墓石の写真

【2026年7月更新】

墓じまいに呼ばれたら、行くべきか、当日は何をすればいいのか——初めてのことで戸惑っていませんか。

親族から「墓じまいをするので来てほしい」と連絡が来たとき、多くの方が服装・香典・お布施・当日の流れをどう準備すればよいか迷います。

葬儀なら経験のある方でも、墓じまいに参列するのは初めて、という場合がほとんどです。

はっきりした決まりがあるわけではないため、調べれば調べるほど「喪服」と「平服」、「香典は必要」と「不要」など正反対の情報にぶつかり、答えが分からなくなってしまう方も少なくありません。

実は、呼ばれた側の準備の正解は、まず施主(墓じまいを執り行う親族)にひと言確認することでほぼ決まります

墓じまい当日の形式やお金の扱いは、地域や家、お寺との関係によって大きく異なるためです。

数多くの墓じまいのご相談をお受けしてきた経験からも、当日の進め方は家ごとに本当にさまざまで、「一般的な正解」をそのまま当てはめられない場面が多くあります。

だからこそ、確認するべき相手と聞くべきことさえ分かっていれば、呼ばれた側の準備で悩む必要はなくなります。

この記事では、施主に確認しておきたいこと、服装の選び方、香典やお布施などお金の考え方、魂抜きの読経から会食までの当日の流れ、そして都合がつかないときの角が立たない断り方まで、呼ばれた側が知っておきたいことをまとめて解説します。

行くかどうかまだ決めかねている方に向けて、角を立てずに欠席を伝える言い方の例もご紹介します。

読み終える頃には、迷いなく当日を迎える準備が整うはずです。

この記事を読んで分かること

  • 施主へ最初に聞く3つの質問
  • 喪服と平服の見分け方と迷ったときの装い
  • 香典やお布施など参列者のお金の考え方
  • 魂抜きから会食までの進行と欠席の伝え方

ぜひ最後までお読みください!

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墓じまいに呼ばれたら、まず施主への連絡が最初の一手

墓じまいに呼ばれたら、まず施主への連絡が最初の一手。聞くことは当日の流れ・服装・お金の要不要の3つと伝えるイラスト

墓じまいの連絡をもらったとき、多くの方がまず「何を着ていけばいいか」「お金は何を用意すればいいか」をインターネットで調べ始めます。

ところが、調べれば調べるほど「喪服が必要という情報」と「平服でいいという情報」が混在していて、結局どちらが正解かわからないまま、という状況に陥りがちです。

その理由は一つです。

墓じまいは葬儀と異なり、地域・家・宗派によって当日の形式や費用の扱いが大きく変わるため、一般的な情報がそのまま当てはまらないことがあるのです。

インターネットで調べた「一般的な答え」が、あなたが呼ばれた墓じまいでは的外れになる可能性があります。

だからこそ、最初にすべきことは「調べる」ではなく「確認する」です。

呼んでくれた施主(墓じまいを執り行う親族)に電話かLINEで一本連絡を入れることが、呼ばれた側の準備における最初の正解です。

施主というのは墓じまいを取り仕切る立場の親族のことで、多くの場合、あなたに「来てほしい」と連絡をくれた人がそのまま施主にあたります

墓じまいの当日の流れについて詳しく知りたい方は、失敗しない墓じまい当日の流れ|5つの手順と当日の動き方をあわせて読むと、施主への確認内容がより具体的にイメージできます。

施主に聞いておくこと3つ(当日の流れ・服装・お金)

施主への確認は、次の3点に絞ると漏れがありません。

施主に確認しておきたい3つのこと

  • その1:当日の流れと集合場所・時間
  • その2:服装の方針(喪服か平服か)
  • その3:お金の要不要(香典・お供え物・会食費の扱い)

