お客様対応事例

私たち「らくサポ」が、毎日のご相談で大切にしていることがあります。

それは、「お客様にとっていちばん良い形を、お客様と一緒に考える」ということです。

仏壇のお片付け、お墓のこと、ご実家の整理——終活まわりのご相談は、人生のなかでも数えるほどしかない、誰にとっても初めての出来事です。
だからこそ「何から手をつければいいか分からない」「これくらいの規模で、いくらかかるものなのか想像もつかない」というお声を、私たちは毎日のように頂きます。

そんなときに心がけているのは、専門家として、ご要望をそのまま受け取るのではなく、本当に必要なことは何かを一緒に整理する ことです。

ときには「これはご自身でも十分できますよ」とお伝えすることもあります。本当はご自身でできることまで、当社の売上のためにお引き受けすることはいたしません

その代わり、私たちがお手伝いした方が良いと判断したご相談は、適正価格で、最後まで責任を持ってお預かりいたします。
担当する作業者の手配も、お寺さまや市役所とのやり取りも、お客様のご負担にならない形でお引き受けします。

本ページでは、実際にご相談いただいたお客様の事例をもとに、私たちがどのようにお話を伺い、どのようにご一緒に答えを見つけているのかをご紹介します。

項目 内容
ご相談内容 お墓じまいの事前段取り・お見積りに向けた情報整理
お墓の所在地 地域の方々が管理する山あいのお墓(お寺さまの関与なし)
お墓の構造 お骨は二体納骨/山中で重機が入りにくい立地/場所が分かりにくく地図で検索しても出てこない
お客様のご意向 お見積り金額次第では、ご相談を見送る可能性もあり
当社からのご提案 場所を写真にマークしてお送り頂く/一旦「お安い方」のお見積りでご案内
お電話の長さ 約6分

2026年5月のある日。
お墓じまいのご相談を進めているお客様へ、私たちの担当からお見積り段取りのお電話を差し上げました。

「お忙しい時間にすみません。先ほどお墓のお写真を頂きまして、ありがとうございました」

——前日にお写真をお送り頂いていたお客様に、お見積りに進むうえで補っておきたい情報を、お電話のなかで一つひとつご確認するためのお電話でした。

約6分のお電話のなかで、担当者がお伺いしたのは、お墓の建立者のお名前・お骨の人数・お墓の場所の特定方法、そしてご相談の途中でお客様からお話頂いた「金額次第ではご相談を見送るかもしれない」という率直なご意向です。
お見積りに向けて、見えている事実と、ご家族のお気持ちと、その両方を整えた一場面でした。

この記事のお話

  • お客様のご事情:地域の方々が管理する山あいのお墓で、場所が分かりにくく、お墓の建立者のお名前・お骨の人数・正確な場所が、お見積りに向けてまだ確定していない
  • らくサポがお伝えしたこと:建立者のお名前を伺い、ご紹介の石材店にお伝えする際の段取りをご整理/場所のお写真に丸印をつけて再送頂くようお願い/お見積りはまず「お安い方」でご案内する方針
  • お電話の結末:お墓のお写真への印付けと再送をご了承頂き、翌週お送り頂くことに。金額次第でご相談を見送る可能性も率直にお話頂いたうえで、お見積りに進む段取りが整った

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第1章:「お墓を建てた方のお名前は分かりますか?」――建立者を確認する理由

お電話の冒頭、担当者がまずお伺いしたのは、お墓の裏に刻まれているお名前——建立者のお名前でした。

「先ほどお墓のお写真を頂きまして、ありがとうございました。もうちょっと拡大したので場所のあたりと、お墓の裏に建てた建立者の方のお名前って、お分かりになりますか」

「お墓を建てた人の名前ってことですか?」

「他の方が建てた場合、亡くなった方の横などに掘ってあるんですけれど、そのお名前がどちらか分かると、間違いないかと」

お客様からは、お父様が建立されたとのご回答を頂きました。
担当者はお名前を復唱して確認し、「建立者ですね。ありがとうございます」とお返事を差し上げました。

なぜ、お見積りに先立って建立者のお名前を確認するのか。
理由は次の3つです。

  • 同じ場所にあるお墓との取り違いを防ぐため:同じ地区・同じご姓のお墓が並んでいる場合、写真だけでは特定できないことがある
  • ご紹介の石材店さんへ「もう決まっています」とお伝えする際の証憑とするため:建立者を確認しているということは、お見積りを真剣にご検討中ということが石材店さんに伝わる
  • ご親族のなかで建立の経緯を共有頂いているかを確認するため:「お父様が建てた」というご回答自体が、ご親族でお墓のご事情を共有頂いている証

お墓じまいのお見積りは、お墓の現物・場所・建立者・お骨のご状況、この4点が揃って初めて成立します。
お電話のなかで一つひとつご確認するのは、現地のお見積りでズレが出ないようにするための、いちばん基本の段取りです。

