頼む場合は、先に申し込んで料金を支払い、そのあと遺骨を送る流れが一般的です。
涙そうそうも、相談と申し込み、事前の支払いを済ませてから遺骨を送る手順を案内しています。
墓じまいの業者は、お墓の遺骨を取り出して手放す
墓じまいの業者は、お墓の片付けから、取り出した遺骨の行き先までをまとめて引き受けます。
お墓から遺骨を取り出すには、役所の手続きと、お墓を開ける作業が要ります。
散骨の業者だけでは、こうした作業までは引き受けていないことがあります。
お墓の片付けと遺骨の行き先を別々の業者に頼むと、日程の調整や遺骨の受け渡しを自分でしなければなりません。
まとめて頼めば、連絡する相手が1つで済みます。
墓じまいの業者に頼んだ場合は、次のような順で進みます。
- お墓のある市区町村で改葬許可証を受け取る
- お寺に魂抜き(お墓から魂を抜く供養)を頼む
- 業者がお墓を開けて遺骨を取り出す
- 業者がお墓を片付けて、墓地を返す
- 取り出した遺骨を散骨や合祀で手放す
お墓に何人分の遺骨が入っているかは、開けてみるまで分からないこともあります。
見積もりのときに、遺骨が増えた場合の料金も聞いておくと安心です。
墓じまいの業者は、それぞれ引き受ける地域が決まっています。
お墓が遠くにある場合は、お墓のある地域に対応しているか、現地に何度行く必要があるかを先に聞いておくと、日程を立てやすくなります。
墓じまいの業者の中には、取り出した遺骨の散骨や合祀まで引き受けるところがあります。
たとえばらくサポの遺骨処分は、海洋散骨が1人分23,000円(税込)で、墓じまいと一緒に申し込むと1万円引きになります。
頼む前に、許可証・家族の了承・供養の中身を確かめる
業者に申し込む前に、許可証、家族の了承、供養の中身の3つを確かめておきます。
どれも、申し込んだあとでは取り返しがつかなくなりやすい点です。
1つ目は許可証です。お墓から出す遺骨なら、お墓のある市区町村の役所で改葬許可証を受け取ります。
墓地埋葬法5条により、遺骨をほかの場所へ移すには市区町村長の許可が要り、許可証が無いまま取り出すことはできません。
手元にある遺骨なら、火葬のときに受け取った埋葬許可証を業者に渡します。
埋葬許可証が見当たらない場合は、火葬をした市区町村の役所に問い合わせると、再発行の方法を案内してもらえます。
業者によっては、改葬許可の手続きの進め方も案内してくれるので、手続きに慣れていない方は申し込むときに聞いておくと安心です。
2つ目は家族の了承です。
散骨した遺骨や、合祀墓に納めた遺骨は、あとから取り出せません。
申し込む前に、家族や親戚に遺骨を手放すことを伝え、了承をもらっておくと、あとで「お参りしたかった」と言われる心配がありません。
話し合う相手は、同じお墓に入っている方の子や孫など、その遺骨にゆかりのある家族です。
話し合うときは、散骨か合祀か、どの業者にいくらで頼むかまで具体的に伝えると、家族も判断しやすくなります。
見積もりを見せながら相談すれば、費用を誰が出すかも決めやすくなります。
一部だけを手元に残したい場合は、分骨(遺骨の一部を分けること)をしてから残りを頼む方法もあります。
小さな骨壷やペンダントに遺骨を少しだけ納めて自宅に置けば、散骨や合祀をしたあとも、身近で手を合わせられます。
3つ目は供養の中身です。見積もりでは、料金に含まれるもの、散骨や納骨の報告の有無、運営している会社やお寺の所在地を確かめます。
公式サイトに運営会社の名前と住所が載っているか、問い合わせに電話で答えてくれるかも、安心して任せられるかの目安になります。
質問への答えがあいまいだったり、申し込みを急がせたりする業者は避けた方が無難です。
見積もりで確かめる5つのこと
- 粉骨料・送料・骨壷の処分料が料金に含まれるか
- 遺骨の状態や人数で追加の料金がかかるか
- 散骨や納骨をした日時と場所の報告があるか
- 運営する会社やお寺の名前と所在地が分かるか
- 申し込んだあとに取り消せるか
遺骨の行き先を決めて、業者に見積もりを頼もう
遺骨はゴミに出したり勝手に埋めたりできないので、業者に頼んで散骨か合祀で手放します。
実際の業者の料金は、散骨の代行なら2万円前後から、郵送でお寺に納める合祀なら3万円台からです。
ただし、粉骨料や送料が含まれるかで総額が変わるので、料金表だけで決めないことが大切です。
まずは、遺骨が手元にあるかお墓にあるか、海に還したいかお参りの場所を残したいかを決めます。
行き先が決まれば、相談する業者の種類も決まります。
費用を抑えたいなら散骨の業者、お参りの場所を残したいなら郵送を受けるお寺、お墓ごと片付けたいなら墓じまいの業者が向いています。
お墓から出す遺骨なら改葬許可証の手続きも要り、手放した遺骨は戻らないので、家族と話し合ってから申し込むと安心です。
気になる業者が見つかったら、2〜3社に問い合わせて見積もりを取り、料金に含まれるものと報告の有無を比べてみてください。
納得できる業者に任せれば、遺骨のことで悩む日々を終えられます。
参考リンク:


