
永代供養で後悔する5つの理由
契約前に確かめることも解説
【2026年10月更新】
永代供養にして後悔する人はいるの?どんなことで後悔するの?後悔しないためには何を確かめればいいの?
お墓を継ぐ人がいない、子どもにお墓の管理を残したくない、と考えて、永代供養を調べている方もいるでしょう。
お寺や霊園が家族に代わって供養を続けてくれるので、安心できる方法に見えます。
ただ、インターネットで調べると「永代供養にして後悔した」という声も見かけます。
どんなことで後悔するのかが分からないと、申し込んでよいのか迷ってしまいます。
一度申し込むと、あとから変えるのが難しいこともあるので、なおさら慎重になるものです。
よくある後悔と、その原因が分かれば、契約の前に何を確かめればよいかがはっきりします。
後悔の中身を先に知っておけば、自分たちの場合はどこに気をつければよいかが見えてきます。
この記事は、永代供養を考えている方に向けて、よくある後悔5つと、後悔しないために契約の前に確かめることをまとめました。
永代供養で後悔するのは、契約の中身をよく確かめずに決めて、あとで「思っていたのと違う」と感じたときです。
よくある後悔は、次の5つです。
- ほかの方と一緒に納めた遺骨を取り出せない
- 個別に納める期間に限りがある
- お参りの決まりが思っていたのと違う
- 親族に相談せずに決めてもめる
- 料金のほかに費用がかかる
契約の前に、個別に納める期間・ほかの方と一緒に納める時期・費用の総額を書面で確かめ、家族や親族と話し合っておくと、後悔を防げます。
この記事では、永代供養で後悔する原因、よくある後悔5つ、後悔しないために契約の前に確かめることを説明します。
この記事を読んで分かること
- 永代供養で後悔する原因
- よくある後悔5つと、その中身
- 後悔しないために契約前に確かめること
ぜひ最後までお読みください!
永代供養で後悔するのは、中身を確かめずに決めたとき

永代供養で後悔するのは、永代供養という言葉の印象だけで決めて、契約の中身をよく確かめなかったときです。
永代供養とは、お寺や霊園が家族に代わって、遺骨の供養と管理を続けてくれる仕組みです。
お墓を継ぐ人がいなくても、供養を続けてもらえるのが良いところです。
お墓の掃除や草取りもいらず、子どもに管理の負担を残さずに済みます。
ただ、「永代」という言葉から、ずっと同じ場所に個別に納めておけると思ってしまう方もいます。
実際には、決めた年数が過ぎると、ほかの方の遺骨と一緒に納める形に移る施設が多くあります。
お参りの仕方や費用も、施設によって違います。
こうした中身を知らないまま契約すると、あとになって「思っていたのと違う」と感じることになります。
お墓の相談でも、「永代供養をすると骨壷を移動するのかしら」と、仕組みが分からないまま話が進んでいる声がありました。
中身が分からないまま決めるのが、後悔のいちばんの原因です。
また、家族や親族に相談せずに決めると、あとでもめることもあります。
永代供養の形は、大きく分けて、最初からほかの方と一緒に納める形と、何年か個別に納めてからほかの方と一緒に納める形、ずっと個別に納める形があります。
どの形なのかで、遺骨を取り出せるか、いつまで個別にお参りできるか、費用がいくらかが変わります。
| 永代供養の形 | 遺骨を取り出せるか | 個別にお参りできる期間 |
|---|---|---|
| 最初からほかの方と一緒に納める | 納めた日から取り出せない | なし(共用の場所でお参り) |
| 何年か後にほかの方と一緒に納める | 一緒に納める前なら取り出せることが多い | 決めた年数まで |
| ずっと個別 | 施設の決まりによる | 施設の決まりによる |
後悔の多くは、この形の違いを知らずに、費用の安さだけで選んだときに起こります。
最初からほかの方と一緒に納める形は費用をいちばん抑えられますが、そのぶん取り出せない、個別にお参りできないといった制限があります。
永代供養そのものが悪いわけではありません。
どんな形の永代供養なのかを、契約の前に確かめておけば、後悔は防ぎやすくなります。
永代供養が合っているのは、お墓を継ぐ人がいない方や、子どもに管理の負担を残したくない方です。
