お客様対応事例

私たち「らくサポ」が、毎日のご相談で大切にしていることがあります。

それは、「お客様にとっていちばん良い形を、お客様と一緒に考える」ということです。

仏壇のお片付け、お墓のこと、ご実家の整理——終活まわりのご相談は、人生のなかでも数えるほどしかない、誰にとっても初めての出来事です。
だからこそ「何から手をつければいいか分からない」「これくらいの規模で、いくらかかるものなのか想像もつかない」というお声を、私たちは毎日のように頂きます。

そんなときに心がけているのは、専門家として、ご要望をそのまま受け取るのではなく、本当に必要なことは何かを一緒に整理する ことです。

ときには「これはご自身でも十分できますよ」とお伝えすることもあります。本当はご自身でできることまで、当社の売上のためにお引き受けすることはいたしません

その代わり、私たちがお手伝いした方が良いと判断したご相談は、適正価格で、最後まで責任を持ってお預かりいたします。
担当する作業者の手配も、お寺さまや市役所とのやり取りも、お客様のご負担にならない形でお引き受けします。

本ページでは、実際にご相談いただいたお客様の事例をもとに、私たちがどのようにお話を伺い、どのようにご一緒に答えを見つけているのかをご紹介します。

2026年5月のある日。
前日にお墓じまい・お骨移転・海洋散骨に向けたお打ち合わせをさせて頂いたお客様から、私たちのもとへ折り返しのお電話を頂きました。

「実は私、昨日戻ってきてから親戚同士で相談したんですよ」

前日のお打ち合わせのあと、ご親族と相談したところ、墓守りのお仕事をご経験豊富にされているご親族がいらっしゃることが分かり、その方が「自分が全部やってあげますよ」と申し出てくださった――そんなお電話でした。

当社からは前日のうちに、ご請求書の発送・施工日の現地調整・お骨の海洋散骨先の港の調整まで進めていた段階です。
そのうえで、お骨の移転に関する86,000円分のお見積りはキャンセルとして承り、お墓本体の撤去については改めてご相談頂く――そういう結末となった、約5分のお電話のご記録です。

項目 内容
ご相談のきっかけ 前日のお打ち合わせ後、ご親族と相談された結果のお電話
キャンセル対象 お骨の取り出し・移転・納骨に関する86,000円分のお見積り
キャンセル理由 墓守りのご経験豊富なご親族が、無償でお骨移転を代行することになった
継続検討の対象 お墓本体の撤去(お墓じまい工事)は後日改めてご相談
当社の進捗状況 ご請求書発送済み/施工日(5月23日)の現地調整済み/海洋散骨の港の調整済み
お電話の長さ 約5分

この記事のお話

  • お客様のご事情:前日にお墓じまい・お骨移転(86,000円)・海洋散骨でお打ち合わせ済み。その後、墓守りのご経験豊富なご親族が無償で代行を申し出てくださった
  • らくサポがお伝えしたこと:お骨の移転分のご依頼はキャンセルとして承る/お墓本体の撤去は別件として改めてご相談頂く形に
  • お電話の結末:ご請求書の発送・施工日の調整・港の調整など、当社で進めていた手配は一旦停止。お客様からは何度もお詫びのお言葉を頂きながら、こちらは気持ちよくお引き受け直しさせて頂きました

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第1章:「昨日戻ってから親戚同士で相談したんですよ」――折り返しのお電話の冒頭

お電話の冒頭、お客様はまず、前日のお打ち合わせを踏まえて、ご親族と相談された旨をお話しくださいました。

前日にお電話を頂いていたお客様からの折り返しのご連絡として、私たちの担当からは「お世話になります」とお返事を差し上げました。

「実は私、昨日戻ってきてから親戚同士で相談したんですよ」

「うーん」

「納骨の件ですけれども、納骨については、それこそお一人10,000円っていう形でお話ししたと思うんですが」

「それについてですね、もうお金使わなくても自分たちでこれ、できますよと言われたんですよ」

前日のお打ち合わせでは、お骨ひと体あたり10,000円のお料金で、お墓からのお骨の取り出しと、移転・納骨をお引き受けする――そんなご案内をしておりました。
それを踏まえて、お客様がご親族と相談されたところ、「それはお金をかけなくても、自分たちでできますよ」と言われた、というご事情でした。

ご相談を頂く時点でお伝えしておりますが、墓じまいに付随するお骨の取り出し・移転は、必ずしも当社のような業者が請け負わなければならないお仕事ではありません。ご親族のなかに、そうしたお仕事のご経験がある方がいらっしゃるなら、ご自身たちで行うことも十分に可能です。