1つ目は、当日の流れと集合場所・時間です。

墓じまい当日は、お寺での読経(魂抜き)、墓地での立会い、その後の会食という順番で進むことが多いですが、すべてを行うかどうかは施主の判断によります

読経だけで会食はない、という場合もあります。

「どこに何時集合で、何時頃に終わりそうか」を確認しておくことで、当日の予定を組みやすくなります。

2つ目は、服装です。

「喪服で来てほしい」か「平服でよい」かは施主の意向次第です。

施主が「普段着で大丈夫」と言えば平服で問題なく、「一応喪服で」と言えば喪服を用意します。

施主に「服装はどうすればよいでしょうか」と一言聞くだけで、迷いがなくなります

3つ目は、お金の要不要です。

「香典は必要か」「お供え物は持参すべきか」「会食費は各自負担か施主持ちか」は、家によって扱いがまちまちです。

「何か用意したほうがよいものはありますか」と聞けば、施主が必要なことを教えてくれます

用意不要と言われたなら、余計なものを持参しなくて済みます。

この3点を確認するだけで、当日の準備の方向がほぼ決まります。

「そんなこと聞いてもいいの?」と遠慮する必要はありません。

施主側も、参列者が何も確認せずに当日困るほうが気を遣います

早めに連絡を入れることは、施主への配慮にもなります。

都合がつかない時は早めに、角の立たない言い方で返事

仕事や遠距離の都合で、どうしても参列が難しい場合もあります。

その場合は、欠席の返事をなるべく早く施主に伝えることが大切です。

当日ギリギリに「やはり行けなくなった」と伝えると、施主の段取りに影響が出るだけでなく、親族間の関係にも気まずさが残ります

欠席を伝えるときは、「行きたい気持ちはあるが、どうしても都合がつかない」という姿勢を言葉に添えると、受け取る側の印象が変わります。

角の立たない欠席の伝え方の例

  • 「せっかくお声がけいただいたのに申し訳ないのですが、その日はどうしても外せない用事が重なってしまいまして……。ご供養がうまくいきますよう、遠くからお祈りしています」
  • 後日あらためてお線香をあげに行く、お供え物を送るといった気持ちを添えると、関係を保ちやすくなります

施主への「出席できなくて残念に思っている」という誠意が伝わることが、角を立てないための一番のポイントです。

また、親族への話し方や伝え方の考え方については、墓じまいの交渉のコツ|お寺と親族に角を立てない進め方も参考になります。

施主側の立場から見た親族とのやり取りの考え方を知っておくと、呼ばれた側としての立ち回りもイメージしやすくなります。

当日の服装は施主の方針次第で判断すれば迷わない

当日の服装は施主の方針次第で判断すれば迷わない。喪服が無難な場合、平服でよい場合、迷ったら地味な平服と数珠と伝えるイラスト

墓じまいの服装について調べると、「喪服が基本」という情報と「平服でよい」という情報が混在しています。

どちらが正しいのか迷う気持ちはよくわかります。

ただ、その答えは検索で探すより、施主に一言聞くほうが確実で早いのが実情です。

墓じまいには、仏式・神式・無宗教など宗派や形式の違いがあり、家によって「しっかり礼を尽くした場にしたい」という考え方と「家族だけで気軽に済ませたい」という考え方の両方があります。

服装の方針は、その家の意向を最もよく知っている施主が決めるものです。

だからこそ、「施主が何と言ったか」が服装選びの唯一の正解になります。

参列する前に施主へ「服装はどうすればよいでしょうか」と一言確認するだけで、迷いはなくなります。

この確認を済ませてから服装を用意するのが、最も確実で手間のない方法です。

墓じまいの参列時の服装やマナーについてさらに詳しく知りたい方は、墓じまい魂抜き参列時の服装・マナー|正しいお作法と当日準備物を解説をあわせて読むと、当日の立ち回りまで含めて準備が整います。

喪服が無難な場合と平服でよい場合の見分け方

施主に確認できた場合は、その答えに従えば問題ありません。

一方で、「どちらでもいいよ」と言われた場合や、施主への確認が難しい場合には、次の見分け方を参考にしてみてください。

喪服が無難なケース平服でよいケース
僧侶を招いての魂抜きの読経が予定されている施主から「平服で来てください」と明確に言われた
参列者が多く、親族一同が集まる規模である家族だけの少人数で行う
故人が亡くなって日が浅く、喪の雰囲気が残っている納骨先への移動や手続きがメインで、儀式的な要素が少ない
施主が年配で、礼を重んじる家風である施主自身が普段着で参加する予定である

喪服が無難なケースにあてはまる場合は、喪服または準喪服を選ぶほうが場の雰囲気に合わせやすくなります。

平服でよい場合でも、「平服」とは普段着という意味ではなく、華やかさを抑えた落ち着いた服装を指す点には注意が必要です。

迷ったときは地味な平服と数珠が現実的

施主への確認が取れない、または「何でもいいよ」と言われてどうしても判断がつかないときは、地味な色味の平服に数珠を合わせるのが最も現実的な選択です。

迷ったときの服装の目安

  • 女性:黒・紺・グレーなど暗めの色のワンピースやスーツ。光沢素材や派手な柄は避け、アクセサリーは最小限に。バッグも落ち着いた色のもの
  • 男性:黒・紺・グレーのスーツに白シャツ、黒ネクタイが基本。暗めの色ならジャケットでも許容される場合が多い
  • 数珠:どの宗派でも使える略式数珠があれば安心

