墓石の写真

【2026年10月更新】

永代供養とは何のこと?普通のお墓とどう違うの?

お墓を継ぐ人がいない、子どもにお墓の管理で苦労をかけたくない、と考え始めたとき、よく耳にするのが「永代供養」という言葉です。

お寺や霊園の案内でも見かけますが、何をしてもらえるものなのか、はっきり分からない方も多いでしょう。

墓じまいを考える中で、遺骨の納め先として勧められて初めて知ったという方もいます。

「永代」とあるので、ずっと個別のお墓で供養してもらえるのか、費用はどれくらいなのか、普通のお墓と何が違うのかも気になるところです。

意味と仕組みを先に知っておけば、自分の家に合うかどうかを落ち着いて判断できます。

お寺や霊園に問い合わせるときにも、何を聞けばよいかが分かります。

家族と話すときにも、同じ言葉で話せるようになります。

永代供養にした場合に、あとから何ができなくなるのかも、申し込む前に知っておくと後悔せずに済みます。

永代供養とは、お墓参りをする人がいない、またはお墓参りに行けない人に代わって、お寺や霊園が遺骨の管理と供養を続けてくれる埋葬の方法です。

「永代」は永遠という意味ではなく、一定の期間を過ぎると、ほかの方の遺骨と一緒に納める合祀(ごうし)になるのが一般的です。

全優石は、三十三回忌までを期限とするところが多いと説明しています。

一般のお墓と違い、跡継ぎが要らず、年間の管理費もかからないことが多いのが特徴です。

費用は種類や地域によって数万円から数百万円まで幅があり、はじめから合祀にする形がいちばん抑えられます。

ただし、合祀したあとは遺骨を取り出せません。

この記事では、永代供養の意味、永代供養の特徴、一般のお墓との違い、永代供養墓の種類と費用、申し込む前に気をつけることを順に説明します。

この記事を読んで分かること

  • 永代供養の意味と「永代」が永遠でない理由
  • 一般のお墓との違いと永代供養墓の種類
  • 費用の幅と合祀などの注意点

ぜひ最後までお読みください!

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永代供養とは、お寺や霊園が代わりに供養すること

永代供養とは、お寺や霊園が代わりに供養すること

永代供養とは、お墓参りをしてくれる人がいない、またはお墓参りに行けない人に代わって、お寺や霊園が遺骨を管理し、供養を続けてくれる埋葬の方法です。

全国の石材店でつくる団体、全優石(全国優良石材店の会)も、このように説明しています。

一般のお墓は、家族が代々お墓を受け継ぎ、掃除や供養を続けていくことを前提にしています。

永代供養では、その管理と供養を、お寺や霊園が家族に代わって引き受けます。

永代供養をするお墓のことを、永代供養墓と呼びます。

お寺の境内にある供養塔のような形のものから、建物の中の納骨堂、木を目印にする樹木葬まで、さまざまな形があります。

「永代供養」は供養と管理を任せる仕組みのこと、「永代供養墓」はその仕組みで遺骨を納めるお墓のことと覚えておくと、案内を読むときに混乱しません。

永代供養が選ばれる理由は、主に次のとおりです。

  • お墓を継ぐ子どもや親族がいない
  • 子どもはいるが、お墓の管理で負担をかけたくない
  • 今のお墓が遠く、お参りや掃除に通えない
  • 自宅に遺骨を置いたままになっている
  • 自分のお墓のことを、元気なうちに決めておきたい

永代供養で遺骨を納めるまでの流れは、大まかに次のとおりです。

永代供養で遺骨を納めるまでの流れ

  1. 永代供養の種類と、かけられる費用を決める
  2. 候補のお寺や霊園を比べ、見学や問い合わせをする
  3. 申込書を書き、永代供養料を払う
  4. 埋葬許可証などの書類を出し、納骨する

