
お墓を片付けると決めたものの、魂抜き・お骨の取り出し・撤去工事をどの順番で進めればいいのか分からない、というお声をよく頂きます。
お寺様に伺った段取りと、工事の都合で伺う段取りが少し違って聞こえることがあり、「結局、何回お墓に行けばいいのか」と戸惑われる方も少なくありません。
ここでは、実際にお寄せいただいたご相談をもとに、全体の流れと立ち会いが必要になる回数を、ご自身で段取りを組んでいただける形に整理してお答えします。
※以下の事例は、お客様が特定されないよう地域名・金額の詳細などを伏せて一般化しています。
大きな流れは「魂抜き → お骨の取り出し → 撤去工事」です
進め方の骨格は、次の四つです。それぞれ、誰が行うのかが違います。
- 魂抜き(お性根抜き)——お寺様にお経を上げていただく、お墓にとって最後のお作法です。ここを済ませてから工事に入ります
- お骨の取り出し——工事を行う石材店が行います。魂抜きの後に続けて行うことも、撤去工事の日に合わせて行うこともあります
- 撤去工事・整地——墓石を解体して撤去し、更地にしてお返しする作業です
- 書類(改葬許可申請)——お骨の移動先が決まってからの手続きです。移動先に受け入れていただけることを示す書面(受入証明書)を揃え、お墓のある地域の役所へ申請します
順番で迷いが生まれやすいのは、お寺様や墓地の決まりによって「どこまでを先に済ませておくか」が前後するためです。どちらかの言うことが違っている、ということではありません。前後することがあるものなので、先に確かめておくと行き違いが防げます。いちばん確実なのは、まず魂抜きの日取りをお寺様とお決めいただき、その日取りをお知らせいただいてから工事の日程を組むという順です。日取りが決まれば、そこから先の段取りは私たちがお引き受けします。
立ち会いは、少なければ一回で足ります
「三回も現地に行くことになった」というお声を伺うことがあります。ご希望によって回数は変わりますので、あらかじめ整理しておきましょう。
- 魂抜きの日——お寺様にお勤めいただく場ですので、ここはご一緒いただく形が基本です
- お骨の取り出し・撤去工事の日——立ち会われる方もいらっしゃいますが、立ち会わなくても進められます
- 現地のお見積り——立ち会っていただくこともできますし、お墓の場所が分かれば立ち会いなしでも伺えます
つまり、お骨の受け渡しをお任せいただく形にすれば、現地へ足を運んでいただくのは魂抜きの一回だけで済みます。反対に、取り出したお骨をその場でご自身の手で受け取りたいという場合は、取り出しの日にもう一度ご一緒いただく形になります。どちらが良いということはなく、ご都合に合わせてお選びください。
実際のご相談から(6つのケース)
ケース1:魂抜きと納骨先は決まっていて、撤去だけを頼みたかった方
魂抜きもお骨の移し先もご親族の側で手配が済んでおり、墓石の撤去だけを依頼できるか、どんな流れになるのかというご相談でした。
らくサポからは、撤去と更地までのご依頼だけでもお引き受けできること、その場合は魂抜きとお骨の取り出しの段取りを先に固めていただき、そのうえで現地のお見積りに伺う流れになることをお伝えしました。
対応結果:ご自身で進めた部分と任せる部分の境目がはっきりし、工事の日程まで迷わず組めました。
ケース2:どちらから声を掛ければいいのか分からなかった方
工事を頼むのが先か、お寺様に魂抜きをお願いするのが先か分からず、話す順番を間違えたくないというご相談でした。
らくサポからは、まずお寺様と魂抜きの日取りをお決めいただくのがいちばん滑らかで、その日取りをお知らせいただければ工事の日程をそこに合わせてお組みすることをお伝えしました。
対応結果:お寺様とのお話を先に済ませる形に決まり、そのまま工事の段取りへ引き継げました。
ケース3:出てきたお骨をその場で受け取りたかった方
魂抜きは済んでおり墓石の撤去だけが残っているが、取り出したお骨はご自身が立ち会って受け取りたい、というご相談でした。
らくサポからは、お骨の取り出しは石材店が行いますので、その日に合わせてご一緒いただければその場でお渡しできること、長く納められていたお骨は状態によって乾かしてから整える作業が必要になる場合があり、その際はお渡しが後日になることをお伝えしました。
対応結果:受け取りの形と、後日になる場合の見通しまで先に分かり、落ち着いて日程を決められました。
ケース4:遠方で、何度も通うのが難しかった方
お墓まで片道で相当の時間がかかり、通える回数はできるだけ少なくしたいというご相談でした。
らくサポからは、お見積りは場所が分かれば立ち会いなしでも伺えること、撤去工事も立ち会わずに進められること、取り出したお骨は受け入れ先へ直接お渡しする形や、郵送でお送りする形も取れることをお伝えしました。
対応結果:現地へ足を運ぶのは魂抜きの一回だけに収まり、残りは任せる形で進められました。
ケース5:書類をいつ、どこから揃えるのか分からなかった方
お骨を動かすには書類が要ると聞いたが、何から手を付ければいいのか見当がつかないというご相談でした。
らくサポからは、はじめにお骨の移動先を決めていただく必要があること、受け入れ先から受入証明書を出していただき、それを添えて改葬許可申請を行う流れになること、書類の手続きは工事の日取りを待たずに早めに進めておける部分であることをお伝えしました。
対応結果:移動先を先に決める、という最初の一歩が定まり、書類と工事を並行して進められました。
ケース6:同じ敷地のなかでお骨を移される方
お墓を片付けたあと、お骨は同じ敷地にある永代供養のお墓へ納める予定で、その場合も書類が必要なのか知りたいというご相談でした。
らくサポからは、同じ敷地のなかで納め替える場合は書類の扱いが変わることがあり、要否は墓地の決まりとお墓のある地域の役所で確かめるのが確実であること、必要となった場合の取り寄せは工事を行う石材店と一緒に進められることをお伝えしました。
対応結果:確かめる先がはっきりし、書類を待つ間に魂抜きの日取りの相談へ進めました。
行き違いを防ぐためにできること
- はじめにお骨の移動先を決めます。ここが決まらないと、書類の手続きが動きません
- 次に魂抜きの日取りをお寺様とお決めいただきます。工事の日程はその日取りに合わせて組めます
- お寺様に伺うときは、お骨をどのようにお渡しするか(骨壺のままか、別の形にまとめるか)も合わせて確かめておくと、当日の手戻りがなくなります
- 立ち会いたい日・立ち会えない日を早めにお伝えください。受け渡しの形を変えれば、現地に行く回数は減らせます
- お寺様から伺った段取りが、こちらのご案内と違って聞こえたときは、そのままお聞かせください。どちらが正しいかを決める前に、両方を突き合わせて筋の通る順番に組み直します
まとめ
魂抜きを済ませてから、お骨を取り出し、撤去工事で更地にする——これが大きな流れです。ただし、どこまでを先に済ませておくかはお寺様や墓地の決まりによって前後しますので、魂抜きの日取りを先にお決めいただくのがいちばん滑らかです。立ち会いは、お骨の受け渡しをお任せいただければ魂抜きの一回で足りますし、ご自身で受け取りたい場合は取り出しの日にもう一度ご一緒いただく形になります。お墓や仏壇、ご実家の片づけまで含めて、段取り全体のご相談として承ります。「何をどの順番で、何回行けばいいのか」を、お電話やメッセージで一緒に書き出すところから始めさせてください。