一方で、家族が代々同じお墓に入りたい方や、いつか遺骨を別の場所に移すかもしれない方は、最初からほかの方と一緒に納める形を選ぶと後悔しやすくなります。
自分たちがどちらに近いかを考えてから形を選ぶと、後悔を減らせます。
永代供養の仕組みや種類については、永代供養とはの記事で詳しく説明しています。
永代供養でよくある後悔5つは、契約前に防げる

永代供養でよくある後悔5つは、どれも契約の前に確かめておけば防げます。
下の表は、それぞれの後悔の中身と、契約の前に確かめることをまとめたものです。
| よくある後悔 | どんなことか | 契約の前に確かめること |
|---|---|---|
| 遺骨を取り出せない | ほかの方と一緒に納めたあと、別のお墓に移せない | 一緒に納める時期(最初からか、何年か後か) |
| 期間に限りがある | 何年か後にほかの方と一緒の納め方に変わる | 個別に納めておける年数 |
| お参りの決まりが違う | 線香やお花を使えない、手を合わせる場所がない | お参りの場所と決まり |
| 親族ともめる | 相談せずに決めて、反対される | 家族や親族の考え |
| 料金のほかに費用がかかる | 管理費や名前を刻む費用が別にかかる | 費用の総額 |
合祀にした遺骨を取り出せない
まず挙がる後悔は、合祀にしたあとで「やはり別のお墓に移したい」と思っても、遺骨を取り出せないことです。
合祀とは、骨壷から遺骨を出して、ほかの方の遺骨と一緒に1つのお墓に納めることです。
ほかの方の遺骨と混ざるので、あとからその方の遺骨だけを取り出すことはできません。
たとえば東京霊園の合祀の永代供養墓は、納めたあとの遺骨の返還はできないとしています(2026年10月に公式サイトで確認)。
あとで子どもが「家の近くにお墓を建てて、親の遺骨を移したい」と考えることもあります。
合祀にしていると、それはかないません。
遺骨の一部を手元に残しておきたいと思っても、合祀したあとでは分けられません。
迷う場合は、何年か個別に納めてから合祀する形を選ぶと、そのあいだに家族で考える時間がとれます。
合祀する前に、遺骨の一部を小さな骨壷に分けておく方法もあります。
分けておいた遺骨は、自宅で手を合わせる手元供養にしたり、あとで別のお墓に納めたりできます。
合祀については、合祀とは?の記事で詳しく説明しています。
永代でも個別に納める期間に限りがある
「永代」という言葉から、ずっと個別に納めておけると思っていたのに、決めた年数が過ぎたら合祀されると知って後悔する方もいます。
永代供養の「永代」は、お寺や霊園が供養を長く続けるという意味で、遺骨をずっと個別に納めておけるという意味ではありません。
個別に納めておける期間は、施設ごとに決まっています。
パンフレットに「永代供養」と大きく書いてあっても、個別に納めておける期間は小さな字で書かれていることもあります。
料金表と一緒に、期間の書いてあるところを探して読んでおくと、思い込みで契約することを防げます。
たとえば鎌倉霊園のロッカー式の永代供養墓は、納骨した日から32年保管したあとに合祀します。
稲足神社の納骨堂は、30年骨壷のまま納めたあとに合祀します(どちらも2026年10月に公式サイトで確認)。
期間の長さは施設によって違うので、何年後に合祀されるのかを契約の前に確かめておくと、あとで驚かずに済みます。
家族で使う区画では、最後に納めた方から数えて何年なのか、最初に納めた方から数えて何年なのかで、合祀の時期が大きく変わります。
夫婦で入る場合などは、どちらから数えるのかも聞いておくと安心です。
期間を延ばせる施設もあるので、延ばす場合の費用もあわせて聞いておくと、あとで選べる幅が広がります。
お参りの場所や決まりが思っていたのと違う
お参りに行ったら、手を合わせる場所が共用の台だけだった、線香やお花が使えなかった、という後悔もあります。
合祀の永代供養墓では、家ごとの墓石がないので、供養塔の前などの共用の場所で手を合わせます。
名前を刻む場所がない施設では、どこに眠っているのかが分かりにくく、さびしく感じる方もいます。
名前を残したい場合は、名前を刻む板がある施設を選ぶと、お参りのときに故人の名前を見て手を合わせられます。
建物の中の納骨堂では、火を使えないので線香やろうそくを使えない施設があります。
お花やお供えの食べ物を持ち込めない所や、持ち込んでもその日のうちに持ち帰る決まりの所もあります。