お墓にある遺骨を移す場合は、このほかに、今のお墓のある役所で遺骨を移すための許可をもらう手続きが要ります。

お墓から遺骨を取り出して、お墓を片づける墓じまいをしたあとの遺骨の納め先として、永代供養を選ぶ人もいます。

墓じまいのあとの永代供養の進め方は、墓じまい後の永代供養とは?|手続き・費用・種類を徹底解説で説明しています。

永代供養の「永代」は、永遠という意味ではない

永代供養の「永代」は、遺骨を永遠に個別で安置するという意味ではありません。

遺骨を個別に安置しておく期間には期限があり、全優石は、一般的には三十三回忌までを期限とするところが多いと説明しています。

期限は、十七回忌、三十三回忌、五十回忌など、お寺や霊園ごとに違います。

相談して決めるところもあります。

回忌は、亡くなった年を1回目と数えるので、亡くなってからの年数は回忌の数より1つ少なくなります。

期限ごとの年数の目安は次のとおりです。

期限 亡くなってからの年数
十三回忌 12年
十七回忌 16年
三十三回忌 32年
五十回忌 49年

たとえば三十三回忌までの安置なら、亡くなってからおよそ32年間は個別に安置され、そのあと合祀される計算です。

生前に申し込む場合は、自分が亡くなってから数え始めるのか、申し込んだ時点から数えるのかも確かめておきます。

期限を過ぎた遺骨は、多くの場合、ほかの方の遺骨と一緒に永代供養墓などに納められ、供養が続けられます。

これを合祀(ごうし)といいます。

供養そのものは、合祀のあともお寺や霊園が続けます。

合祀墓の前でお参りを続けられるところもあるので、合祀したらお参りの場所がなくなるとは限りません。

はじめから合祀にする形もあります。

どのくらいの期間、個別に安置してもらえるのかは、申し込む前に必ず確かめておきます。

永代供養は跡継ぎ不要、管理費も要らないことが多い

永代供養は跡継ぎ不要、管理費も要らないことが多い

永代供養の主な特徴は、跡継ぎが要らないこと、年間の管理費がかからないことが多いこと、宗派を問わないところがあること、お墓の掃除が要らないことの4つです。

永代供養の4つの特徴

  • 跡継ぎが要らない
  • 年間の管理費がかからないことが多い
  • 宗派を問わないところがある
  • お墓の掃除や草むしりが要らない

跡継ぎが要らないのは、お寺や霊園が管理と供養を引き受けるためです。

一般のお墓のように、お墓を受け継ぐ人を決めておく必要がありません。

一人暮らしの方や、子どものいない夫婦でも申し込めます。

子どもがいても、遠方に住んでいてお墓を継ぐのが難しい場合に、子どもの負担を減らすために選ぶ人もいます。

年間の管理費は、最初に払う永代供養料に含まれていて、毎年は払わない形があります。

お墓を継いだ人が毎年の管理費を払い続ける必要がないので、子どもや親族に費用の負担を残さずに済みます。

ただし、施設によっては年間の管理費や、お寺を支える会の会費がかかるところもあるので、申し込む前に確かめます。

宗派については、これまでの宗派を問わずに受け付けるお寺や霊園があります。

お寺の永代供養墓では、納骨や法要の読経は、そのお寺の宗派の形で行うのが一般的です。

今のお墓がお寺にあり、そのお寺の檀家(お寺を支える家)になっている場合は、同じお寺の永代供養墓に移すと、話が進めやすいこともあります。

檀家にならなくてよいかも、お寺ごとに違うので確かめます。

お墓の掃除や草むしりは、お寺や霊園が行います。

遠方に住んでいて、なかなかお参りに行けない場合でも、お墓が荒れる心配が少なくなります。

一般のお墓のように、お盆やお彼岸の前に掃除に出かける手間もかかりません。

一方で、永代供養が向かない場合もあります。

  • 家族の遺骨を代々同じお墓に、ずっと個別に納めておきたい
  • 自分たちの手で墓石を守っていきたい

こうした考えが家族の中にあるなら、一般のお墓や、一般のお墓に永代供養を付ける形も含めて考えます。

お参りは、永代供養にしたあとも続けられます。

合祀墓の前や納骨堂の参拝所でお参りできるところもあるので、お参りの仕方も、申し込む前に聞いておきます。

一般のお墓と違い、永代供養墓は一定期間で合祀される

永代供養墓と一般のお墓のいちばんの違いは、一般のお墓は遺骨をずっと個別に安置するのに対し、永代供養墓は一定期間のあと合祀されるのが一般的なことです。

主な違いは次のとおりです。

項目 永代供養墓 一般のお墓
跡継ぎ 要らない 要る(代々受け継ぐ)
管理と供養 お寺や霊園が行う 家族や親族が行う
年間の管理費 かからないことが多い 毎年かかる
遺骨の安置 一定期間のあと合祀が一般的 個別のまま安置する
掃除 お寺や霊園が行う 家族が行う

