
無宗教でも墓じまいは出来る!
【2026年3月更新】
「普段は仏教やお寺とは無縁の生活を送っているのに、墓じまいとなると、急にお寺とのお付き合いや手続きが必要になるのでは……」
そろそろ墓じまいを考えたいけれど、自分は無宗教だから、お寺や親戚とのトラブルが心配。手続きに宗教が関係するのか、そもそも無宗教でも墓じまいはできるのか。
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
結論から申し上げると、無宗教でも墓じまいは宗教的にも法的にも問題なく可能です。
墓じまい自体は法律上の手続きであり、宗教の有無にかかわらず実施できます。
行政の手続き上でも宗教に関する記載は求められず、無宗教の方でも故人や先祖への敬意を持って墓じまいをできます。
さらに現代では、墓じまい後にお骨を移動する、自宅近くのお墓でも、宗教不問のお墓が全国的に普及しており、選択肢は豊富です。
そこで今回は、無宗教でも墓じまいができる理由と具体的な手続きの流れ、無宗教対応の改葬先の選び方、費用の内訳、そして宗教上のトラブルを避けるためのポイントまで、詳しく解説します。
この記事を読み終えていただければ、「無宗教でも墓じまいは問題なくできる」という確信を持ち、具体的な行動計画を立てられる状態になります。
ぜひ最後までお読みください!
無宗教でも墓じまいは宗教的にも法的にも問題なくできる
「無宗教だと、墓じまいの手続きで何か特別な対応が必要になるのでは」と心配される方は少なくありません。
しかし結論から言えば、無宗教であることは墓じまいの手続きに何ら影響しません。
その理由を、法的な根拠と実際の手続きの両面から説明します。
墓じまいは「法律上の手続き」であり、宗教は関係ない
墓じまいとは、現在のお墓から遺骨を取り出し、別の場所に移す「改葬」という行為を指します。
この改葬は、墓地埋葬法(正式名称:墓地、埋葬等に関する法律)に基づく行政手続きであり、宗教法や宗教団体の規則ではなく、国の法律によって定められた手続きです。
つまり、墓じまいは「宗教的な儀式」ではなく「法律上の手続き」です。
仏教徒であっても、無宗教であっても、手続きの内容はまったく同じです。
行政の手続き書類(改葬許可申請書)の記入においても、宗教に関する記載は求められません。
申請書に記入するのは、故人の氏名、死亡年月日、現在の埋葬場所、移転先の情報といった基本的な事項のみです。宗教の有無を問われることなく、手続きは完了します。
行政手続きの詳細については、墓じまいの役所手続きと必要書類がこれで分かる!申請から許可までの全ステップもあわせてご参照ください。
お寺の墓でも、離檀は法的に認められている
「先祖代々の墓がお寺の墓地にある場合、無宗教だとお寺を辞められないのでは」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、これも心配不要です。
日本の法律上、特定の宗教や寺院に所属し続ける義務はありません。
お寺の檀家であっても、お寺を辞める(離檀)の意思を伝えれば法的に墓じまいを進めることができます。お寺側が離檀を拒否することは、法的には認められていません。
また、閉眼供養(魂抜き)などの宗教的儀式については、実施するかどうかはあくまで任意です。
「故人や先祖への敬意として儀式を行いたい」と思えばお坊さんによる供養を依頼することもできますし、「宗教的な儀式は不要」と判断すれば省略するケースもあります。
なお、供養をしてもらう時はお布施を支払うことが慣例とされています。
お布施に法的な根拠はなく、支払い義務はありませんが、長年お世話になったお寺への感謝の気持ちとして、常識的な範囲でお布施を包む方も多くいます。
墓じまいのお布施はいくら包む?相場・マナー・渡し方を徹底解説では、相場や渡し方についても詳しく解説していますので、参考にしてください。
「無宗教だから墓じまいしづらい」は思い込み
ここまでをまとめると、無宗教であることが墓じまいの障害になる場面は、法的にも手続き的にも存在しません。
- 行政手続きは宗教の有無にかかわらず申請できる
- お寺の墓であっても、離檀は法的に認められている
- お坊さんによる供養の実施は任意であり、省略されることもある
「無宗教だから墓じまいができないのでは」という不安は、思い込みに過ぎなかったことがわかります。