第2章:「今、二体納骨されています」――お骨の人数と移動先のお考え

続いて担当者がお伺いしたのは、お骨の人数と、移転先のお考えでした。

「お骨は何名入ってらっしゃるんですかね」

「今現在、二人入っております」

「次の移動先はもう決まっていらっしゃいますか」

「一応考えてはいるんですけれど、父の考えとしては、お見積りが出て、その金額を見て決めようかなっていう感じなので」

お客様のご事情として、お骨の移転先は「一応考えてはいる」段階で、お見積り金額次第で確定する——というご回答でした。

担当者は、お見積り段取りのうえで、これでも問題ないことをすぐにお返ししました。

「それでも大丈夫です。じゃあ、ご紹介の石材店さんには、決まっていますくらいに、うまく言っておきますね」

ここで担当者が「決まっています」と石材店さんへお伝えするとお話したのは、お墓じまいの実務上の理由があります。

ご相談の段階 石材店さんへの伝え方 理由
見積りだけ取りたい 「見積り段階です」 石材店さんが「冷やかしかも」と判断し、優先順位を後ろにすることがある
本気でご検討中 「もう決まっています」 石材店さんがご相談に時間を割いてくださり、現地確認・お見積りに前向きに動いてくださる

これは石材店さんとお客様、双方の負担を下げるための、間に立つ私たちなりの工夫です。お客様にとっては早くお見積りが頂ける石材店さんにとっては実のあるご相談に時間を割ける——どちらにとっても進めやすい形に整える役割を担っています。

第3章:「お寺さんとは関係ない地域墓地です」――立地のご事情の確認

担当者は、お墓じまいの段取りを進めるうえでもう一点、お墓の管理形態をご確認しました。

「そこの墓地は、お寺さまとは関係ないので、どこの石材店さんが入っても大丈夫ですよね」

「あの今、お墓じまいすれば」

「地域墓地で、地域の方々が管理してるみたいな」

「じゃあ大丈夫そうですね」

お客様のお墓は、お寺さまの境内にあるお墓ではなく、地域の方々で管理されている共同のお墓——いわゆる「地域墓地」「共有墓地」と呼ばれる形態でした。

お墓じまいのご相談では、お墓の所在地によって、進め方が大きく変わります。

  • お寺さまの境内のお墓:お寺さまへの離檀のご相談・閉眼供養(魂抜き)のご相談・指定石材店の有無の確認が必要
  • お寺さま外の地域墓地・共同墓:お寺さまへのご相談は不要なケースが多く、地域の管理者様への撤去のご報告と、石材店さん選びがご自由
  • 市が運営するお墓・公営墓地:お墓の管理事務所への返還届・改葬許可申請が必要

今回のご相談は、地域の方々で管理する地域墓地でしたので、お寺さまとのやり取りは発生せず、石材店さんもご自由にお選び頂ける、というご事情でした。石材店さんの選択肢が広いことは、お見積りの幅が広がることを意味します。

第4章:「目に見えるお墓ではなくて、奥の木が茂っている中なんですよ」――場所が分かりにくいお墓のご確認

お電話の中盤、もっとも時間を割いてご確認したのが、お墓のご所在地そのものでした。

「場所のお写真、もう一度そこだけ送って頂いていいですかね。お墓の場所に印を付けて」

「そこの場所がもう全てなんですけれど、その中のお墓はどこですかっていうのを、印を付けた方がいいっていうことですよね」

担当者からは、頂いていたお写真に「お墓の場所」を示す丸印を入れて再送頂くようお願いしました。
お客様からのご説明はこうでした。

「目に見えるお墓ではなくて、奥の木が茂っている中なんですよ」

「動画でも撮ったんですけれど、見て頂くとすぐ分かると思います」

「車を停めたらすぐ、左側に登るところがあるんですけれど、それは一箇所しかないんですよ。何本もあるわけじゃなくて、本当に一つの登るところしかないので」

——お客様が事前にお送り頂いていたお写真と動画から、おおよその場所は把握できていたのですが、現地にお墓が複数並んでいる場合、お写真だけでは特定が難しいご事情でした。
担当者からは「じゃあ一回、お写真に丸を付けて頂いていいですか」とお願いし、お客様もご快諾くださいました。

担当者は、お写真の場所が分かりにくい状況を率直にお伝えしました。

「地図で住所を検索しても、私たちはそれが出なくて」

「あの、住所はお墓の管理者様が持ってきてくださって、それをお送りしたんですけれど、私たちもググってみたけど、載ってなかったんです」

地域墓地の場合、インターネット上の地図検索で住所が出てこないことが少なくありません。
これは行政区分の外にある共有地であったり、登記上の住所と現地の入り口が一致しないご事情があったりするためです。

お墓の所在地のご確認方法 内容
インターネット地図検索 地域墓地はヒットしないことが多い
管理者様からの住所表記 現地の入り口と一致するとは限らないが、最も信頼できる情報
お客様からのお写真・動画 現地のお墓を視覚的に特定するのに有効
お写真への印付け(丸印・矢印) 周辺にお墓が並ぶ場合、特定の決め手になる