お参りできる時間が決まっていて、夜や早朝にはお参りできない所もあります。
見学のときに、実際にお参りする場所と決まりを見ておくと安心です。
家から遠い施設を選ぶと、お参りに行く回数が減って、さびしく感じることもあります。
お参りに通う家族が、車で行けるか、電車やバスで行けるかも、見学のときに確かめておくと、あとで「通えない」と困ることを防げます。
お盆やお彼岸に合同の法要をしてくれる施設なら、その日に家族でお参りする機会にもなります。
親族に相談せずに決めてもめる
家族や親族に相談せずに永代供養を決めて、あとから「勝手に決めた」と反対され、もめてしまう後悔もあります。
永代供養を決める人と、あとでお参りに行く人が違うことはよくあります。
親が自分の永代供養を決めておいても、子どもや孫が「手を合わせる場所がほしかった」と感じることもあります。
自分の分を決める場合も、お参りに来る家族の考えを聞いておくと、あとで家族が後悔することを防げます。
お墓は、家族や親族みんなに関わるものです。
故人が生前に「永代供養でいい」と話していても、それを聞いていなかった親族が驚くこともあります。
「お墓は家で守るもの」と考える親族がいると、永代供養にすることに反対されることがあります。
特に、今あるお墓を片付けて遺骨を永代供養に移す場合は、親族の理解が欠かせません。
決める前に、なぜ永代供養を選びたいのか(お墓を継ぐ人がいない、子どもに負担を残したくない等)を伝えておくと、理解を得やすくなります。
話し合いのときに、候補の施設のパンフレットや、個別に納めておける期間、合祀の時期、費用を見せると、親族も具体的に考えやすくなります。
お参りに来たい親族がいるなら、お参りしやすい場所を選ぶことも、もめないための工夫になります。
今あるお墓がお寺の墓地にある場合は、お墓を片付けることを、お寺にも早めに伝えておくと安心です。
お寺との話し合いがうまくいかず、お墓を片付けるときにもめてしまうと、永代供養に移す前から後悔することになりかねません。
最初の料金のほかに、管理費などがかかる
最初の料金だけで済むと思っていたら、管理費や名前を刻む費用などが別にかかった、という後悔もあります。
永代供養の料金は、最初に1回払えば済む施設が多い一方で、年間の管理費がかかる施設もあります。
納める日に別の手数料がかかる所や、名前を刻む板に別の費用がかかる所もあります。
費用の後悔は、契約のときに「これで全部ですか」と一言聞いていれば防げたものもあります。
見積もりや料金表をもらい、書いてある金額のほかにかかるものがないかを確かめておくと安心です。
たとえば鎌倉霊園のロッカー式の永代供養墓は、年間の管理料はかかりませんが、納める日に埋蔵料が22,000円かかります。
林昌寺では、名前を刻む特別な板を選ぶと1名2万円かかります(どちらも2026年10月に公式サイトで確認)。
最初の料金のほかに何がかかるのかを、すべて聞いておくと、あとで慌てずに済みます。
永代供養の料金は、形によって大きく変わります。
あるお寺の例では、ほかの方と一緒に納める合祀は10万円で、名前を刻む料金が別に3万円かかります。
個別の納骨スペースは20万円で、名前を刻む料金が別に3万円かかります。
安さだけで選ぶと、個別にお参りできない、取り出せないといった制限に後から気づくことがあるので、費用と中身をあわせて比べると後悔しにくくなります。
後悔したときは、合祀の前なら別のお墓に移せる
すでに永代供養を申し込んでいても、まだ合祀していなければ、遺骨を別のお墓に移せることが多くあります。
何年か個別に納めてから合祀する形なら、合祀の前に遺骨を取り出して、別のお墓や納骨堂に移すことができる施設があります。
移すときは、今の施設がある市区町村で改葬許可証(遺骨を移すための許可証)を出してもらい、新しい納め先に渡します。
ただし、すでに払った永代供養の料金は、返ってこない施設もあります。
取り出すときに手数料がかかる施設もあります。
移せるかどうか、費用がかかるかどうかは、契約書に書いてあるので、まず確かめてみると次の手が分かります。
契約書で分からないときは、施設の担当の方に、合祀の予定日と取り出す手続きを直接聞いてみると確実です。
一方で、すでに合祀したあとは、遺骨を取り出すことはできません。