むしろ、無宗教の立場であることで、宗教的なしがらみにとらわれず、自分たちの価値観に合った供養方法を自由に選べるという利点もあります。
次の章では、無宗教の方が実際に利用できる供養先の選択肢について、具体的に見ていきましょう。
無宗教でも受け入れ可能な改葬先は豊富にある
改葬先とは、墓じまいをした後に遺骨を納める新しいお墓のことです。
「無宗教だと、遺骨を受け入れてくれるお墓が見つからないのでは」と心配される方もいるかもしれません。
しかし現代では、宗教不問で利用できる改葬先が全国的に普及しており、むしろ選択肢は豊富にあります。
ここでは、無宗教の方でも利用しやすい主な改葬先を4つ紹介し、それぞれの特徴と向き不向きを整理します。
自分たちに合った供養方法を絞り込むための判断材料としてお役立てください。
散骨:自然に還る、形式にとらわれない供養
散骨とは、遺骨を粉末状に砕いて海や山などの自然の中に撒く供養方法です。
宗教的な儀式や墓石が一切不要であり、無宗教の方にとって最も自由度の高い選択肢のひとつです。
費用は業者や方法によって異なりますが、海洋散骨の場合、業者に委託する散骨であれば3万から10万円程度が目安です。
墓石の維持管理費が一切かからないため、長期的なコストを大幅に抑えられます。
ただし、散骨後は手を合わせる場所がなくなるという点は、事前に家族でよく話し合っておく必要があります。
「手を合わせる場所を残したい」という気持ちがある場合は、一部の遺骨を手元供養として自宅に置く方法と組み合わせるケースも多くあります。
樹木葬:墓石不要で費用を抑えられる自然志向の埋葬
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や花を墓標として遺骨を埋葬する方法です。
近年急速に普及しており、宗教不問で受け入れている施設がほとんどです。
読経や戒名なしでの納骨が一般的で、無宗教の方でも気兼ねなく利用できます。
費用は施設や形式によって幅がありますが、個別埋葬タイプで30万から100万円程度、合祀タイプであれば5万から30万円程度が相場です。
墓石の建立費用が不要なため、従来のお墓と比べて費用を大きく抑えられます。
また、樹木葬は都市部から地方まで全国各地に施設があり、自宅近くで探しやすい点も魅力です。
「自然の中に眠りたい」「管理の手間を子どもに残したくない」という価値観を持つ方に特に支持されています。
永代供養墓:管理不要で後世に負担をかけない選択
永代供養墓とは、寺院や霊園が遺族に代わって永続的に供養・管理してくれるお墓です。
「子どもや親族にお墓の管理を負担させたくない」という方に広く選ばれています。
重要なのは、永代供養墓の多くが「宗教不問」を明記している点です。
寺院が運営する施設であっても、無宗教の方を受け入れているケースは珍しくありません。
申し込み前に宗教の条件を確認するだけで、無宗教の方でも問題なく利用できます。
費用は施設によって異なりますが、合祀タイプで5万から30万円程度、個別スペースがある場合は30万から100万円程度が目安です。
納骨堂:都市部でアクセス良好、天候を問わず参拝できる
納骨堂とは、建物の中に遺骨を安置する屋内型の施設です。
駅近くや都市部に多く立地しており、アクセスのよさが最大の特徴です。
雨や雪の日でも快適に参拝できるため、高齢になっても通いやすい点が評価されています。
宗教不問で受け入れている施設が多く、無宗教の方でも利用しやすい改葬先のひとつです。
費用は施設の立地や形式によって幅がありますが、ロッカー型で10万から50万円程度、自動搬送式(参拝ブースに遺骨が運ばれてくるタイプ)では50万から150万円程度が相場です。
「地方の実家のお墓を整理して、自宅近くで手を合わせられる場所を確保したい」という方には、特に検討しやすい選択肢です。
4つの改葬先を比較する判断基準
改葬先を選ぶ際には、以下の3つの観点から自分たちの状況に合った選択肢を絞り込むと整理しやすくなります。
まず「手を合わせる場所を残したいか」という点です。散骨は手を合わせる場所がなくなりますが、樹木葬・永代供養墓・納骨堂はいずれも参拝できる場所が確保されます。
次に「費用をどこまで抑えたいか」という点です。合祀タイプの散骨や永代供養墓は費用を最小限に抑えられますが、個別スペースを希望する場合は費用が上がります。