数珠は宗派によって種類が異なりますが、略式数珠(どの宗派でも使える汎用タイプ)であれば問題ありません

持参することで、読経の場での作法に迷いが少なくなります。

服装で「浮く」ことへの不安は、地味な色を選ぶことでほぼ解消されます。

派手でなければ、多少のずれは許容されるのが墓じまいの場の現実です。

喪服を着ていく人がいれば、平服の人もいる、という光景はよくあります。

「目立たない、落ち着いた服装」を基準にすれば、当日に恥をかく心配はほとんどありません

なお、墓地での立会いは屋外で長時間になることもあります。

真夏の日差しや真冬の冷え込みは想像以上に体にこたえるため、服装の格とは別に、季節に応じた備え(飲み物や上着、歩きやすい靴など)を用意しておくと当日が楽になります。

呼ばれた側がお金を用意する場面は限られる

墓じまいに呼ばれると、「香典は必要か」「お布施はいくら包めばいいか」「会食費はどうするのか」と、お金にまつわる疑問が次々と浮かびます。

結論からお伝えすると、呼ばれた側が自分でお金を用意しなければならない場面は、思っているより少ないのが実情です。

ただし「少ない」であって「ない」ではありません。

何が必要で何が不要かは、家や地域によって異なります

この章では、お金の種類ごとに「一般的な考え方」を整理したうえで、最終的に何を施主に確認すればよいかをお伝えします。

お布施は施主がまとめて渡すのが一般的

墓じまいの当日に行われる魂抜きでは、僧侶に読経をお願いするためのお布施が発生します。

しかし、このお布施を用意するのは施主の役割です。

法事・法要のお布施は施主がまとめて僧侶に渡すのが一般的なマナーとされており、呼ばれた側の参列者が別途お布施を用意する場面は多くありません。

参列者がそれぞれ封筒を持参して僧侶に渡す、という形式は通常とりません。

「お布施を用意しなくていいの?」と不安に感じる方もいますが、参列者がお布施を渡そうとすると、かえって施主や僧侶が困惑する場合があります

お布施については、施主に任せておくのが基本です。

もし墓じまいのお坊さんへの依頼方法やお布施の相場について詳しく知りたい方は、墓じまいのお坊さんへの頼み方と費用を解説|お布施相場と当日マナーをあわせて読むと、施主側がどのような段取りで動いているかがわかります。

呼ばれた側として「自分は何をしなくていいか」の判断にも役立ちます。

香典・会食費・お供え物は事前確認で決まる

お布施以外のお金については、家や地域によって扱いがまちまちです。

次の3つについて施主に事前確認しておくことで、当日の金額感のズレを防ぐことができます。

項目一般的な扱い施主への確認の一言
香典「不要」とする家が多いが、弔意として持参を求める家もある「香典はご用意したほうがよいでしょうか」
会食費施主が全額負担する場合と各自負担の場合がある。会食自体がないことも「会食はありますか。費用はどのようになりますか」
お供え物果物や菓子を持参するかは家によって異なる「何か持参したほうがよいものはありますか」

香典について「不要」と言われたなら、用意しなくて問題ありません。

「あれば」と言われた場合は、3,000円から5,000円程度を目安に、不祝儀袋に包んで持参します

表書きは「御香典」や「御供」が一般的です。

金額に迷ったら、多めに包むより目安の範囲に収めるほうが無難です。

多く包みすぎると、かえって施主側にお返しの気遣いをさせてしまうためです。

熨斗の書き方について確認したい方は、墓じまいの熨斗(のし)の書き方|表書き・水引・渡し方まで解説が参考になります。

会食費は、施主が「こちらで用意します」と言えば心配は不要です。

「各自でお願いします」と言われた場合は、相応の現金を持参しておくと安心です。

お供え物も「何も要らない」と言われた場合は、手ぶらで問題ありません。

お金の準備で迷ったときの基本的な考え方は、「わからなければ施主に確認する」の一点に尽きます

用意が不要なものを持参しても施主が困りますし、必要なものを用意していないと当日に焦ることになります。

事前の一本の確認が、当日の余計な気遣いをなくす最善策です。

当日の流れを頭に入れておけば迷わず動ける

服装とお金の準備が整ったら、当日の流れを頭に入れておくと安心です。

墓じまいの当日に何が行われるかを事前に知っておくだけで、「次は何をすればいいのか」と迷う場面が大幅に減ります。

墓じまいは葬儀のように全国共通の進行が決まっているわけではなく、施主の方針や宗派、墓地の種類によって内容が変わります。

ただし、多くの場合に共通する大まかな流れはあります。

その流れを知っておくことが、当日を落ち着いて過ごすための準備になります。

魂抜きの読経からお墓の解体、会食までの一般的な流れ

仏式で僧侶を招く墓じまいの場合、当日は次のような順番で進むことが多いです。

  1. 集合・あいさつ
  2. 魂抜きの読経
  3. 遺骨の取り出し
  4. お墓の解体・撤去工事
  5. 会食

まず、施主が指定した場所(お寺や墓地の入口など)に集合します。

集合時間の10分前を目安に着いておくと、施主をあわてさせずに済みます

施主や親族へのあいさつを済ませ、当日の進行を施主から簡単に説明してもらえる場合もあります。

次に、僧侶による読経が行われます。

お墓に宿っているとされる魂を抜く儀式で、「魂抜き」のほか「お性根抜き」など地域によって呼び方はさまざまですが、内容はほぼ同じです。

参列者は読経の間、静かに手を合わせます。

数珠を持参している場合はこの場面で使います。

読経の時間は15分から30分程度が目安です。

魂抜きがどのような意味を持つ儀式なのかをより詳しく知りたい方は、墓じまいの魂抜きって何?|依頼方法や費用・当日の流れまで完全解説をあわせて読むと、当日の儀式への理解が深まります。

読経が終わると、石材店の作業者がお墓の中から遺骨を取り出します。

遺骨は骨壷に納められ、新しい納骨先へ移されます。

この作業は石材店が行うため、参列者は立ち会うだけで手を動かす必要はありません

その後、石材店によってお墓が解体され、墓石が撤去されます。

更地に戻す工事が完了するまでの時間は、お墓の規模によって異なりますが、数時間かかる場合もあります。

工事の立ち会いが必要かどうかは施主の判断によりますので、事前に確認しておくと迷いません。

解体工事の終了後、または工事の待ち時間を利用して、近くの料理店などで会食が設けられる場合があります。

会食は故人を偲びながら親族が顔を合わせる場でもあります。

会食の有無と場所も、事前に施主へ確認しておくと予定が立てやすくなります。

参列者が当日やること、やらなくていいこと

墓じまいの当日、参列者として何をすればよいのか、反対に何は施主に任せておけばよいのかを整理しておくと、当日に余計な気を遣わずに済みます。

参列者がやることは、次のとおりです。

  • 指定された時間・場所に遅れずに集合する
  • 施主・親族へのあいさつをする
  • 魂抜きの読経中に静かに手を合わせる(数珠があれば持つ)
  • 遺骨の取り出しや工事の際は、邪魔にならない場所で静かに立ち会う
  • 会食がある場合は参加し、故人を偲ぶ時間を共にする

反対に、参列者がやらなくていいことは、次のとおりです。

  • 僧侶へのお布施の準備・手渡し(施主が行う)
  • 石材店への指示や工事の段取り(施主が行う)
  • 遺骨の取り扱い(石材店や施主が行う。施主から依頼された場合は別)
  • 役所への改葬許可申請などの書類手続き(施主が行う)

参列者の役割は、施主のそばにいて、儀式の場を一緒に見届けることです。

「何かお手伝いできることはありますか」と施主に一声かけておけば、必要なときに声をかけてもらえます。

それ以上に積極的に動こうとする必要はありません。

当日にどの親族が立ち会うべきかや、代理参列の考え方について気になる方は、墓じまいの立会いは必須?誰が行くか・代理と当日の持ち物を解説も参考になります。

「自分は行くべきか」という判断の整理にも使える内容です。

墓じまいの当日は、何か特別なことを求められる場面はほとんどありません。

流れを頭に入れ、施主のそばで静かに見守ることが、呼ばれた側としての最善の立ち回りです。

まず施主に当日の流れとお金の要不要を確認しよう

墓じまいに呼ばれたとき、最初にすべきことは「調べる」ではなく「確認する」です。

服装・お金・当日の流れ、これらすべての答えは、施主への一本の連絡でほぼ出そろいます。

墓じまいの形式は地域・家・宗派によって大きく異なるため、インターネットの一般的な情報だけでは、あなたが呼ばれた墓じまいの「正解」にはならない場合があるからです。

施主に確認するのは、当日の流れと集合場所・時間、服装の方針、お金の要不要の3点です。

服装に迷ったら地味な色の平服に数珠を合わせれば、場の雰囲気を乱す心配はほとんどありません。

お布施は施主がまとめて渡すものなので、香典・会食費・お供え物の要不要だけ確認すれば、お金の準備も整います。

当日は時間どおりに集合し、読経中に静かに手を合わせ、施主のそばで見届けることが参列者の役割です。

都合がつかない場合は、早めに欠席の連絡を入れることが、施主への何よりの配慮になります。

「聞いてもいいのかな」と遠慮せずに、まず施主に電話かLINEでひと言確認することから始めてみてください。

その一本の連絡が、当日を安心して迎えるいちばんの近道です。

参考リンク:

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