担当者は、お客様のお話を一度引き取って、内容を整理しました。

「あの、納骨というのは、一応10,000円というのはですね。お骨を取り出して移動して納めるのが10,000円なんですけれども、それも含めて、えっとお寺様がされるということで合っていますかね」

ここで担当者がご確認したのは、「ご自身たちでされる」という範囲はどこまでか、ということでした。
お骨の取り出しのみご自身たちでされるのか、あるいは取り出し~移動~納めるまで全部ご自身たちでされるのか、――その範囲が判然としないと、当社のお手配のうち、どの部分をキャンセルとしてお預かりするのが正しいのかが、整理できないからです。

ご相談頂いた段階で、まず整理しておく論点は次のとおりです。

  • ご親族の代行範囲(取り出しのみ/取り出し~移動~納める全工程/納める先のお寺さま側でしてくださる部分)
  • ご親族の方のご経験の内容(ご職業・お仕事の頻度・お墓の構造の違いへの対応経験)
  • 当社で進めていた手配の進捗(請求書/施工日の現地調整/港の調整)
  • お墓本体の撤去(墓じまい工事)を継続するか保留にするか

第2章:「骨箱に入ってまして、開けるだけなんですよ」――ご親族のご経験のお話

お客様は、ご親族のお墓守りのご経験について、ご自身の以前のご経験を例に挙げながら、丁寧にお話くださいました。

「あの、それでですね、私、前にも正直言ったと思うんですけれども」

「以前、別件で同じようなことがあって。一人10,000円で行ったんですよ」

「骨箱に入ってまして、開けるだけなんですよ」

ここでお客様が仰っていたのは、以前にも同じようなお骨のお取り扱いがあって、その際にも一体あたり10,000円ほどのお料金でお手配されたご経験があり、お骨が骨箱に納められた状態であれば、いちばん大変なのは「開けるだけ」――というお話でした。

お墓のお骨の取り扱いは、ご地域・お墓の構造・お骨の保管状態によって、必要な作業が大きく違います。骨壷ごときちんと納められているお墓であれば、お墓のフタを開けてお骨を取り出すこと自体は、特殊な技術なしでも可能なケースが少なくありません。
一方、古いお墓で土に直接お骨を返してきたお墓や、地中深くにお骨を納める構造のお墓では、お骨上げそのものに専門的な知識と経験が必要になります。

「あの私の方にある古い墓から、掘り起こしてお骨を入れるのに一体ってことで話ししましたけども」

「今の状況として、お医者さんの方ではそれを金かけなくてもいいんでね、かっていうことを言ったもんで」

「その後にですね、親戚の方がですね、それこそお墓守りのお仕事を柔軟にしてましてですね。その方が、当日23日来るということで」

「お墓のお骨の移転を私やってあげるということ言われたもんで」

「その方がね、ええっと、掘って移動するっていうのを何回もやってるそうなんですよ」

ご親族の方は、お墓守りのお仕事をご経験豊富にされていて、お骨の掘り起こしと移動を何度もご経験されている――ということでした。
ご親族の方が施工予定日と同じ5月23日にいらっしゃる予定がもともとあり、その流れのなかで「自分がやってあげる」と申し出てくださったとのこと。

担当者は、お話の流れを受け止めながらお伺いしました。

「ほう。あの」

「その方がやってくれるっていうことで、お骨の移動は無くなったということで、いいですよって、その親戚に言われてですね。で、昨日約束しました」

「お骨に関する86,000円ということについては、それなしにしてください」

ここで初めて、お骨の移転に関する86,000円分のご依頼を、キャンセルとして承るという具体のお話になりました。

当社でご案内していたお見積り内訳と、ご親族の代行範囲の関係を整理すると、次のようになります。

当社のお見積り対象 内容 お取り扱い
お骨の取り出し・移動・納める作業 お墓からのお骨上げと運搬と納骨 ご親族の方が代行 → キャンセルとして承る
海洋散骨先の港の調整 5月23日に向けて当社で港まで調整済み お骨が当社経由を通らないため、こちらも一旦停止
ご請求書の発送 前日に発送済み 取り下げでご処理
お墓本体の撤去(墓じまい工事) お墓そのものを更地にする工事 後日改めてご相談頂く形

第3章:「あ、キャンセルということですか」――お引き受け直しのお返事

ここで、担当者がお客様にお返しした言葉が、このお電話のなかでいちばんご注目頂きたい部分です。

「ああ、キャンセルということですか。そうですね、まあ、結果的に」

「あ、わかりました。わかりました。あの、そのあたりはもうわかりますので、ちょっと23日でちょっと急ぎで調整してはいたんですけれども、まあ結局そういうことですね」

前日のお打ち合わせのあと、当社では翌日の朝までに、ご請求書の発送・5月23日の施工日に向けた現地調整・海洋散骨先の港の調整――と、複数の手配を急ぎで進めていました。それでも、お客様がご親族と相談された結果としてのキャンセルのお申し出は、こちらが気持ちよくお引き受け直しさせて頂くことを大切にしています

なぜなら、墓じまいというご相談は、お客様一人で決められることではなく、ご親族とのお話のなかで決まっていくものだからです。
前日のお打ち合わせの場では「これでお願いします」と仰って頂いたとしても、その晩にご親族と相談された結果、別の道筋が見えてくることは、ごく自然に起きうることです。

ましてや、ご親族のなかにお墓守りのご経験豊富な方がいらっしゃって、その方が善意でお引き受けくださる――そういうお話であれば、当社のお仕事が省けたことを、お客様と一緒に喜ぶべきお話です。
「うちで受けるはずだったのに残念です」と申し上げる場面ではありません。

「あの、申し訳ないんですが」

「あの、お墓の撤去はいかがしますか?」

担当者は、キャンセルをお引き受けしたうえで、残るお墓本体の撤去については、どうしますか――とお伺いしました。
「全部キャンセル」とお預かりすると、お客様が後日「やっぱりお墓本体も墓じまいしたい」となったときに、また一からのご相談になってしまうからです。

「お墓の撤去についてはですね、後日改めてまた相談すると思いますので、今」

「お骨の移転だけが明示して、お墓のセールについては、保留がないものですから、改めてって形でお願いしたいと思いまして」

お客様のお言葉を整理させて頂くと、お骨の移転はキャンセル、お墓本体の撤去は後日改めてご相談――この方針が固まりました。

担当者は、丁寧にお引き受けしました。

「あ、わかりました。じゃああの、はい、キャンセルで承ります」

第4章:「請求書とか、もう送ったんですよ」――前日のうちに進めていた手配のご説明

お電話の終盤、お客様がご心配くださったのは、前日のうちにすでに当社が進めていた手配のことでした。

「あの、昨日送ったんですよ。請求書とか」

「全部やりましたよ。あの、すべて調整をしましたよ。ご請求書を送るのもそうですし、5月23日に向けても調整もそうですし。あ、海洋散骨のための港の調整もそうですし」

ここで担当者がお伝えしたかったのは、「これだけ動いていたんですよ」というご報告ではありません。
むしろその逆で、「これだけ進めていた手配でも、キャンセルのご事情に納得できれば、こちらできちんと取り下げます」という、お引き受け直しの姿勢でした。

ご請求書はすでに発送済み。
施工予定日の5月23日に向けた現地の段取りも進めていた。
海洋散骨先の港との調整もすでに済んでいた。
――それでも、ご親族の代行が決まった以上、それぞれの手配を一つひとつ取り下げていくのが当社のお仕事です。

前日に進めていた手配 取り下げの方法
ご請求書の発送 後日改めての請求対象から外し、社内で取り下げ処理
5月23日の施工日の現地調整 当社の担当する作業者の予定をいったん解除
海洋散骨先の港の調整 お骨が当社を経由しないため、お骨の受入先のお手配を停止

お客様は、当社のお手間を心からお気遣いくださり、こう仰いました。

「申し訳ありません。あの、なんとか、お手数ですけれども、お骨の墓じまいの件は改めてもご連絡お願いするという形でしたいと思いますので、申し訳ありません。本当に」

担当者は、お言葉を受け止めながら、こうお返ししました。

「はい、すいませんでした。はい、わかりました」

「いいえ、こちらこそご事情がきちんと整理できて何よりです」――そういう気持ちでお返事をさせて頂きました。

ご相談頂く際にお伝えしておきますと、当社ではお打ち合わせ後のキャンセルに対しても、ご事情に応じて柔軟にお取り扱いしています。
とくに、

  • ご親族とのご相談の結果、ご自身たちで進められる範囲が見えた場合
  • ご親族のなかに該当のご経験を持つ方がいらっしゃることが分かった場合
  • ご事情の変化(ご家族の体調・ご親族のご都合等)で方針が変わった場合

このようなキャンセルのご相談は、私たちのもとには毎月いくつか届きます。
「お申込み頂いた以上は」と無理にお引き受けし続けることは、お客様にとっても、当社にとっても、健全な関係性ではありません。

第5章:「ミスったけども申し訳ありません」――何度もお詫びを頂いたお客様へ

お電話のなかで、お客様は何度もお詫びのお言葉を仰ってくださいました。

「親戚の方があのちょっと話所出てきたもんで、それはね、ミスったけども申し訳ありません。本当に申し訳ありません」

「申し訳ありません。あの、なんとかあのお手数ですけれども」

「申し訳ありません。本当に」

何度もお詫びを頂きながらのお電話となりましたが、こちらとしては、お客様にお詫びを頂くようなお話ではない――という気持ちでお伺いしていました。

ご親族の方が善意でお骨移転を代行してくださるというのは、お客様にとって、ご家族・ご親族のご縁の深さが表れた、喜ばしいお話です。
当社の見積もりに沿ってご対応を進めるのが「正解」ではなく、ご親族のなかでお互いに支え合えるのであれば、それがいちばん良い形です。

私たちは、対応事例集を通じて、こうしたキャンセルのお話も、隠さずに記事として残していきたいと考えています。
なぜなら、

  • お墓じまいのご相談の途中で、ご親族の意向が分かれることはよくあります
  • ご相談を進めるなかで「やっぱりご自身たちでやれそう」と分かることもあります
  • お打ち合わせを終えてから方針が変わることも、決して稀ではありません

こうしたご事情で、お客様がお打ち合わせ後にキャンセルをご相談しづらく感じる――そのことのほうが、私たちにとっては避けたい状況です。お申込み頂いた後でも、ご事情に変化があれば、いつでもご相談頂ける――そうお伝えできることが、ご相談を頂く窓口としていちばん大切なお仕事だと考えています。

この事例の対応のポイント

  • ご親族の方が無償でお骨移転を代行されることが分かった時点で、お骨に関する86,000円分のご依頼を気持ちよくキャンセルとしてお引き受け直しした
  • ご請求書の発送・施工日の現地調整・海洋散骨先の港の調整など、すでに進めていた手配を一つひとつ丁寧に取り下げた
  • お墓本体の撤去工事は後日改めてのご相談として継続検討の対象にすることで、「全件キャンセル」ではなく「お骨だけキャンセル・お墓本体は保留」とお客様のお気持ちに沿った整理を行った

おわりに――「ご自身たちでできることはご自身たちで」が、私たちが大切にしていること

約5分間のお電話のなかで起きたお話を、振り返ってまいりました。
前日のお打ち合わせから一晩経って、ご親族との相談の結果、墓守りのご経験豊富なご親族の方がお骨の移転を無償で代行することになった――そんなご事情からの、キャンセルのお電話でした。

私たちが、毎日のご相談で大切にしていることは、「お客様にとっていちばん良い形を、お客様と一緒に考える」ということです。
今回のお電話は、まさに「ご自身たち(ご親族)でできることはご自身たちで」という形が、ご相談のなかで自然と見えてきたお話でした。

当社の売上のために、お打ち合わせで決まったお話を「もう動いていますから」と押し通すことはいたしません。
前日のうちに、ご請求書発送・施工日の現地調整・海洋散骨先の港の調整――と、複数の手配を進めていたとしても、ご親族の代行というご事情に納得できれば、それぞれの手配を一つひとつ取り下げるのが当社のお仕事です。

お電話の最後に、お客様からは「お墓本体の撤去(墓じまい工事)については、後日改めてご相談したい」――というお言葉を頂きました。
それを受けて、当社ではお墓本体の件をいったん「保留」として承り、お客様からのご連絡をお待ちする形といたしました。

「全部キャンセル」ではなく、「お骨はご親族に・お墓本体は改めてご相談」――この整理ができたことが、約5分のお電話のなかでいちばん大切な結末でした。

私たちは、お打ち合わせ後のキャンセルや、方針変更のご相談も、ご事情として自然なものとしてお受けしています。
「お申込み頂いた以上はお引き受けしないと」と気を遣われるお気持ちはありがたいことですが、ご無理は禁物です。
ご親族とのご相談の結果、別の道筋が見えたときには、いつでも遠慮なく、お電話一本ご連絡ください。

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らくサポでは、墓じまいのご相談を年中無休でお受けしています。
お見積もりは無料、何度でもご相談いただけます。

「親戚と相談したい」「ひとまず話だけ聞きたい」「お打ち合わせ後に方針が変わるかもしれない」——どんなご事情でも構いません。
まずは状況を伺うところから、ご一緒に整理させていただきます。

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