そして「後世への管理負担をどう考えるか」という点です。永代供養墓や納骨堂は施設側が管理を担うため、子どもや親族への負担がほとんどありません。
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無宗教であることを理由に改葬先の選択肢が狭まることはありません。散骨、樹木葬、永代供養墓、納骨堂のいずれも、宗教不問で利用できる施設が全国に広がっています。「形式にとらわれない、自分らしい供養」を実現するための選択肢は、思っていた以上に豊富にあることをぜひ知っておいてください。
これら新しいスタイルのお墓(改葬先)についての詳しい解説は、墓じまいの永代供養が全てわかる!手続き・費用・種類をやさしく解説も一緒にお読みください。
見出し案3:墓じまいにかかる費用の総額は50万から150万円程度
「墓じまいにはいったいいくらかかるのか」は、多くの方が最初に気になるポイントです。結論から言えば、墓じまいにかかる費用の総額は50万から150万円程度が一般的な目安です。
ただし、この金額は複数の費用項目の合計であり、それぞれの内訳を理解しておくことが重要です。ここでは費用の内訳を項目ごとに整理し、予算の見通しを立てるための情報をお伝えします。
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費用の内訳と相場
墓じまいにかかる費用は、大きく4つの項目に分けられます。
まず「墓石撤去・原状回復費用」です。これは墓石を解体・撤去し、墓地を更地に戻すための費用で、1平方メートルあたり10万から15万円程度が相場です。一般的な墓地の広さであれば、20万から50万円程度が目安になります。墓石の大きさや立地条件、石材店によって金額は変わります。墓石撤去の費用についてさらに詳しく知りたい方は、墓石処分の費用相場は20〜60万円|遠方の墓でも安く抑える方法を徹底解説をご参照ください。
次に「離檀料」です。お寺の墓地に埋葬されている場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施のことを指します。離檀料に法的な根拠はなく、支払い義務はありませんが、長年お世話になったお寺への感謝の気持ちとして包む方が多く、相場は3万から20万円程度です。ただし、無宗教の方が公営霊園や民間霊園にお墓を持っている場合、離檀料は発生しません。
3つ目は「行政手続き費用」です。改葬許可申請にかかる費用は自治体によって異なりますが、数百円から数千円程度と非常に安価です。手続き自体を自分で行えば、ほとんどコストはかかりません。手続きを行政書士などの専門家に代行依頼する場合は、別途3万から10万円程度の費用が発生します。
4つ目は「新しい改葬先の費用」です。前のセクションで紹介した改葬先によって費用は大きく異なります。合祀タイプの散骨や永代供養墓であれば5万から30万円程度、樹木葬や個別スペースのある永代供養墓であれば30万から100万円程度が目安です。
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費用を抑えるための3つのポイント
墓じまいの費用を無駄なく抑えるために、押さえておきたいポイントが3つあります。
ひとつ目は「複数の石材店から見積もりを取る」ことです。墓石撤去の費用は石材店によって大きく異なります。1社だけに依頼するのではなく、必ず複数社から見積もりを取り、内容と金額を比較することが重要です。墓じまいは石材店への相見積りで30万円安くなる!見積りの妥当性を解説では、見積もりの取り方と妥当性の判断基準を詳しく解説しています。
ふたつ目は「改葬先の形式を慎重に選ぶ」ことです。個別スペースにこだわらず、合祀タイプを選ぶだけで改葬先の費用を大幅に抑えられます。「手を合わせる場所があれば十分」という場合は、合祀タイプの永代供養墓や樹木葬が費用対効果の高い選択肢です。
3つ目は「墓じまいの総費用を事前に把握する」ことです。項目ごとの費用を事前に整理しておくことで、予算オーバーを防げます。墓じまいの総費用はいくら?費用を10万円以上抑える方法を解説では、費用を抑えるための具体的な方法をまとめています。あわせてご覧ください。
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費用の総額は条件によって幅がありますが、内訳を把握した上で計画を立てれば、予算内で墓じまいを実現することは十分に可能です。
次のセクションでは、墓じまいの手続きを4つのステップに分けて、具体的な進め方を解説します。
見出し案4:墓じまいの手続きは4つのステップで完了する
墓じまいの手続きは4つのステップで完了する
「手続きが複雑そうで、自分にできるか不安」という声をよく耳にします。しかし墓じまいの手続きは、順番さえ押さえれば、初めての方でも着実に進められます。大きく分けると、改葬先の決定・埋葬証明書の取得・改葬許可申請・墓石撤去と納骨の4つのステップで完了します。
無宗教の方であっても、手続きの流れは同じです。行政の手続き上、宗教の有無を問われる場面はなく、すべてのステップを問題なく進めることができます。
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ステップ1:改葬先を決定する
最初に行うべきことは、遺骨の新しい受け入れ先(改葬先)を決めることです。散骨、樹木葬、永代供養墓、納骨堂など、宗教不問で利用できる施設が全国に広がっており、無宗教の方でも選択肢は豊富にあります。
改葬先を先に決める理由は、次のステップで必要になる「受入証明書」を改葬先から発行してもらう必要があるためです。改葬先が決まっていないと、役所への申請手続きを進めることができません。
改葬先を選ぶ際は、複数の施設を比較検討し、費用・立地・管理体制などを確認した上で決定することをおすすめします。
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ステップ2:現在の墓地管理者に墓じまいの意思を伝え、埋葬証明書を取得する
改葬先が決まったら、現在お墓がある墓地の管理者(お寺や霊園の管理事務所)に墓じまいの意思を伝え、「埋葬証明書」を発行してもらいます。埋葬証明書は、現在の墓地に遺骨が埋葬されていることを証明する書類で、次のステップの改葬許可申請に必要です。
お寺の墓地の場合、この段階で住職に離檀の意思を伝えることになります。突然の連絡は関係が悪化する原因になりかねないため、これまでのお付き合いへの感謝を伝えながら、丁寧に話を進めることが大切です。離檀をめぐるトラブルを避けるためのポイントについては、後のセクションで詳しく解説します。
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ステップ3:役所で改葬許可申請を行い、改葬許可証を取得する
埋葬証明書と改葬先の受入証明書が揃ったら、現在の墓地がある自治体の役所(市区町村の窓口)に「改葬許可申請書」を提出します。申請が受理されると、「改葬許可証」が発行されます。
申請書の記入項目に宗教に関する欄はなく、無宗教の方でも手続きは同じです。申請にかかる費用は自治体によって異なりますが、数百円から数千円程度と非常に安価です。
改葬許可申請の手続きについて詳しくは、お墓の改葬手続きは難しくない!市役所での申請と書類の書き方ガイドおよび墓じまいの役所手続きと必要書類がこれで分かる!申請から許可までの全ステップをあわせてご参照ください。なお、手続きを自分で行うことが難しい場合は、行政書士への代行依頼も選択肢のひとつです。【テンプレート付き】委任状を使った墓じまい改葬許可証の申請方法|必要書類も解説では、委任状を使った申請方法を詳しく解説しています。
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ステップ4:墓石を撤去し、遺骨を新しい改葬先へ納骨する
改葬許可証を受け取ったら、石材店に墓石の撤去を依頼します。墓石の解体・撤去と遺骨の取り出しは、専門の石材店が行います。撤去後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。
取り出した遺骨は、改葬許可証を改葬先に提出した上で、新しいお墓や施設に納骨します。これで墓じまいの手続きはすべて完了です。
石材店の選び方や撤去費用については、墓石撤去の方法と費用の完全ガイド|自分でできる範囲と業者に頼む基準が参考になります。また、墓じまい全体の手続きの流れを改めて確認したい方は、墓じまいの手続きはこれでOK|やるべき順番を最初から最後まで解説もあわせてご覧ください。
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4つのステップを順番に進めれば、初めての方でも墓じまいの手続きを着実に完了させることができます。「自分にはできないかもしれない」という不安は、全体の流れを把握することで大きく和らぐはずです。
次のセクションでは、お寺や親戚とのトラブルを避けながら墓じまいを穏便に進めるためのポイントを解説します。
見出し案5:お寺や親戚とのトラブルを避けるための3つのポイント
お寺や親戚とのトラブルを避けるための3つのポイント
墓じまいを検討する方の多くが、「お寺や親戚との関係が悪くならないか」という不安を抱えています。特に普段から宗教とは無縁の生活を送っている方にとって、突然お寺と交渉したり、親戚に説明したりすることは、大きな心理的負担になりがちです。
しかし実際のところ、墓じまいをめぐるトラブルの多くは、宗教的な対立が原因ではなく、事前のコミュニケーション不足が原因で起きています。逆に言えば、適切な順序で丁寧に話を進めることで、ほとんどのトラブルは未然に防ぐことができます。
ここでは、トラブルを避けながら墓じまいを穏便に進めるための3つのポイントを解説します。
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ポイント1:親族への相談は、墓じまいを決める前に行う
墓じまいで最も多いトラブルのひとつが、親族間の意見の対立です。「勝手に決めた」「事前に相談がなかった」という不満が、後になって大きな問題に発展するケースは少なくありません。
特に、先祖代々のお墓は自分一人のものではなく、親族全員にとって縁のある場所です。墓じまいを進める前に、関係する親族に対して以下の点を丁寧に説明しておくことが重要です。
- 墓じまいを考えるに至った理由(管理が困難になった、遠方で維持が難しいなど)
- 墓じまい後の遺骨の行き先と供養方法
- 費用の負担についての考え方
全員の賛成を得ることが難しい場合もありますが、「相談した」という事実があるだけで、後のトラブルリスクは大幅に下がります。墓じまいのトラブル事例や対処法については、墓じまいのトラブル相談は代行業者がおすすめ|実際の解決事例も解説も参考にしてください。
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ポイント2:お寺への離檀の意思表示は、感謝を伝えながら誠実に行う
お寺の墓地に埋葬されている場合、住職への離檀の申し出は避けて通れません。この場面を「気まずい」と感じる方は多いですが、適切な伝え方をすれば、多くの場合は穏便に話が進みます。
離檀を伝える際に意識したいのは、「一方的な通告」にならないようにすることです。これまでのお付き合いへの感謝を言葉にした上で、墓じまいを決めた理由を率直に説明することが大切です。
一方で、まれに高額な離檀料を請求されるケースがあります。離檀料に法的な支払い義務はなく、一般的な相場は3万から20万円程度とされています。相場をはるかに超える金額を請求された場合は、すぐに応じるのではなく、専門家や墓じまい代行業者に相談することをおすすめします。墓じまいはどこに相談すればいい?4つの相談窓口と選び方を解説では、相談先の選び方を詳しく解説しています。
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ポイント3:手続きや交渉に不安があれば、専門業者への相談を検討する
お寺との交渉や親族間の調整に不安を感じる場合は、墓じまいの専門業者や行政書士に相談することで、第三者を介したスムーズな進行が期待できます。
専門業者に依頼するメリットは、手続きの代行だけでなく、お寺との交渉や親族への説明のサポートも受けられる点にあります。「自分では言い出しにくい」という場面でも、専門家が間に入ることで感情的な対立を避けやすくなります。
業者選びの際は、複数社から見積もりを取り、対応内容と費用を比較することが重要です。墓じまい業者ランキングTOP5|口コミ・費用・実績で選ぶ2026年最新版や墓じまいはどこに頼むべき?安心できる業者の選び方とおすすめ業者を参考に、信頼できる業者を選んでください。また、墓じまい代行サービスの内容や費用については、墓じまい代行は何をしてくれる?サービス内容や費用内訳を徹底解説で詳しく解説しています。
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墓じまいをめぐるトラブルは、事前の丁寧なコミュニケーションと適切な相談先の確保によって、大きく減らすことができます。「穏便に、自分たちの代で墓の問題を解決したい」という思いは、正しい手順を踏むことで十分に実現できます。
次のセクションでは、墓じまいを機に、自分たち夫婦の将来の供養についても無宗教・低負担で準備できる方法を解説します。
見出し案6:自分たち夫婦の将来の供養も無宗教・低負担で準備できる
自分たち夫婦の将来の供養も無宗教・低負担で準備できる
墓じまいを進める中で、「では自分たちが亡くなった後はどうすればいいのか」という問いが自然と浮かんでくる方は多いです。先祖のお墓を整理しながら、自分たち夫婦の将来の供養についても、この機会に一緒に考えておくことをおすすめします。
結論から言えば、無宗教でも、形式にとらわれない心のこもった供養は十分に実現できます。宗教的なしがらみを後世に残さず、子どもや親族に管理の負担をかけない供養方法が、現代では豊富に選べるようになっています。
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無宗教・管理負担なしで選べる供養方法
将来の供養先を選ぶ際に重視したいのは、「宗教不問であること」「管理の手間がかからないこと」「費用が明確であること」の3点です。以下に、無宗教の方に特に向いている選択肢を紹介します。
永代供養墓は、霊園や寺院が遺骨を永続的に管理・供養してくれるお墓です。宗教不問で受け入れている施設が多く、一度納骨すれば後の管理は施設側が行うため、子どもや親族に負担をかけません。費用は施設や形式によって異なりますが、合祀タイプであれば5万から30万円程度、個別スペースがあるタイプでも30万から100万円程度が目安です。永代供養の詳細については、墓じまいの永代供養が全てわかる!手続き・費用・種類をやさしく解説をご参照ください。
樹木葬は、墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする埋葬方法です。自然の中に還るという考え方が、宗教的な形式にこだわらない方に支持されています。管理費が不要な施設も多く、費用は10万から80万円程度と幅があります。
散骨は、遺骨を粉末状にして海や山などの自然に撒く方法です。費用は5万から30万円程度と比較的安価で、「自然に還りたい」という希望を持つ方に選ばれています。散骨には法律上の制限があるため、専門業者に依頼することが一般的です。
これらの選択肢はいずれも宗教不問で利用でき、戒名や読経なしでの受け入れが一般的です。自分たち夫婦のライフスタイルや価値観に合った方法を、2つから3つに絞り込んで比較検討してみてください。
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「自分たちの代で決めておく」ことの意味
将来の供養方法を自分たちで決めておくことには、大きな意味があります。
ひとつは、子どもや親族への負担を減らせることです。供養の方法や費用があらかじめ決まっていれば、残された家族が悩む必要がありません。特に子どもがいない場合や、子どもに負担をかけたくない場合には、生前に供養先を契約しておく「生前契約」という選択肢もあります。
もうひとつは、自分の意思を反映した供養を実現できることです。「宗教的な形式は不要」「自然に還りたい」「シンプルに手を合わせてもらえれば十分」といった希望は、自分が元気なうちに決めておかなければ、後から変えることが難しくなります。
墓じまいは、先祖のお墓を整理するだけでなく、自分たち自身の将来を見直す良い機会でもあります。「この機会に夫婦で話し合っておいてよかった」と感じる方が多いのも、こうした理由からです。
矢高霊園の墓じまいは難しくない
矢高霊園の墓じまいは、手続きの全体像を理解すれば、決して難しいものではありません。
この記事で解説した4つのステップを順番に進めれば、確実に墓じまいを完了できます。
墓じまいは、ご先祖様への感謝を形に変えていく大切な節目です。
不安や迷いを抱えたまま進めるのではなく、流れ・費用・供養の形を理解したうえで、納得のいく選択をしましょう。
もし「どこに相談したらいいのかわからない」「改葬先を一緒に考えてほしい」という方は、
地域に詳しい石材店や墓じまい専門業者へ気軽に問い合わせてみてください。
参考リンク:



