
私たちらくサポが大切にしていること
らくサポは、終活に関するご相談をお受けするとき、「その方にとって、いちばん後悔が少ない選択肢はなにか」を考えながらお話しします。
お見積りをご希望の方には、できるだけ早くお出しする。
ご不明な点には、できるだけわかりやすくお答えする。
ご依頼いただいた場合には、誠実に・丁寧に進める。
それが、らくサポが大切にしていることです。
目次
はじめに
「実家のお墓の墓じまいを検討中で、費用が知りたい」というご連絡から、すべては始まりました。
茨城県にお住まいのご相談者様。
実家のお墓は北茨城市の山頂付近にある私有墓地で、道は軽自動車がやっと通れる幅。
ご遺骨は4名分。
現在のお住まいからは遠く、そのご家族が現地へ足を運べる機会もほとんどない——そんな状況でのご相談でした。
最初はシンプルに「費用を知りたい」とおっしゃっていたのですが、手続きを進めていくにつれ、改葬許可の申請が予想以上に複雑であることが判明しました。複数の市役所への戸籍請求、デジタル化以前の古い記録、直系でないご先祖様の遺骨——ご相談者様がご自身で家系図を作成してくださる場面もありました。
| ご相談のきっかけ | LINE |
|---|---|
| ご相談内容 | 墓じまい |
| 地域 | 茨城県 |
第1章:山頂の私有墓地で、まず確認すべきこと
最初のご連絡で、ご相談者様は明確にこうおっしゃっていました。
「出来るだけこのLINE上でお願いします。他の業者さんにも相談する予定。」
複数社に相談されること自体は、私たちとしてまったく問題ありません。
むしろ、費用や進め方を比べていただいた上でご判断いただく方が、お互いにとって誠実な進め方だと考えています。
お見積りを進めるにあたって、私たちがまずお聞きしたのは次の5点でした。
- お墓の場所(地名・お寺の名前など)
- お墓の情報(区画、墓石の状態)
- ご遺骨の新しい供養先(お決まりか、検討中か)
- お坊さんの手配(お付き合いのあるお寺がいらっしゃるか)
- 行政手続きをご自身で進めるご予定か
ご相談者様からのご回答で、全体像が見えてきました。
お墓は北茨城市内の山頂付近にある私有墓地で、土地の名義はご相談者様のお母様。
ご遺骨は4名分。
供養先は茨城県内のお寺(永代供養)をご検討中で、まだ具体的な話はしていないとのこと。
行政手続きはご自身ではよくわからないため、すべておまかせしたいとのご希望でした。
「お坊さんとのやり取りもお願いしたい」というお言葉もありました。
この事例のポイント①:私有墓地の墓じまい
- 公営やお寺が管理するお墓と違い、私有墓地は土地の名義・管理状況の確認が必要
- 道幅や重機の搬入経路も現地見積もりに影響する
- 遠方で立ち会いが難しい場合も、写真や資料をやり取りしながら対応できる
第2章:費用の選択肢は2通り。基礎まで撤去するか、石塔だけか
ご相談者様から、こんなご希望をいただきました。
「墓じまいは、基礎が大きいので、見積もりとしては、基礎まで解体し更地にしたときの見積もりと、お墓の土地は所有しているので、墓石部分だけを解体し基礎は残す形の見積もりもあると助かります。」
私たちは、それぞれの費用をお出しすることにしました。
| 内容 | 金額(税込) |
|---|---|
| お墓全撤去(基礎まで更地) | 990,000円 |
| 石塔・お地蔵様のみ撤去(基礎残し) | 300,000円 |
| お骨の郵送 | 22,000円 |
| 改葬許可申請(書類代行・4名分) | 100,000円 |
| 書類提出のみ代行の場合 | 30,000円 |
また、お付き合いのあるお寺様(現在のお墓を管理してくれているお寺)との魂抜き(閉眼供養)のお布施は別途5万円とお伝えしました。
このお見積りを受けて、ご相談者様はご家族で話し合いをされました。
結果として、「石塔とお地蔵さんの撤去で、土台基礎は残す」という方向でご依頼いただくことになりました。
お寺様との折衝については、ご相談者様が最初にご自身でご連絡されたものの、「遠方なので行けない」「こういう話し合いが煩わしいから専門の方にお任せしている」と、少し強い口調になってしまったとのこと。
その後は、私たちがお寺様との直接のやり取りを担当することになりました。
お寺様との調整は、精神的にも負担が大きい部分です。「遠方でなかなか動けない」「話し合い自体が辛い」というご事情は、私たちが間に入ることでお客様のご負担を減らせることの一つです。
第3章:改葬許可の申請が、予想以上に複雑だった
ご入金後、工事日程の調整と並行して進んだのが、改葬許可の申請手続きでした。
ご遺骨4名の情報を整理してみると、それぞれの本籍地や戸籍の所在が異なることがわかりました。
この事例のポイント②:複数市役所をまたぐ戸籍収集
- ご遺骨4名の本籍が、茨城県内・栃木県内の複数市町村に分散
- 古い記録はデータ化されておらず、請求しても取得できない場合がある
