
何社かに墓じまいの見積りをお願いしたら、出てきた金額に大きな開きがあってどれを信じればいいのか分からなくなった、というお声をよく頂きます。
実は、墓じまいの見積りは会社によって「どこまでを一式として出すか」が違います。
ですから金額だけを並べても、同じものを比べていることにはなりません。
ここでは、実際にお寄せいただいたご相談をもとに、何をそろえれば比べられるようになるのかを、具体的な事例を交えてお答えします。
※以下の事例は、お客様が特定されないよう地域名・金額の詳細などを伏せて一般化しています。
比べるのは金額ではなく「何が含まれているか」です
お墓の工事は、同じ「墓じまい」という言葉でも、中に入っている作業の数が一つひとつ違います。そのため、見積りを並べるときは金額の前に、次の項目が含まれているのか、それとも別途なのかを一社ずつ確かめてみてください。ここがそろうだけで、見え方はずいぶん変わります。
- 撤去工事の範囲——石塔だけを下げるのか、土台や基礎まで壊して更地に戻すところまでか
- お骨の取り出し——何体分までか。骨壺に入っていない場合の扱いはどうか
- 魂抜き(お性根抜き)——お寺様へのお布施は見積りに入っているのか、ご本人でお渡しする形か
- 行政手続き——改葬の許可に関わる書類を、ご自身で集めるのか、申請まで任せられるのか
- 次の納骨先の費用——合祀のお墓や納骨堂などにお納めする費用は、工事の見積りとは別のお金です
- 見積りの出し方——お写真と寸法からの概算か、現地を見たうえでの金額か
- 金額が動く条件——どういう場合に追加になるのか、書かれているかどうか
見積りの出し方は会社ごとに考え方があり、お写真と寸法だけで素早く概算を返すところもあれば、現地を見てから出すところもあります。どちらが良い悪いという話ではなく、前提が違えば金額も違ってくるということです。らくサポでは、お墓の大きさや立地が一つひとつ違うため現地を確認してから金額をお出しし、あとから追加のご請求が出ないようにしています。
そして、相見積もりは大歓迎です。比べていただいたうえで他社様にお願いされるのであれば、それがご家族にとって良い選択だったということです。私たちは「とにかく契約していただく」ことを目的にしていないので、どうぞ遠慮なく見比べてください。
まずは費用の目安をご自分で知りたい方へ
いくつかの質問に答えるだけで概算が分かる「墓じまい費用シミュレーター」もご用意しています。
実際のご相談から(6つのケース)
ケース1:四社の見積りで分からなくなってしまった方
何社にも見積りを依頼したところ、出てきた金額の幅が大きく、どこを見て選べばいいのか分からなくなったというご相談でした。
らくサポからは、金額の大小の前に、撤去の範囲・お骨の取り出し・行政手続き・次の納骨先の費用が、それぞれ含まれているか別途かを一枚の表に書き出して見比べてみることをお伝えしました。
対応結果:同じ条件に並べ直すことで比べる基準ができ、落ち着いてご検討いただけました。
ケース2:写真と寸法だけで概算が出た見積りと見比べた方
ある会社からは写真と土台の寸法をお伝えしただけで短時間で概算が出てきたため、現地を見てから出す見積りとどう違うのかを知りたいというご相談でした。
らくサポからは、見積りの出し方には会社ごとの考え方があり、概算は早く目安をつかむのに向いていること、当社はお墓の大きさや立地の違いを実際に見てから金額を確定し、あとからの追加請求を避ける進め方にしていることをお伝えしました。
対応結果:それぞれの見積りが何を前提にした金額なのかを理解したうえで、見比べていただけました。
ケース3:基礎を残す場合と更地にする場合で迷われた方
コンクリートの土台はそのままでよいと考えていたものの、更地まで戻した場合もいくらになるのか知っておきたいというご相談でした。
らくサポからは、土台を残す場合と基礎まで壊して更地にする場合の二通りの見積りを分けてお出しするとお伝えしました。同じ条件で他社様と比べられるようにするためです。
対応結果:二通りの金額を手元に置いて比較でき、ご自身の希望に合う範囲を選んで頂けました。
ケース4:墓地に出入りできる石材店が決まっていた方
知り合いの石材店からもらった金額と比べたいが、そもそもその墓地に他の会社が入れるのかどうかが分からないというご相談でした。
らくサポからは、墓地によってはあらかじめ出入りする石材店が決まっている場合があるため、まずそこを確かめるのが先であること、必要であれば当社から墓地の管理者に確認のお電話を入れることをお伝えしました。
対応結果:確認の結果、その墓地は石材店が決まっている旨が分かり、無駄な手間をかけずに進め方を整理できました。
ケース5:他社の金額の方が低く、今回は見送られた方
以前に別の会社から聞いていた金額と比べると当社の見積りが高く、今回は難しいというお返事でした。
らくサポからは、見比べていただいたうえでのご判断ですのでどうぞそのまま進めてくださいとお伝えし、無理にお引き止めすることはいたしませんでした。
対応結果:比べたうえでご納得のいく一社を選んで頂き、それがいちばんの結果になりました。
ケース6:工事の費用と納骨先の費用を混ぜて考えていた方
見積りの金額に、お骨を移した先にお納めする費用まで入っていると思い込んでおり、他社の金額と比べてもかみ合わないというご相談でした。
らくサポからは、お墓の撤去やお骨の取り出しに関わる費用と、次の納骨先にお納めする費用は別のお金として分けて考えること、行政手続きについては書類の申請をお引き受けできることをお伝えしました。
対応結果:費用の種類を分けて整理できたことで、各社の見積りを同じ土台で比べられるようになりました。
具体的にできること
- 各社の見積りを、金額ではなく項目を縦に並べた表にしてみる(撤去の範囲・お骨の取り出し・魂抜きのお布施・行政手続き・納骨先の費用)
- 「この金額に含まれないものは何ですか」と、一社ずつ同じ質問をしてみる
- 撤去の範囲は、石塔だけ・土台まで・更地まで、のどれを前提にした金額かをそろえる
- 次の納骨先にお納めする費用は、工事の見積りから切り離して別に書き出しておく
- 墓地に出入りできる石材店が決まっていないかを、先に管理者へ確かめておく
- 気になる点は遠慮なくお尋ねください。内訳はご説明しますし、条件を分けた見積りもお出しします
まとめ
見積りの金額に差が出るのは、多くの場合「どこまでを一式に入れているか」が会社ごとに違うからです。撤去の範囲・お骨の取り出し・魂抜きのお布施・行政手続き・次の納骨先の費用、この五つを一社ずつ確かめて同じ条件に並べ直せば、どの見積りがご家族の希望に合っているかが見えてきます。おおよその相場感をつかみたいときは、墓じまい費用シミュレーターで概算を出してから各社の見積りと見比べるのも一つの方法です。らくサポは相見積もりを歓迎していますので、内訳のご説明や条件を分けた見積りもお気軽にお申しつけください。お墓だけでなく、仏壇やご実家の片づけまで含めた段取り全体のご相談としても承ります。

