
長くお付き合いのあるお寺様から、護持会費や管理料を過去何年分かまとめてご案内され、驚いてしまった、というご相談をいただくことがあります。
これまで請求書や振込の用紙が届いたことがなく、そうした費用があること自体を知らなかった、という方も少なくありません。
まとまった金額になるほど、払うべきものなのか、どうお返事をすればよいのか、迷われると思います。
ここでは実際にお寄せいただいたご相談をもとに、まず何を確かめればよいのか、そこからどう話を進めればよいのかを整理してお伝えします。
※以下の事例は、お客様が特定されないよう地域名・金額の詳細などを伏せて一般化しています。
まず「何に対する、いつからの分か」を確かめるところから
護持会費や管理料は、名称も金額も決め方もお寺様ごとに異なります。ですから、払う・払わないをその場で決める前に、まず中身を確かめていただくことをお勧めしています。うかがっておきたいのは、次の五つです。
- 何に対する費用か——お墓の区画の管理に対するものか、お寺を維持していくためのものか
- いつからいつまでの分か——ご案内された対象の期間
- 一年あたりの金額と、それが決まった時期——いつ、どのように決められたものか
- 書かれた決まりがあるか——檀家の会則や取り決めの文書が残っているか
- これまでのご案内の有無——過去に案内や振込の用紙が届いていたか、届いていなかったか
この五つが分かるだけで、話し合いはずいぶん進めやすくなります。お支払いの扱いは、お寺様の決まりとこれまでの経緯によって変わりますので、どのご家庭にも当てはまる一つの答えはありません。だからこそ、書かれたものと事実を先に並べ、そのうえでご住職様に直接うかがう——この順番がいちばん落ち着いて進められます。対象の期間や金額について、お話ししてみると相談に応じていただけることもあります。法律の面が気になるときは、お住まいの自治体の相談窓口や、弁護士の無料相談で確かめる方法もあります。
実際のご相談から(5つのケース)
ケース1:費用があること自体を知らないままだった方
ご両親を見送ってから長年お寺様とお付き合いをしてきたものの、護持会費という費用があること自体をご存じないまま過ごしてこられ、ある年にまとまった年数分をご案内されて驚いた、というご相談でした。
らくサポからは、まず対象の期間と一年あたりの金額、そしてそれがいつ決まったものかをご住職様にうかがってみてくださいとお伝えしました。そのうえで、ご自身のお気持ちと合わせて、どこまでお納めするかを相談させていただく形になりますとお話ししました。
対応結果:確かめる項目がはっきりしたことで、次にお寺様と何を話せばよいかが決まり、落ち着いてお返事を考えられるようになりました。
ケース2:これまで案内も振込の用紙も届いていなかった方
代替わりの前後を通して、費用の案内も振込の用紙も一度も届いたことがなく、今回はじめてまとめてご案内された。どう受け止めればよいか分からない、というご相談でした。
らくサポからは、これまで届いていなかったという事実そのものが大切な情報になりますので、いつ何が届いたか(届かなかったか)を書き出して整理しておかれるとよいとお伝えしました。そのうえで、決まりを記した文書が残っているかをうかがってみてくださいとお話ししました。
対応結果:ご自身の記憶を書き出して整理でき、感情ではなく事実をもとにお寺様と話す準備が整いました。
ケース3:お寺様とお会いする機会に合わせて話を整理した方
十年余りの年数分をまとめてご案内され、近くご住職様がご自宅に来られる予定がある。その場で何をどう聞けばよいか分からない、というご相談でした。
らくサポからは、その機会にご自身の受け止めを率直にお伝えしたうえで、対象の期間と金額の根拠をうかがってはいかがでしょうかとお話ししました。急いで結論を出さず、まずは一度お顔を合わせてお話しされることをお勧めしました。
対応結果:その場で聞くことを事前に決められたため、身構えずにお寺様とお話しでき、その後の進め方を考える材料が得られました。
ケース4:毎年の金額の決まりが分からないまま納めてきた方
毎年の管理料を納めてはいるものの、金額がどう決まっているのかを聞いたことがなく、周りと比べて高いのではないかと気にかかっている、というご相談でした。
らくサポからは、金額そのものを比べるよりも、決まりの根拠と今後の見通しをうかがっておくと安心につながりますとお伝えしました。あわせて、将来お墓の整理をお考えになる場合は、まずご住職様にその意向をお伝えいただくところから始まりますとお話ししました。
対応結果:納めている費用の位置づけを確かめる方向が定まり、先々の選択肢まで含めて考えられるようになりました。
ケース5:お預かりの年数分が加わるかもしれないと聞き、聞くのが怖かった方
ご先祖のお骨をお寺様にお預けしており、これからの手続きでは、お預かりしていた年数の分が加わるかもしれないと耳にした。金額を尋ねること自体が怖くて切り出せない、というご相談でした。
らくサポからは、金額を尋ねることは失礼にはあたりませんので、ご不安な点をそのままうかがってみて大丈夫ですとお伝えしました。ご自身から切り出しにくい場合は、状況を一緒に整理したうえで、進め方をご相談いただけますとお話ししました。
対応結果:一人で抱え込んでいた不安を言葉にでき、まず何を確かめるかを決めたうえで次の一歩に進めました。
具体的にできること
過去の年数分のご案内は、驚きが先に立って、つい感情で返事をしてしまいがちです。私たちは「とにかくご契約いただく」ことを目的にしていませんので、まずは落ち着いて確かめる手順を一緒に整理させていただきます。
- 届いた書面を手元に置き、対象の期間・一年あたりの金額・決められた時期を書き出しておく
- 檀家の会則や取り決めを記した文書が残っているかを、ご住職様にうかがってみる
- これまでご案内や振込の用紙が届いていたかどうかを、思い出せる範囲で整理しておく
- その場で結論を出さず、一度お会いしてお話しする機会をつくる
- 法律の面が気になるときは、お住まいの自治体の相談窓口や弁護士の無料相談で確かめる
- お墓の整理もあわせてお考えの場合は、まずご住職様にその意向をお伝えいただく(お寺様によっては、工事をお願いできる石材店が決まっていることがあります)
お墓の整理まで進む場合、らくサポが承るのは撤去の工事と、お骨の取り出し・お移し、それに伴う書類の代行です。お寺様へのお布施は、ご本人からお寺様へ直接お渡しいただくのが基本です。お見積りは無料で、お墓のお写真と場所、区画の情報をお知らせいただければ概算をお返しできます。お住まいの近くの石材店に当たりますので、まずは目安だけ知りたい、という段階でも構いません。
まとめ
過去何年分かをまとめてご案内されたときは、払う・払わないを急いで決めるより先に、「何に対する、いつからの分で、どんな決まりに基づくのか」を確かめることが出発点になります。お寺様ごとに決まりが違いますから、確かめてはじめて、ご自身にとって納得できる進め方が見えてきます。どう切り出せばよいか分からない、話を整理してから動きたい、という段階でのご相談も歓迎です。お電話でもLINEでも承っておりますので、お一人で抱え込まず、まずは今のご状況をお聞かせください。お墓や仏壇、ご実家の片づけまで含めて、段取り全体を一緒に整理させていただきます。