その場合は、合祀墓へのお参りを続けたり、自宅に小さな仏壇を置いて手を合わせたりして、気持ちの区切りをつける方もいます。
お寺の永代供養なら、命日やお盆に法要を頼んで、家族でお参りする機会をつくることもできます。
後悔した気持ちを家族で話し合い、これからのお参りの仕方を決めておくと、気持ちが少し楽になります。
遺骨は取り出せなくても、供養を続ける方法はあります。
永代供養は、期間・合祀・費用を書面で確かめて選ぼう
後悔しないために契約の前に確かめたいことは、次の3つです。
- 個別に納めておける期間
- 合祀の時期
- 全部でかかる費用
この3つを書面で確かめておくと、「思っていたのと違う」と困ることが減ります。
1つ目は、個別に納めておける期間です。
何年間、骨壷のまま個別に納めておけるのか、期間を延ばせるのかを聞いておくと、家族がいつまで個別にお参りできるかが分かります。
子どもや孫がお参りに通える年数を思い浮かべながら聞くと、ちょうどよい長さが選びやすくなります。
2つ目は、合祀の時期です。
最初から合祀なのか、何年か後に合祀なのかを聞いておくと、遺骨を取り出せるのがいつまでかが分かります。
合祀するときに家族へ知らせてくれるか、立ち会えるかも聞いておくと、気持ちの準備ができます。
3つ目は、全部でかかる費用です。
最初の料金のほかに、年間の管理費、納める日の手数料、名前を刻む費用、法要のお布施がかかるかを聞いておくと、総額が分かります。
年間の管理費がかかる場合は、払う人がいなくなったらどうなるのかも聞いておくと、あとで家族が困りません。
この3つのほかに、お参りの場所と決まり、宗派を問わないか、家族や親族の考えも確かめておくと安心です。
お墓の相談でも、「永代供養か手元供養かで母と相談中です」と、家族で話し合いながら比べている声がありました。
どの方法にするか迷っているうちに、こうしたことを確かめておくと、家族で話し合うときの材料になります。
この3つは、口で聞くだけでなく、契約書やパンフレットに書いてあるかも確かめておくと安心です。
書面に残っていれば、あとで家族が見ても分かります。
契約書の写しは、家族が見つけやすい場所にしまっておくか、家族にも渡しておくと、いざというときに困りません。
契約の前に確かめること
- 個別に納めておける年数
- 合祀の時期と、遺骨を取り出せる期限
- 年間の管理費や手数料を含めた総額
- お参りの場所と、線香やお花の決まり
- 宗派を問わないか
- 家族や親族の考え
実際に見学すると、お参りの場所の雰囲気や、駅からの道のり、管理の様子など、写真では分からないことを自分の目で確かめられます。
気になる施設は2〜3か所見学して、同じことを聞いて比べると、家族に合う所を選びやすくなります。
聞くことを上の枠のようにメモにして持って行くと、聞き忘れを防げます。
答えをその場でメモに書き込んでおくと、帰ってから家族で比べるときにも役立ちます。
見学には、できれば家族や親族と一緒に行くと、みんなが納得して決めやすくなります。
確かめることが決まったら、条件に合う永代供養のお墓を探してみましょう。
はじめての永代供養では、全国の永代供養のお墓を、地域や希望の条件で探せます。
気になるところが見つかったら、そのまま見学や料金の問い合わせに進めます。
永代供養にするかは、家族と話し合ってから決めよう
永代供養で後悔するのは、契約の中身をよく確かめずに決めたときです。
お寺や霊園が供養を続けてくれる仕組みですが、遺骨をずっと個別に納めておけるとは限りません。
よくある後悔は、合祀にした遺骨を取り出せない、個別に納める期間に限りがある、お参りの決まりが違う、親族ともめる、料金のほかに費用がかかる、の5つです。
どれも、契約の前に確かめておけば防げることです。
個別に納めておける期間、合祀の時期、全部でかかる費用を、口で聞くだけでなく書面でも確かめておくと安心です。
後悔したときも、合祀する前であれば、遺骨を別のお墓に移せることがあります。
まずは、遺骨を取り出せなくなってもよいか、何年くらい個別にお参りしたいかを家族や親族と話し合っておくと安心です。
そのうえで2〜3か所を見学し、期間・合祀・費用を比べると、家族みんなが納得できる永代供養を選びやすくなります。
参考リンク:



