墓石の写真

【2026年6月更新】

墓じまいは、申請から完了まで結局どれくらいの日数がかかるのか——。

地元のお墓を前に、そう感じている方は少なくないはずです。

お墓が遠方にあると手続きのたびに何度も帰るのは難しく、かといって放っておくこともできません。

「何ヶ月もかかると聞いたけれど、自分の場合はどうなのか」「仕事や帰省の都合とどう合わせればいいのか」。

調べ始めても、工程が多くて全体像がつかみにくいと感じるのは、ごく自然なことです。

実は墓じまいは、工程ごとの所要日数を先に把握しておくだけで「いつから動けば間に合うか」を自分で逆算できます。

ただし、日数の目安を知るだけでは足りません。

どの工程で現地に足を運ぶ必要があるかも押さえておかないと、帰省のタイミングとずれて手続きが止まってしまうことがあります。

この記事では、墓じまいの全体スケジュールと工程ごとの所要日数を一覧で整理し、現地に行くタイミングと回数の目安、完了したい時期から墓じまいし始めるタイミングを逆算する手順まで順番にまとめます。

読み終えるころには「自分の場合は何ヶ月かかるか」「現地には何回行けば終わるか」の見通しが立てられるようになります。

遠方のお墓でも、無理のないペースで計画を立てるための土台ができるはずです。

この記事を読んで分かること

  • 墓じまいにかかる全体の期間の目安
  • 工程ごとの所要日数と現地訪問の回数
  • 完了時期から墓じまいを逆算する手順

ぜひ最後までお読みください!

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墓じまいは申請から完了まで数ヶ月が目安

墓じまいは申請から完了まで数ヶ月が目安で5つの工程を順番に進めると伝えるイラスト

墓じまいにかかる期間は、おおむね2〜6ヶ月が目安です

ただし、お寺との話し合いに時間がかかったり、石材店の予約が混み合っていたりする場合は、半年以上になることもあります。

法律で「何日以内」と決まっているわけではなく、状況によって幅が出るのが実情です

「思い立ってすぐ終わるもの」ではなく、数ヶ月かけて少しずつ進めていく手続きだと考えておくと、見通しを立てやすくなります。

期間に幅が出るのは、墓じまいが一度で終わる手続きではなく、複数の工程を順番に進めていく必要があるからです。

各工程にはそれぞれ「連絡から返事を待つ時間」「役所での処理期間」「業者の予約待ち」といった待ち時間があり、これらが積み重なって全体で数ヶ月単位になります。

前の工程が終わらないと次へ進めないものが多いためどこか一つで止まると、その遅れがそのまま全体のスケジュールを後ろにずらしていきます。

期間を左右する主な要因は、大きく分けて3つあります。

墓じまいの期間を左右する3つの要因

  1. 工程の数:相談・申請・魂抜き・撤去工事・移転の5つがあり、どれも省略できない
  2. 各工程の待ち時間:役所の処理に1〜2週間、お寺や業者との調整に数週間かかることがある
  3. 繁忙期の影響:春と秋のお彼岸前後は石材店の予約が埋まりやすく、工事が先延ばしになりやすい

この3つが重なると、最短の見込みより一回り長くかかることになります。

たとえば、書類の準備中にお寺の都合で埋葬証明書の発行が遅れ、そのあいだに石材店が繁忙期に入ってしまうと、それだけで全体が一〜二ヶ月延びることもあります。

逆にいえば、工程の順番と各工程の日数を先に知っておけば、どこに時間がかかるかを見越して早めに動けます。

墓じまいの全体の流れや費用とあわせて把握したい方は、墓じまい完全ガイド|費用相場や手続きの流れを全て解説もあわせてご覧ください。

墓じまいの工程は大きく5つに分かれる

墓じまいの工程は相談・申請・魂抜き・撤去工事・移転の5つが順番につながると伝えるイラスト

墓じまいには決まった順番があります。

次の5つの工程を、上から順番に進めていくのが基本的な流れです。

  1. お寺・霊園への相談と、お寺との関係を終える申し出
  2. 改葬許可申請(役所での手続き)
  3. 魂抜き(お墓から仏様の魂を抜く供養)
  4. 石材店による撤去工事
  5. 新しい納骨先への移転

まず最初に行うのは、今お墓があるお寺や霊園への連絡です。

「墓じまいをしたい」という意向を伝え、手続きに必要な埋葬証明書などを発行してもらうよう依頼します。

この工程は全体の起点になるため、他の工程と並行して進めることはできません

お寺との関係を終える話し合いやお礼の相談が必要になる場合もあり、相手の受け止め方によっては、ここだけで数週間から1ヶ月以上かかることもあります。

墓じまいの理由や今後の供養の考えを丁寧に伝え、お互いに納得したうえで進めるほど、その後の手続きが滞りなく動きます。

逆に、ここで気持ちのすれ違いがあると、書類の発行が後ろにずれて全体の遅れにつながることもあります。

最初の一歩だからこそ、時間に余裕を持って臨むのが安心です

次が改葬許可申請です。

お寺から埋葬証明書を受け取ったら、今のお墓がある市区町村の役所に申請します。

必要な書類は「改葬許可申請書」「埋葬証明書」「新しい納骨先の受入証明書」の3点が基本です。

書類がそろっていれば役所での処理は1〜2週間が目安です。

必要書類の詳しい中身については、墓じまいの必要書類3つを全て解説|手続きの全体像が10分でわかるで確認できます。

改葬許可証が交付されたら、お墓の前でお坊さんに魂抜きをしてもらいます。

これはお墓から仏様の魂を抜き、石を「物」に戻すための供養で、墓じまいの中心になる宗教的な手続きです。

お坊さんの都合と自分の予定を合わせる必要があるため、1〜2ヶ月前から日程を調整しておくと安心です。

魂抜きが済んだら、石材店がお墓を解体し、区画を更地にして管理者へ返します。

最後に、取り出した遺骨を新しい納骨先へ移します。

移転先には永代供養墓(お寺や霊園が家族に代わって供養を続けてくれるお墓)や樹木葬、手元供養など複数の選択肢があり、それぞれ費用も受け入れの段取りも異なります。

納骨先が決まっていないと、改葬許可申請に必要な受入証明書を取得できません

そのため、納骨先選びは申請の準備と並行して早めに進めておくほど、全体がスムーズに動き出します。

この5つの工程は前から順に進めるのが基本で、前の工程が終わらないと次に進めないものがほとんどです。

たとえば、お寺から埋葬証明書をもらえないと改葬許可申請に進めず、改葬許可証がないと魂抜きや撤去工事の日程も確定できません。

一つひとつが鎖のようにつながっているからこそ、工程の順番と日数の目安を先に知っておくことが、段取りを組むうえでの土台になります。

工程ごとの所要日数の目安を一覧で確認

5つの工程は、それぞれにかかる時間が大きく異なります。

まず全体を一覧で見てから、特に注意したい工程を順に確認していきます。

工程所要日数の目安現地訪問
お寺・霊園への相談と申し出2週間〜1ヶ月以上原則必要
改葬許可申請(役所)1〜2週間不要(郵送できる)
魂抜きの供養日程調整に1〜2ヶ月必要
石材店による撤去工事予約から1〜3ヶ月(繁忙期はさらに延びる)任意
新しい納骨先への移転1週間〜1ヶ月移転先による

一覧で見ると、全工程を合わせて最短でも2〜3ヶ月、繁忙期や調整の手間が重なれば半年以上になることがわかります。

各工程は単独で見れば短くても、待ち時間が連なることで全体が長くなる仕組みです。

特に時間が読みにくいのが、改葬許可申請の準備と、石材店の撤去工事の2つです

役所への改葬許可申請は提出から1〜2週間が目安

改葬許可申請そのものの処理期間は、役所に書類を提出してから1〜2週間が一般的な目安です。

ただし、これは書類に不備がなかった場合の話で、注意したいのはむしろ書類を準備するまでの期間です

申請には「改葬許可申請書」「埋葬証明書」「受入証明書」の3点が必要です。

このうち埋葬証明書はお寺に依頼して発行してもらう書類で、お寺の対応によっては数週間かかることもあります。

受入証明書も新しい納骨先が決まっていないと取得できないため、納骨先の選定と並行して動くことになります

つまり「申請に1〜2週間」だけを見て計画すると、準備期間を見落として全体が遅れがちになります。

さらに、提出した書類に記入漏れや証明書の不足があると、その場で受理されずに差し戻しとなり、再提出でさらに1〜2週間が上乗せされることもあります

最初に役所へ必要書類を確認してから準備を始めると、こうした手戻りを防ぎやすくなります。

平日に役所へ行きにくい場合は、遠方からでも郵送で取り寄せられる書類があります。

取得の段取りは、初めてでも大丈夫!墓じまい改葬許可証の手続きと必要書類の基本知識で確認しておくと、迷いなく手続きを進められます。

撤去工事は繁忙期を避けないと数ヶ月待ちになる

撤去工事は、墓じまいの中でも所要日数の幅が最も大きい工程です

工事そのものは1日から数日で終わりますが、問題は予約が取れるまでの待ち時間です。

石材店の予約状況によって、依頼から着工まで1〜3ヶ月かかることが珍しくありません

また、墓地の場所によっても工事のしやすさは変わります

重機が入りにくい山間部や、区画が狭く手作業が増える墓地では、工事に日数がかかったり、着工までの段取りに時間が必要になったりすることもあります。

お墓の立地が特殊な場合は、最初の見積りのときに工事の進め方と日数の見込みを聞いておくと安心です。

特に注意したいのが繁忙期です。

お墓参りが集中する春(3〜4月)と秋(9〜10月)のお彼岸前後は、石材店の予約が数ヶ月先まで埋まりやすくなります

この時期に工事を重ねようとすると、待ち時間だけで計画が大きくずれてしまいます。

完了したい時期が決まっているなら、石材店への最初の連絡は「希望時期の3〜4ヶ月前」を目安に入れておくと安心です。

費用や工事時期の調整がしやすい業者を選びたい方は、墓じまいの見積りは30万円安くできる!後悔なく進める相見積のススメも参考にしてみてください。

複数の石材店から見積りを取ることで、費用だけでなく、工事の時期を早く押さえやすい業者を比べることもできます。

墓の現地に行くのは2〜3回で済む

遠方にお墓がある場合、「墓じまいのために何度も帰らないといけないのでは」と心配する方は多いものです。

しかし、事前に段取りを組んでおけば、現地への訪問は2〜3回に絞れることがほとんどです

墓じまいを一度の帰省ですべて終わらせるのは、現実には難しいのが正直なところです。

お寺への相談で書類を依頼してから、その書類を使って役所で改葬許可証を受け取るまでに時間が空くため、相談と魂抜きを同じ日にまとめることができないからです。

とはいえ、どの工程で現地に行く必要があるのかを先に整理しておけば、行き来を2〜3回にまとめることは十分可能です。

これが、回数を抑える第一歩になります。

工程現地訪問理由
お寺・霊園への相談と申し出原則必要お寺の方との直接の話し合いが基本
改葬許可申請(役所)不要郵送や代理での申請ができる
魂抜きの供養必要お墓の前で行う供養のため
石材店による撤去工事任意立ち会いは必須ではない
新しい納骨先への移転移転先による永代供養などは郵送で対応できることも

表を見ると、現地に行く必要があるのは「お寺への相談」と「魂抜き」の2つです

撤去工事の立ち会いを加えても、3回が上限の目安になります。

それぞれ、なぜ現地が必要なのか、あるいは省略できるのかを順に見ていきます。

お寺への相談は、できれば直接会って話すのが基本です。

お墓を閉じる申し出は、電話やメールだけで済ませようとすると相手に意向が伝わりにくく、話し合いが長引くことがあります。

最初の訪問で丁寧に事情を伝えておくと、その後のやり取りがスムーズになります。

このとき、あわせて埋葬証明書の発行も依頼しておくと、あとから改めて連絡する手間を省けます。

魂抜きは、お墓の前で行う供養なので立ち会いが必要です。

お坊さんに来てもらい、遺骨を取り出す前に魂を抜いてもらいます。

この日はお墓を閉じる節目にあたるため、家族で立ち会う方も多く、日程の調整に時間がかかりやすい工程です。

お坊さんの予定と自分や家族の帰省のタイミングを合わせる必要があるので、早めに候補日を伝えておくと調整がスムーズになります。

一方、撤去工事の立ち会いは必須ではありません

信頼できる石材店であれば、立ち会いなしで工事を進め、完了後に写真で報告してくれることもあります。

遠方で立ち会いが難しい場合は、最初の問い合わせのときに「立ち会いなしで対応できるか」を聞いておくとよいでしょう。

立ち会いの要否や代理での対応については、墓じまいの立会いは必須?誰が行くか・代理と当日の持ち物を解説で詳しく確認できます。

帰省の回数を2回までに抑えたいときは、現地での作業をうまくまとめるのがコツです

帰省を2回にまとめる段取りの例

  1. 1回目の帰省:お寺へ相談し、お墓を閉じる申し出と埋葬証明書の発行を依頼する。帰宅後に改葬許可申請を郵送で進める
  2. 2回目の帰省:改葬許可証が届く時期に合わせて魂抜きの日を設定し、撤去工事も同じ時期に調整する
  3. 撤去工事の立ち会いを石材店に任せれば、現地への行き来は実質2回で済む

この組み方ができるのは、1回目の帰省のあとに改葬許可証の交付が済んでいることが前提になります。

逆に、書類の準備が間に合わないまま2回目の帰省を入れてしまうと、魂抜きができず三度目の帰省が必要になることもあります

遠方からの墓じまいは、段取りのずれがそのまま帰省回数の増加につながります

各工程の順番と待ち時間を踏まえて、「どの工程をいつの帰省にまとめるか」を先に計画しておくことが、負担を抑える最大のポイントです。

家族や親族で協力できる場合は、誰がどの帰省に立ち会うかを早めに分担しておくと、一人にかかる負担も減らせます。

立ち会いを分け合えれば、それぞれの仕事や家庭の都合に合わせて無理なく進められます。

完了したい時期から墓じまいし始めるタイミングを逆算する

工程ごとの所要日数と現地に行くタイミングがわかったら、次にやることは一つです。

「いつまでに終わらせたいか」を決め、そこから墓じまいし始めるタイミングを逆算してカレンダーに書き込むことです

見通しを持たないまま動き出すと、書類の準備に手間取ったり、石材店の予約が埋まっていたりして、完了時期が数ヶ月単位で後ろにずれてしまうことがあります。

逆算して墓じまいし始めるタイミングを先に決めておくだけで、こうした遅れの多くは防げます

終わらせたい時期から逆向きに考えるのが、段取りを立てる近道です。

たとえば翌年の3月に完了させたい場合、各工程の待ち時間を逆算していくと、おおよそ次のような計算になります。

  • 新しい納骨先の選定と受入証明書の取得(1〜2ヶ月):前年の11月ごろまでに決めておく
  • 石材店の予約と撤去工事(繁忙期を避けて1〜3ヶ月):年明け1月には予約を入れる
  • お寺への相談と魂抜きの日程調整(1〜2ヶ月):7〜8月には最初の連絡を入れる

この例では、3月の完了を目指すなら7〜8月には動き始める計算になります。

「まだ半年ある」と感じるかもしれませんが、繁忙期の予約状況や書類の準備期間を考えると、この余裕は決して長すぎるものではありません

むしろ、納骨先選びやお寺との話し合いに想定より時間がかかることを見込むと、半年前から動き出すくらいがちょうどよい目安です。

墓じまいし始めるタイミングは、カレンダーや手帳に「この月に最初の連絡を入れる」と書き込んで見える化しておくと、忙しさの中で先送りになりにくくなります。

頭の中だけで管理していると、日々の用事に追われて着手のタイミングを逃しやすいからです。

期限を一つ決めるだけで、漠然としていた墓じまいが「いつ何をするか」という具体的な予定に変わります。

墓じまい当日の具体的な動きが気になる方は、失敗しない墓じまい当日の流れ|5つの手順と当日の動き方で全体像を確認しておくと、逆算の精度がさらに上がります。

繁忙期を避け余裕を持たせる

逆算のうえで特に意識したいのが、繁忙期との兼ね合いです。

石材店への依頼が集中する春(3〜4月)と秋(9〜10月)のお彼岸前後は、予約が数ヶ月先になることがあります。

この時期に撤去工事が重なるスケジュールを組むと、工事の待ち時間だけで全体の計画が大きく崩れてしまいます。

繁忙期を避ける目安として、撤去工事の時期を「6〜8月」または「11〜1月」に設定できるよう逆算するのも一つの方法です。

この時期は石材店の予約が比較的取りやすく、工事までの待ち時間を短くできる可能性があります。

あわせて、墓じまいし始めるタイミングには「1ヶ月分の余裕」を加えておくと安心です

書類の差し戻しやお寺側の都合による日程変更など、想定外の遅れは起こり得ます。

あらかじめ余裕を見込んでおけば、多少のずれが出ても完了時期への影響を小さく抑えられます。

工程ごとの日数を確認し、墓じまいし始めるタイミングを逆算しよう

墓じまいは、申請から完了までおおむね2〜6ヶ月、繁忙期や調整の手間が重なれば半年以上かかることもあります。

期間に幅が出るのは、相談から移転まで5つの工程を順番に踏み、それぞれに待ち時間があるからです。

だからこそ、全体像と工程ごとの日数を先に把握し、完了したい時期から逆算するのが段取りの出発点になります。

まずは「いつまでに終わらせたいか」を決め、各工程の待ち時間を遡って墓じまいし始めるタイミングを割り出してみてください。

現地に行く必要があるのは「お寺への相談」と「魂抜き」の2回が基本で、段取り次第で帰省の回数は抑えられます

墓じまいし始めるタイミングが決まったら、繁忙期を避けて余裕を持たせたうえで、お寺・霊園・石材店への最初の連絡と、家族との日程相談から動き始めるとよいでしょう。

日数の見通しを持って一つずつ確かめていけば遠方のお墓でも落ち着いて進められます

焦って一度に片づけようとせず、自分のペースで順番に進めていけば大丈夫です。

参考リンク:

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