一般のお墓は、墓石を建てて家族の遺骨を代々納め、家族が管理と供養を受け継いでいきます。

墓石を建てる費用のほかに、毎年の管理費がかかり、お墓を継いだ人が払い続けます。

跡継ぎがいる限り、遺骨は個別のお墓に納められたままです。

永代供養墓は、家族が管理しなくても供養が続く代わりに、一定期間を過ぎると合祀になることが多くあります。

どちらが合うかは、跡継ぎがいるか、お参りに通えるか、費用をどれくらいかけられるかで考えます。

迷ったときは、次の目安で考えると決めやすくなります。

  • 永代供養墓が向く人:跡継ぎがいない、子どもに管理の負担をかけたくない、お参りに通うのが難しい
  • 一般のお墓が向く人:跡継ぎがいて、代々同じお墓に入りたい、遺骨をずっと個別に納めておきたい

一般のお墓に永代供養を付ける形もあります。

跡継ぎがいる間は一般のお墓として使い、跡継ぎがいなくなったあとはお寺や霊園が供養を引き継ぐ形です。

全優石が「墓石安置型」として説明している形にあたります。

この形は、跡継ぎがいるうちは家族でお参りを続け、先の心配だけをお寺や霊園に任せたい、という場合に向いています。

永代供養料と永代使用料は、別の費用

「永代供養料」と「永代使用料」は、名前が似ていますが別の費用です。

全優石によると、永代使用とは、永代使用料を払ってお墓の権利を手に入れ、その土地を代々使うことを指します。

一般のお墓を建てるときに払う費用です。

永代供養料は、お寺や霊園に遺骨の管理と供養を任せるための費用です。

個別の区画がある永代供養墓では、両方がかかることもあるので、案内に書かれた金額がどちらの費用なのかを確かめます。

永代供養墓は、合祀型・個別安置型など4つに分かれる

永代供養墓には、遺骨の納め方によっていくつかの種類があります。

全優石は、安置の仕方を次の4つに分けて説明しています。

種類 どんな形か
墓石安置型 一般のお墓に、永代供養が加わった形
合祀型 はじめからほかの方の遺骨と一緒に納める形
個別安置型 墓石を建てて供養し、一定期間のあと合祀する形
集合安置型 個別の骨壷と石の札で安置し、改葬や分骨にも対応できる形

費用をいちばん抑えられるのは合祀型で、全優石も合祀型は料金が割安としています。

その代わり、合祀すると遺骨を取り戻せず、あとから別の場所へ移すことも、分けることもできなくなります。

どの種類にするかは、個別に納めておきたい期間と、かけられる費用で決めます。

合祀型は、はじめからほかの方の遺骨と一緒に、一つの大きなお墓や供養塔に納める形です。

個別の区画を持たないので、費用はもっとも抑えられますが、納めたあとに遺骨を取り出すことはできません。

個別安置型は、決まった期間は個別の区画や墓石に納め、その期間が過ぎたら合祀する形です。

個別に納める期間が長いほど、費用は高くなりやすくなります。

集合安置型は、一つの大きなお墓の中で、骨壷を個別に並べて納める形です。

合祀型より費用はかかりますが、遺骨をほかの方と混ぜずに納めておけます。

全優石は、個別の骨壷のまま安置するので、遺骨を別の場所へ移すこと(改葬)や分骨にも対応できると説明しています。

納骨堂や樹木葬にも、永代供養が付いたものがある

建物の中に遺骨を納める納骨堂や、木や草花を目印にする樹木葬にも、永代供養が付いたものがあります。

お墓の形は違っても、お寺や霊園が管理と供養を続けてくれる点は同じです。

納骨堂は、屋内に遺骨を納める施設です。

全優石は、ロッカーのような棚に納める形や、機械で骨壷を運んでくる形などを挙げています。

天気を気にせずお参りでき、駅の近くなど通いやすい場所にあるものもあります。

樹木葬は、墓石の代わりに木や草花を目印にするお墓です。

一本の木の周りにほかの方と一緒に納める形と、区画ごとに個別に納める形があります。

自然の中で眠りたいという方に選ばれています。

納骨堂も樹木葬も、個別に納める期間が決まっていて、期間のあとは合祀になるものがあります。

お墓の形だけで選ばず、何年間個別に納めてもらえるのかを、ほかの永代供養墓と同じように確かめます。

永代供養の費用は、数万円から数百万円まで差がある

永代供養の費用は、種類や地域によって数万円から数百万円まで大きな差があります。

全優石は、東京都内で永代供養をする場合は、50万円前後から数百万円ほどかかるとしています。

費用をいちばん抑えたい場合は、はじめから合祀にする形が候補になります。

費用を比べるときは、表に出ている金額に何が含まれているかを確かめます。

主に、次のような費用が含まれているかを見ます。

  • 永代供養料(管理と供養の費用)
  • 納骨のときの読経などのお布施
  • 墓誌(亡くなった方の名前を刻む板)への彫刻の費用
  • 年間の管理費や会費の有無

永代供養先を探せる紹介サイトの「はじめての永代供養」は、合祀タイプの費用の目安を5万円からとしています(2026年10月15日に公式サイトで確認)。

全優石が合祀型を割安としているとおり、個別の区画を持たない分、費用を抑えられます。

反対に、個別に安置する期間が長いものや、墓石を建てる個別安置型は、費用が高くなりやすくなります。

東京都内の50万円前後からという全優石の目安は、地域や種類によって金額が変わる一例です。

どこに申し込むか迷ったら、永代供養に絞った紹介サイトで、種類と費用を並べて比べるのがいちばん進めやすい方法です。

たとえばはじめての永代供養は、地域や供養の形、費用から全国の永代供養先を探せるサイトです。

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申し込み先の種類と探し方は、お寺・霊園・紹介サイトなど、永代供養はどこでできる?お寺・霊園・業者・紹介サイトの選び方と費用で説明しています。

合祀すると遺骨を取り出せないので、家族と決める

永代供養で気をつけたいのは、合祀すると遺骨を取り出せなくなることと、家族や親族の考えがそろっていないと揉めやすいことです。

合祀にすると、あとから遺骨を取り出すことはできません。

全優石も、合祀をすると遺骨を取り戻すことができず、改葬や分骨もできなくなると説明しています。

家族の中に、いずれ別のお墓に移したいと考えている人がいないかを、申し込む前に確かめておきます。

個別に安置する期間を選べる場合は、期間が終わったあとに遺骨がどう扱われるかも確かめます。

期限のあとの扱いは、施設によって違います。

合祀される場所が同じ敷地の中なのか、別のお墓なのかも、あわせて聞いておくと、そのあとのお参りの仕方が分かります。

費用の安さだけで合祀型を選ぶと、あとから個別に納めておきたかったと思っても変えられません。

費用と、個別に納めておきたい気持ちのどちらを優先するかを、家族と話して決めます。

家族や親族の中には、先祖代々のお墓を守りたいと考える人もいます。

永代供養にしたことを、あとから知った親族と揉めてしまうこともあります。

合祀したあとは元に戻せないので、話し合いは申し込みの前に済ませておきます。

永代供養にするかどうかは、遺骨を任されている人だけで決めず、家族や親族と話してから決めます。

話すときは、永代供養にしたい理由と、合祀になる時期、お参りの仕方を先に伝えると、相手も考えやすくなります。

今のお墓のあるお寺に相談する場合も、永代供養にしたい理由を先に伝えておくと、話が進めやすくなります。

自分の永代供養を生前に申し込む方法もあります。

元気なうちに納め先を決めておけば、自分が亡くなったあとに、家族が迷わずに済みます。

申し込みの控えと永代供養先の連絡先は、家族が分かる場所にしまっておきます。

申し込む前に確かめておきたいことは、次のとおりです。

  • 個別に安置する期間は何年か
  • 期間のあとは合祀になるのか
  • 年間の管理費や会費がかかるか
  • 宗派の条件と、納骨のときの読経の形
  • お参りの仕方

この5つは、パンフレットや公式サイトだけでは分からないこともあります。

問い合わせや見学のときに直接聞き、答えをメモに残しておくと、ほかの候補と比べるときに役立ちます。

契約書でどこを確かめるかは、永代供養の契約書のひな形を全て解説|7つの項目と安置期間・印紙の確かめ方で説明しています。

永代供養墓の種類を決め、合祀の時期を問い合わせよう

永代供養とは、お墓参りをする人がいない、または行けない人に代わって、お寺や霊園が遺骨の管理と供養を続けてくれる埋葬の方法です。

「永代」は永遠ではなく、一定期間のあと合祀されるのが一般的です。

まずは、個別に納めておきたい期間と、かけられる費用から、合祀型・個別安置型などのうち自分の家に合う種類を決めてみてください。

種類が決まったら、気になる永代供養先を2〜3か所選び、紹介サイトや見学で候補を比べたうえで、費用に何が含まれているか、合祀になるのはいつか、年間の管理費がかかるかを問い合わせます。

お参りの仕方も聞いておくと安心です。

見学できる場合は、実際に足を運んで、お参りする場所の雰囲気も確かめてみます。

家族や親族とも、永代供養にする考えと、合祀になることを話しておきます。

話がまとまったら、申し込みに進みます。

意味と仕組みが分かっていれば、永代供養も落ち着いて選べます。

家族と話しながら、一つずつ進めてみてください。

参考リンク:

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