- 直系でないご先祖様(曾祖伯母)は、遺骨管理者の証明が難しいケースも
まず、市役所に問い合わせたところ、「住民票の除票」は遠方の市役所でないと取得できないことが判明しました。
私たちが書類の手配を代行することになり、必要な申請先と書類の種類を整理してお伝えしました。
北茨城市役所、那須塩原市役所、そして神栖市役所と、3か所の市役所への請求が必要になりました。
さらに、4名のうちの1名については、戸籍が昭和30〜40年代のデータ化以前のものにあたるため、請求してから取得できるか判断するしかないという状況でした。
もう1名は、ご相談者様と直系でない方(曾祖伯母にあたる方)でした。
直系ではないため、通常の戸籍請求では取得が難しく、役所から「相応の理由書」の提出を求められました。
この点については、提携の行政書士の方を通じて、申請理由の文案をお伝えしました。
「どのように記載すれば良いか分からない」とおっしゃっていたご相談者様に、「北茨城市役所への改葬許可申請手続きのため」という記載でよいことをお伝えしました。
第4章:「家系図を作りました」|ご相談者様からの思わぬ一手
家族親族の関係性を整理する中で、私たちから続柄の確認をお願いしたところ、ご相談者様からこんな連絡が届きました。
「簡単ですが家系図作ったので添付します」
4名それぞれとご相談者様との関係——父、祖母、祖父(戦没者)、曾祖伯母。
それぞれを結ぶ線を図にしてくださったものでした。
私たちがまさにこの関係を整理しようとしていたところでした。
4名のうち、祖父にあたる方は戦没者で、ご遺骨はない可能性が高いとのこと。
ご相談者様は当初「改葬許可は4名全員で」とお考えでしたが、行政書士の方からは「実際のお骨の数を先に確認してほしい」という意見も出ました。
この点についてご相談者様は、祖父が戦没者であることから「遺体または遺骨は日本に帰ってきていないと思う」とお考えを共有してくださいました。
最終的には、祖父を除いた3名分の改葬許可申請で手続きを進めることになりました。
改葬許可証の発行後、ご相談者様から「手続きありがとうございます。工事の方よろしくお願いします」とのご連絡をいただきました。
第5章:5月の魂抜きから工事完了へ
改葬許可証が届いてから、工事の日程調整に入りました。
お彼岸の時期と重なることへのご配慮から、「来月以降からの計画でお願いします」とのご希望もお伝えいただきました。
工事は当初4月〜5月を目安に進めていましたが、繁忙期のため工事は6月上旬の予定とお伝えしていました。
しかし、実際には5月下旬に工事を進められる見通しが立ちました。
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 5月18日 | お寺様による魂抜き(閉眼供養) |
| 5月26日 | 墓じまい工事(石塔・お地蔵様の撤去) |
| 工事後 | ご遺骨の郵送・茨城県内の永代供養先へ |
魂抜きの当日、私たちから「本日、閉眼供養が無事に執り行われました」とご連絡すると、「ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします」とご返事をいただきました。
工事直前には、石塔の段数の確認をご相談者様にお願いしました。
遺骨を納める穴が1段目にもある可能性があるとのご記憶から、「穴が空いていると逆に深くなるので撤去した方が良い」とのご意見をいただき、その通りに進めました。
5月21日には、茨城県内の永代供養先と契約を済ませたとのご連絡があり、工事完了後のご遺骨の郵送先も確認しました。
5月26日、工事が予定通り実施されました。
何度も市役所と連絡を取りながら進める、それが私たちの墓じまいです。それが、らくサポが大切にしていること
今回の事例では、改葬許可の申請に関して、複数の市役所への戸籍請求・古い記録の欠落・直系でない方の遺骨という、複数の難しい状況が重なりました。
ご相談者様はそのたびに、市役所への確認・書類の送付・戸籍の整理と、ていねいに対応してくださいました。
途中でご自身が家系図を作成してくださったのは、私たちにとっても大きな助けになりました。
行政手続きは、「よくわからないのでおまかせしたい」という方が多い分野ですが、実際には申請者であるお客様ご自身でなければ対応できない書類もあります。
私たちができることと、お客様にご協力いただく必要があることを、一つひとつ丁寧にお伝えしながら進めていくことが大切だと、改めて感じた事例でした。
「山頂の私有墓地」「3市役所をまたぐ戸籍収集」「戦没者の扱い」——どれも一般的ではない状況です。
それでも、丁寧に一歩ずつ進めていけば、道は開けます。
もし、お墓の場所が遠い、手続きが複雑そうで進め方がわからない、というご事情をお持ちの方は、まずお問い合わせください。
状況を伺った上で、何から始めればいいかをご一緒に整理します。
LINEでのご相談も、もちろん承っています。