担当者は、お写真への印付けと併せて、現場に詳しい石材店さんが「ここのこと分かってらっしゃった」——つまり、現地のご事情を熟知している石材店さんをご紹介できる見込みがあることも、お客様にお伝えしました。地域墓地の特殊性に対応できる現地の石材店さんは、現地での迷子を防ぎ、お見積りもスムーズに進めやすい——そうした実務的なご事情を踏まえて、ご紹介の段取りを組み立てています。

第5章:「もし金額によってやめるってことも、大丈夫です」――率直なご意向のお話

お電話の終盤、お客様からこんな率直なお言葉を頂きました。

「ここまでちょっと分かりにくくて、それでお願いし、もしそれでやめるってことも大丈夫です」

「父が言うんです。話したので」

「あのすぐに買い、値段は……」

「結構やってはもらいたいんですけど、なんかかなりな金額になるかなっていうのは、思っていて」

お父様としても、ご家族としても、現地が山中で重機が入りにくく、撤去のお見積り金額がかなり高くなるのではないか——という不安がおありになる、というお話でした。

担当者は、こうお返ししました。

「それはもうやらないこと(の選択肢)、大丈夫ですよ」

「お墓は山の方にあって、お墓ご自体は一つでしたよね」

「真ん中なので、重機が入らないので、撤去するのにお金がかかるんじゃないかと思っていて」

「金額によっては、父が今のところで我慢しようかなっていう」

「お墓は更地でいいんですよね。更地にしてほしいって、管理人にも、もしやるんだとすれば、なくして出ていってくださいよ、みたいな」

「そうですね。わかりました。じゃあ一旦、お安い方をご案内しますもんね」

——お見積りが出てから、金額次第で「今のままで我慢しよう」とご判断頂く道もある、ということを、お父様としてもお客様としても、率直にお考えになっている。そのお気持ちを受け止めたうえで、当社からはまず「お安い方」のお見積りからご案内する、というのが、この日のお電話の結末でした。

私たちは、お墓じまいのご相談において、「ご相談頂いた以上は必ずお引き受けする」というスタンスは取っておりません。
お見積りをご覧頂いて、ご家族・お父様とご相談の結果、今のお墓のままで継続される選択も、十分にあり得る道だと考えています。

率直なご意向をお話し頂けたからこそ、こちらも「お安い方からご案内する」とお応えできました。
お見積りの段階でご無理をお伝えしないことが、結果としてお客様にとって最も負担の少ないご判断につながる——そう考えているからです。

当社のお見積りの考え方 内容
山中・重機が入らない案件のお見積り方針 当社から「お安い方」をまずご案内し、その金額でご家族のご検討に乗せて頂く
金額次第で見送るご判断のお取り扱い お見送りも前提のひとつ。
「お引き受けが当然」のスタンスは取らない
お墓を残されるご判断のお取り扱い 「お墓のままで継続」も尊重し、無理な勧誘はしない

この事例の対応のポイント

  • お墓の建立者・お骨のご人数・管理形態・所在地の特定方法を、約6分のお電話のなかで一つひとつ整理しました
  • お写真に丸印をつけて再送頂く形をご提案し、地図検索で出てこない地域墓地のお墓の場所を特定する段取りを整えました
  • 金額次第でご相談を見送る可能性も率直にお話頂いたうえで、「まずお安い方をご案内する」とお応えし、お見積りの段階でご無理を強いない関わり方をお伝えしました

おわりに――率直なご意向を、率直に受け止める

約6分のお電話のなかでお伺いしたのは、お墓の建立者のお名前、お骨のご人数、お墓の管理形態、お墓の所在地の特定方法、そしてお父様・ご家族の率直なご意向——お見積り金額次第でご相談を見送る可能性もある、というお話でした。

私たちが、毎日のご相談で大切にしていることは、「お客様にとっていちばん良い形を、お客様と一緒に考える」ということです。
今回のお電話では、お父様としても、ご家族としても、山中で重機が入りにくいお墓の撤去には、それなりのお金がかかるのではないかというご不安があり、そのお気持ちを率直にお話頂きました。

このとき、当社の担当者がお返しした「じゃあ一旦、お安い方をご案内します」というお言葉は、お見積りの段階でご無理を強いないことの一つの表れです。
お見積りをご覧頂いてからのご判断は、お父様・ご家族・お客様にお委ねする——それが、お墓じまいというお話で、私たちが大切にしている関わり方です。

お墓じまいは、お客様一人で決められるご相談ではなく、ご家族・ご親族でじっくりとご相談頂くお話です。
お見積りの金額をご覧頂いて、「やはり今のお墓のままで」というご判断になられても、それは何ら問題ないご決定です。
当社から「ご相談頂いた以上は」とお引き止めすることは、いたしません。

率直なご意向を、率直に受け止める——それが、お見積り段取りのお電話のなかで、私たちが心がけていることでした。

墓じまいのご相談はこちら

らくサポでは、墓じまいのご相談を年中無休でお受けしています。
お見積もりは無料、何度でもご相談いただけます。

「山の中のお墓で、撤去できるか分からない」「お見積り金額次第で、今のお墓のままにするかもしれない」「場所が地図に載っていなくて、どう説明すればいいか分からない」——どんなご事情でも構いません。
まずは状況を伺うところから、ご一緒に整理させていただきます。

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