お客様対応事例

私たち「らくサポ」が、毎日のご相談で大切にしていることがあります。

それは、「お客様にとっていちばん良い形を、お客様と一緒に考える」ということです。

仏壇のお片付け、お墓のこと、ご実家の整理——終活まわりのご相談は、人生のなかでも数えるほどしかない、誰にとっても初めての出来事です。
だからこそ「何から手をつければいいか分からない」「これくらいの規模で、いくらかかるものなのか想像もつかない」というお声を、私たちは毎日のように頂きます。

そんなときに心がけているのは、専門家として、ご要望をそのまま受け取るのではなく、本当に必要なことは何かを一緒に整理する ことです。

ときには「これはご自身でも十分できますよ」とお伝えすることもあります。
本当はご自身でできることまで、当社の売上のためにお引き受けすることはいたしません。

その代わり、私たちがお手伝いした方が良いと判断したご相談は、適正価格で、最後まで責任を持ってお預かりいたします。
担当する作業者の手配も、お寺さまや市役所とのやり取りも、お客様のご負担にならない形でお引き受けします。

本ページでは、実際にご相談いただいたお客様の事例をもとに、私たちがどのようにお話を伺い、どのようにご一緒に答えを見つけているのかをご紹介します。
同じようなお悩みをお持ちの方にとって、ひとつでも参考になれば嬉しく思います。

はじめに

「工事をお願いする方も、施工する方も、お顔を見ないまま進めるので、書類はきちんとしようと思います。」

これは、ご請求書の代表者名漏れをご指摘くださったあと、ご相談者様がLINEで届けてくださったお言葉です。

名古屋市東区にお住まいのご相談者様から、岐阜県郡上市八幡にあるご家のお墓を墓じまいしたい——というご相談を頂いたのは、2026年3月25日の朝のことでした。
住職には既にご許可をいただいているが、ネットだけでご依頼するのは初めてで、慎重に進めたい。
そんなご希望を率直にお伝えくださったご相談者様でした。

私たちは、概算費用のご案内から正式なお見積書のご送付、お見積書の3つのご指摘への対応、ご住職との対面確認による撤去範囲の再確定、ご請求書の代表者名漏れの再発行——と、ご相談者様の一つひとつのご質問・ご指摘に向き合いながら、26日間をご一緒に歩みました。

そして、墓じまいが完了した数日後、ご相談者様からは 業界そのものへの率直なご助言 が長文のLINEで届きました。
「依頼から施工後の費用の支払いまでの事務的な手続きに関する情報がしっかりと表示してあれば、もっと安心するように思います」——その後、お礼のお手紙までお送りくださいました。

本記事は、慎重なご相談者様の「書類はきちんと」というお気持ちと、私たちの書類フォーマットの未整備が交差した、26日間の全記録です。

事例の前提となる主な情報を整理すると、次のようになります。

項目 内容
お墓の場所 岐阜県郡上市八幡のお墓(山裾の段状区画・撤去対象は墓石2基)
ご相談者様 名古屋市東区にお住まいの方
特殊事情1 ネットでのご依頼が初めてのため、書類・手続きを慎重に進めたい
特殊事情2 撤去範囲(基礎までか・墓石のみか)が当初不明確で、ご住職との対面確認が必要
期間 126メッセージ・約26日間(ご相談から完工確認まで)
結末 成約・完工・お振込完了・お礼のお手紙到着

ご相談から完工までの主な節目は、次のような流れでした。

日付 出来事
3月25日 初回ご相談・概算20〜30万円のご提示
4月3日 お見積書を書面でご送付
4月3〜4日 お見積書への3つのご指摘・ご住職への基礎撤去範囲の再確認のご相談
4月11日 ご相談者様がご住職と対面で撤去範囲を確定・正式お申込
4月12日 ご請求書の代表者名漏れをご指摘・再発行
4月15日 着工予定日(雨天順延)
4月16日 撤去工事完了
4月17日 お振込完了
4月18日 ご相談者様が現地でお墓を確認
4月22日 お礼のお手紙が当社に到着

この記事のお話

  • お客様のご事情:名古屋市東区にお住まい・岐阜県郡上市八幡のお墓を墓じまい。住職のご許可は得ているが、ネットでのご依頼は初めて。「フェイクや詐欺の横行する昨今」だからこそ書類はきちんと進めたい、というご希望
  • らくサポがお伝えしたこと:概算20〜30万円のご提示/無料現地お見積りのご案内/お見積書3つのご指摘(フルネーム・基礎解体範囲・適正処分文言)への即時対応/ご請求書の代表者名漏れの再発行
  • LINEでのやり取りの結末:4月15日着工予定が雨天で翌16日に順延・即日完工。お振込完了後、ご相談者様から業界へのご助言の長文と、お礼のお手紙が届いた成約事例

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第1章:「郡上八幡のお寺が管理するお墓の撤去を考えています」|LINE一通目から、概算20〜30万円までお伝えした朝

最初のメッセージは、2026年3月25日の午前10時すぎ。
ご相談者様は、お墓の写真を1枚添えてご相談くださいました。

〔郡上八幡のお寺〕が管理する〔お墓〕にある墓の撤去を考えています。
隣接して同じ敷地に三分の一程度の大きさの墓石がありますが、同時に撤去したいと思います。
お骨はすっかり土に帰っていて、そういう場合は撤去のみで他に手続きは不要のようです。

——撤去対象は2基。
お骨は既に土に帰っているため、改葬許可申請(お墓のお引越し許可の申請)は不要、というご認識でした。
お骨がない場合のお墓の撤去は、行政手続きが不要であることをご相談者様ご自身で事前に整理されていました。

続けて、お墓の立地と大きさのご共有が届きます。

山裾の墓地の麓から2段目のはずれにあり、向かって左側には別の墓石がありますが、右には何もありません。
大きさは写真の墓石が高さ150センチほどだと思います。
費用の見当を知りたいと思ってLINEしました。

私たちの担当からは、概算費用をその場でお伝えしました。

承知いたしました 概算でよろしければ、20〜30万円ほどで撤去可能かと思います

正確なお見積りをご希望であれば無料現地見積りさせて頂きます 費用感としてはいかがでしょうか?

——お墓の規模感をお写真と寸法でご共有くださっていたので、当社でお引き受け可能な概算レンジをまずお伝えしました。
「20〜30万円」は、当社でお引き受けする郡上八幡周辺の墓じまいの 適正価格レンジの目安 でもあります。

ご相談者様からは、ほっとされた様子のお返事。

その程度で可能なら大変ありがたいです。
是非正式な見積もりをお願いします。

ここから、正式なお見積もりに向けた事前確認に入りました。

私たちが、お見積もりの前にお伺いする主な事項は、次のとおりです。

  • ご住職様にお墓じまいのご意向をお伝えいただいているか(ご住職のご許可の有無)
  • お寺指定の石材店があるかどうか(ご自身で探した業者からのお見積りが可能か)
  • ご相談者様のお電話番号(不明点があった際のご連絡用)

ご相談者様はいずれも整っているご状況でした。

住職には許可を得ていますのでご安心ください。
石材店の指定はありません。

——ご住職に既にご許可をいただいており、石材店指定もない。
当社でお見積りに動かせていただける条件が整っていました。
お電話番号もご共有くださり、3月25日の午前中のうちにお見積りを進めることが確定しました。

私たちの担当からは:

ありがとうございます 目安1週間ほどお日にち頂けますと幸いです 恐縮ですが、よろしくお願い致します

ご相談者様にお目にかかったことのないままLINEで進めていくお話の、最初の一歩でした。

第2章:「見積者が苗字だけなのは意味がありますか?」|お見積書への3つのご指摘と、即時の対応

4月3日の夜、私たちの担当からお見積書(PDF)をお送りしました。
担当する石材店は、当社ご手配の現地の石材店です。

その夜、ご相談者様から、お見積書への3つのご質問が届きました。

見積を有難うございました。
以下、質問させて下さい。

  1. 見積者が苗字だけなのは意味がありますか?
  2. 摘要欄に基礎の解体がありませんが、備考の「墓所を管理者に返還する」状態に致しますという表現に、基礎も解体して更地にするという意味が含まれていると考えていいのでしょうか?
  3. 電話でお話しした適正な処分の件、備考欄で構いませんので、「解体した基礎及び墓石は法令に基づいて適正に処分致します」という一文を加えることはできますか?

◼️墓終いには色々なトラブルがあることも聞きますし、こうした作業をネットだけで、ご依頼する経験がありませんので、神経質になっています。
どうぞご理解下さってお気を悪くなさらないでくださいね。

——3つとも、ご相談者様の慎重なご性格がにじむご指摘でした。

1つ目の「見積者の苗字だけ」は、当社のお見積書システムのデフォルト表記(担当者氏名は苗字のみ)に起因するもの。
2つ目の「基礎の解体が摘要欄にない」は、撤去範囲がお見積書上で明確に書き込まれていなかったため、ご相談者様が読み込みで補完してくださったご質問。
3つ目の「適正処分の文言追加」は、墓じまいに関するニュースで報じられる 「墓石の不適切な投棄」 の問題への、ご相談者様のご不安を反映したものでした。

そして「神経質になっています。お気を悪くなさらないでくださいね」というお気遣いまで添えてくださっていました。

私たちの担当からは、その夜のうちに3点まとめてお返ししました。

  1. 見積者の氏名について 申し訳ございません。
    こちらは社内システム上の表記で苗字のみとなっておりましたが、正式な書類としてフルネーム明記したものを再発行いたします。
  2. 基礎の解体について ご指摘の通り、「管理者に返還する状態」には更地化まで含まれております 一方で、基礎の解体について、ご相談者様のお墓はいわゆる基礎コンクリートは撤去せず、石塔のみとの認識ですが合っておりますでしょうか?
    (添付のお写真の範囲を撤去する予定です。赤マルが撤去範囲、青枠が基礎コンクリートでございます)
  3. 適正処分の文言追加について もちろんです。
    不法投棄などのトラブルを心配されるお気持ちはよく分かります。
    ご要望通り、備考欄に「解体した基礎及び墓石は法令に基づいて適正に処分いたします」という一文を明記いたします。

上記3点を修正した「安心・納得いただける形」の見積書を再度作成し、お送りいたします。

——お見積書のフォーマットそのものに改善点があったことを、ご相談者様のご指摘で気づかせていただいた瞬間でした。

特に2つ目の「基礎まで撤去するか・石塔のみか」は、ご相談者様の当初のお考え(基礎まで含めた更地化)と、私たちの当初のご想定(石塔のみの撤去)が 一致していなかった ことが浮き彫りになりました。

ご相談者様からのお返事:

有難うございます。
石塔のみではなく、青の基礎も後ろと横の壁部分も撤去の対象と考えていました。
それももう一度住職に確認してご連絡いたします。
ご迷惑をおかけしますが、お時間を頂戴します。

ご住職にもう一度撤去範囲をご確認くださる、という流れになりました。

私たちの担当からは:

承知いたしました、当方も撤去範囲の確認が不十分で失礼致しました

ご住職様の回答結果にてお見積り致します お手数おかけしますがよろしくお願い致します

——私たちの側でも、撤去範囲のご確認が不十分だったことをお詫びしました。

ご相談者様から、参考までに基礎まで撤去する場合の追加費用感のご質問もいただきました。

ちなみに、基礎ごと全くの更地にする内容だと、ざっとどれくらいの費用になりますか?

私たちの担当からは:

正確なお見積りではございませんが、この規模となりますと20〜30万円ほど追加となるかと思われます

通常、このタイプのお墓で、基礎までの撤去を求められるケースは殆どございませんがご参考まで

ご相談者様からは、お墓じまいの相場が曖昧な業界への率直なお気持ちが、こちらにも届きました。

大変参考になります。
現に墓石だけ撤去の例は複数ある様ですが、我が家は片方しか隣接していない端の位置ですし、人口減少で墓石が増える時代でもないので、住職がどう考えているのか微妙です。
対面できちんと意向を聞いて参ります。
(こういうことって、当事者双方が曖昧な表現になるものですね)

——ご相談者様は、お墓じまいに関わる 当事者双方の表現の曖昧さ に気づかれていました。
書面のお見積書だけでは詰めきれない部分を、ご住職と対面で確かめてくださる、というご決断でした。

私たちの担当からは:

曖昧な表現とのご指摘、おっしゃる通りです 当方も半ば慣例としてこのタイプは石塔のみと判断してしまっておりました、失礼致しました

仰る通り対面でお伺いされると1番確実です、お手数をおかけします また具体的な回答が得られましたらお知らせ下さいませ

第3章:「ご住職に会って行かれたのだと思うと、きちんとした石材店さんなんだと大変安心しました」|現地の石材店がご住職を訪ねたことで生まれた信頼

4月4日の朝、ご相談者様から、撤去範囲のご確認のための段取りが届きました。

おはようございます。
お寺の住職に電話して土曜日の朝一緒に墓に行って意向を確かめることになりました。

そして、こんなご質問が添えられていました。

石材店さんが墓を見にいらっしゃったと住職が仰いましたが、〔現地の石材店〕さんですよね?

——お見積もり作成のために、私たちご手配の現地の石材店が、お墓を見に行っていました。
その際、ご住職にもご挨拶をしていたのです。
ご住職からそのお話を伺ったご相談者様のご確認でした。

私たちの担当からは:

おはようございます 早速のご確認ありがとうございます はい、見積りに伺ったのは〔現地の石材店〕でお間違いございません

——「現地の石材店」がご住職にきちんとご挨拶をしていた事実が、ここで初めてご相談者様の目に見える形になりました。

ご相談者様からのお返事:

ご住職に会って行かれたのだと思うと、きちんとした石材店さんなんだと大変安心しました。

現地の石材店が、お墓を見るだけでなく、ご住職にきちんと名刺を渡してご挨拶をする——その小さな所作が、お顔の見えないネットでのご依頼における信頼の要になっていました

私たちの担当からは:

温かいお言葉をいただき、ありがとうございます 担当にもお伝えさせて頂きます

——ご相談者様のお言葉は、その日のうちに現地の石材店にもお伝えしました。

ご相談者様は、ご住職と対面でお会いになる日程をご共有くださいました。

11日の10:00に約束しました。

ご住職の口ぶりから、ご相談者様には基礎まで撤去する方向のご想定がおありでした。

住職の口ぶりでは、恐らく、向かって左隣の墓所との境の基礎を除き、すっかり更地を考えていらっしゃるような気がしますが、お坊さんは表現がのらりくらりではっきりしません。
きっちり確かめようと思います。
写真も撮るつもりです。

——「お坊さんは表現がのらりくらり」というのは、ご住職を批判しているのではなく、 お墓じまいに関する当事者双方が、明確な表現を取りにくい という構造的な現実を、ご相談者様がそのまま言葉にしてくださっただけでした。

そして4月11日の午前11時すぎ、ご相談者様から確定のご報告が届きました。

住職と一緒に確認し、基礎は撤去しなくてよくなりました。
住職は拝み石と言っていましたが、当初の予定通り、墓石を2つ、台座ごと撤去すればいいことになりました。
斜面を滑らせれば県道に下ろせると住職が言っていましたので、参考に写真を添付します。
墓のサイズと写真も改めて添付しました。
当初の見積額と変わらなくて、ホッとしました。
正式な見積もりをよろしくお願いします。

——対面でご住職とご確認いただいた結果、基礎の撤去は不要となり、当初のお見積もり額のままで進むこととなりました。

私たちの担当からは:

ご確認ありがとうございました 基礎撤去は必要ないようで一安心ですね 見積り内容に修正がないか確認いたします、またご連絡致します

そして同日のお昼すぎ、私たちの担当から確定のご案内:

お見積りの券、確認して参りました 基礎撤去がありませんので、前回ご提示したお見積もり金額から変更ございません 引き続きご検討のほど、よろしくお願い致します

ご相談者様からのご決定:

お願いするつもりですので、お手数ですが正式な見積もりをお送りください。

書面の正式なお見積書を改めてお送りし、ご相談者様も書面でご確認いただきました。
撤去範囲のすり合わせが、対面確認を経て確定し、ご相談者様も「ホッとしました」とのお言葉でした。

ご相談者様からは、契約のかたちのご確認も。

拝受しました。
正式にお願いします。
契約書を取り交わすのであれば書式をお送りください。
このLINEで正式依頼として扱っていただけるのならそれでも構いません。

私たちでは、墓じまいなどのご依頼を LINEまたは申込書(郵送)の両方 でお受けしています。
お顔の見えないやり取りだからこそ、ご相談者様のご希望に合わせて柔軟にお受けする運用です。

私たちの担当からは:

ご確認ありがとうございます はい、LINEでもお申込をお受けしておりますのでご安心ください

それでは、ご請求書という形で改めてお送り致します お振込後、当社の入金確認をもってお申込完了とさせて頂きます

そしてご請求書のPDFをお送りしました。

第4章:「当社の代表の氏名がありませんが」|ご請求書のフォーマット指摘と、ネット詐欺への不安に向き合う

4月11日の夕方、ご相談者様から、お申込フローのご確認の一通が届きました。

あの。

送って頂いた正式な請求書に当社の代表の氏名がありませんが。

——ご請求書の 代表者名漏れ のご指摘でした。

これも当社の請求書システムのデフォルト表記が「会社名のみ」となっていたため、代表者名(当社の代表者氏名)の記載がなかったのです。
私たちの担当からは:

大変失礼しました 弊社のシステム上、デフォルトでは会社名のみの記載となっておりますが、代表者名を追記した正式なものを再発行させていただきます。

初めてのご依頼で、細部までしっかり確認されたいというお気持ちに寄り添えず申し訳ございません。

すぐに修正版をお送りしますので、今しばらくお待ちいただけますでしょうか。

——お見積書(フルネーム表記漏れ)に続いて、ご請求書(代表者名漏れ)まで、私たちの書類フォーマットの未整備が2度連続でご相談者様の前で露わになった瞬間でした。

ご相談者様からのお返事:

急ぎませんよ

ご相談者様は、決して当社を責めるような口調ではなく、淡々と・しかし明確にご指摘くださっていました。
「急ぎませんよ」のお言葉が、その姿勢を端的に表していました。

そして同じ日の夜、ご相談者様から、当社宛ての長文のメッセージが届きました。

当社さんには誠実に対応いただき感謝しています。
そこで、さらに発展していただきたくて、顧客の一人として素直な参考意見を書きます。
苦情ではありませんので念のため。

「お墓は増えることはありませんが、墓じまいは増える一方です。困るのは放置墓が多いことですね」と、住職が言いました。
信仰心や宗教行事に対する態度の変化によって、墓じまいのニーズはたくさんあります。
しかし、墓じまいは、人が一生に一度も経験しないようなイベントですから、どこに依頼したらいいか分かりません。
人づてで地元の石材店に頼むと、そもそも基準がありませんから、提示された値段が適正なものかどうか分かりません。
石材店は値段を曖昧にしたいのか、見積もりを出しません。
田舎では人間関係が密接ですから、一度値段を聞くと断れなくなってしまいます。
そもそも石材店が複数あるわけでもありませんから言い値で依頼することになるのが不安で、放置してある墓が多いのです。
私は田舎の人間関係に拘束されるタイプではありませんし、ネットで当社を知ったのは幸運でした。
それでもフェイクや詐欺の横行する昨今は、ネットの情報にも懐疑的になってしまいます。
人に相談すると警戒すべき情報ばかりが耳に入ります。
当社のホームページは分かりやすく、好感を持ちましたが、一連のやり取りで感じたことは、依頼から施工後の費用の支払いまでの事務的な手続きに関する情報がしっかりと表示してあれば、もっと安心するように思います。

・現地の石材店が住職に会い、現地を見て見積もりを作成されたことが、信頼の要になりました。
(住職は石材店の名刺を見せてくれました) ・相談→見積(そのための交通費の請求)→依頼(契約)→施工→依頼主による施工の確認→請求→支払いの順が妥当でしょう。
一連の流れが明記されていると信用度は高まります ・会社代表の氏名の表示は必須です。

ネットで検索すると、たくさんの墓じまいの業者が出て来ます。
費用を振り込んだが工事はされなかったとか、不十分な工事であったとか、墓石の不適切な投棄があったとか、取り越し苦労のような依頼者側の不安を、相談の段階から払拭することが大切なのだと思います。
ますます必要度の増す事業です。
どうかご活躍ください。

——「苦情ではありません」と前置きをくださった上での、 業界そのものへの率直なご助言 でした。

ご相談者様がお伝えくださった3つのポイントを、私たちは深く受け止めています。

  • 現地の石材店がご住職に会い、現地を見て見積もりを作成したこと が、お顔の見えないネットでのご依頼における 信頼の要 になった
  • 相談→見積→依頼→施工→確認→請求→支払い という事務的な流れを、当社のホームページ上で明示することが、初めての依頼者の不安払拭につながる
  • 会社代表の氏名の表示は必須(お見積書・ご請求書・契約フローのすべてで)

翌4月12日の朝、私たちの担当から代表者名を追記したご請求書をお送りし、業界へのご助言にも返信をいたしました。

こちら、貴重なご意見ありがとうございます 仰るとおり、墓石関連業界は職人肌が多く、相場感や手続きが分からないお客様に対し配慮が行き届けていないのが現状です

当社もそうした業界の中で透明性高く努めてまいります、頂いたご意見は今後前向きに検討させて頂きます

ご相談者様からは:

請求書、受け取りました。
ありがとうございます。
では、よろしくお願いします。

——代表者名を追記したご請求書をご確認いただき、いよいよ施工日程の調整段階に入りました。

第5章:「スピーディーで気持ちがいいですね」|雨天順延の判断と、即日完工・お振込・お礼のお手紙まで

施工は4月15日に予定していました。
しかし4月15日の早朝、私たちの担当からこんなご連絡を:

おはよう御座います。
本日、墓じまいさせていただきく予定でしたが、雨の為明日以降に変更させていただきます 宜しくお願いいたします。

——雨天による順延のご連絡でした。
墓じまいの撤去工事は、安全のためにも雨天時には実施しない判断をすることがあります。

ご相談者様からは:

了解です。
天気は心配していました。
またご連絡ください。

そして翌4月16日の午前9時すぎ、私たちの担当から、撤去工事完了のご報告とお写真を3枚お送りしました。

おはようございます、先ほどお墓の撤去工事が完了致しましたのでご報告を致します お写真を添付いたしますのでご確認くださいませ

ご相談者様からのお返事:

早い時間に工事をしてくださったのですね。
ありがとうございます。
明日現地を確認し、住職にご挨拶をし、費用をお振り込みいたしますので、よろしくお願いします。
色々ご迷惑をおかけしましたが、本当にお世話になりした。

——ご相談者様は、施工後にご自身で現地をご確認のうえ、ご住職にもご挨拶をし、その後にお振込をしたい——というご希望でした。

4月17日、お申込書(書面)が郵送物としてご相談者様のお手元に届きました。

申込書が届きました。
早速記入して返送します。
明日墓を確認の上ご指定の口座に振込いたします。
ありがとうございました。

そしてその夜、お振込が完了したご連絡が:

たった今、振り込みを完了しました。

私たちの担当からは:

確認致しました、ご対応頂きありがとうございます 明日また現地をご確認ください

——お振込のご対応も、ご相談者様の慎重なご性格に沿って進んでいきました。

4月18日、ご相談者様は郡上八幡の春祭りに合わせて現地に向かわれ、撤去後のお墓をご確認くださいました。

墓を確認しました。
ありがとうございました。

——4月19日、私たちの担当からの最後のお言葉:

お返事遅くなりました、ご確認頂けたようで安心致しました

3月から1ヶ月弱のお付き合いでしたがこれにて完了とさせて頂きます この度はありがとうございました

ご相談者様からのお返事:

こちらこそ。
心から感謝しています。
お目にかからないままですので、何かと慎重になり、ご不快なこともあったかと思いますが、ご容赦ください。

——「ご不快なこと」など、私たちは1度も感じておりませんでした。
むしろ、初めての墓じまいに慎重に向き合ってくださり、書類フォーマットの未整備を率直にご指摘くださったからこそ、当社の改善点がはっきりと見えてきた——そんな26日間でした。

そして数日後の4月22日、ご相談者様から お礼のお手紙 が当社に届きました。

私たちの担当から、ご相談者様にご報告のメッセージを:

お世話になります、昨日お手紙が届きました 暖かいお言葉、痛み入ります ありがとうございました

——お顔を見ないままLINEで進めてきた26日間の最後に、ご相談者様からの手書きのお手紙が届いたのです。

施工後のお振込・現地ご確認の流れを、ご相談者様のご希望に沿った形でまとめると、次のようなステップでした。

  • お墓の撤去工事完了のご報告(当社からLINEで写真添付)
  • お申込書(郵送)への署名・ご返送
  • ご相談者様が現地でお墓をご確認・ご住職にご挨拶
  • ご相談者様によるお振込
  • 当社による入金確認・お申込完了
  • お手紙の到着(後日)

この事例の対応のポイント

  • お見積書・ご請求書のフォーマット未整備の未然指摘に、即時の再発行で向き合った
  • 撤去範囲の解釈差(石塔のみか・基礎までか)を、ご住職との対面確認でご相談者様にすり合わせていただいた
  • ネット詐欺へのご不安に、現地の石材店のご住職へのご挨拶という具体的な事実でお応えできた
  • 慎重なご相談者様からの業界へのご助言の長文を、当社の今後の透明性整備の道標として受け止めた

第6章:「書類はきちんと」というお気持ちと、私たちの書類フォーマット——透明性を一つひとつ整える

ここまで、慎重なご相談者様と26日間ご一緒に歩んだ墓じまいの全記録を、ありのままにお伝えしました。

ご相談者様が一貫してお伝えくださっていたのは、「お顔を見ないまま進めるので、書類はきちんとしようと思います」というお気持ちでした。
お見積書のフルネーム表記が抜けていたこと、ご請求書の代表者名表記が抜けていたこと、お見積書の摘要欄に基礎撤去の範囲が明確に書かれていなかったこと——いずれも、私たちらくサポの書類フォーマットのデフォルトが、ネットでのご依頼が初めてのお客様にとっての安心感を十分に支えきれていなかった、ということでした。

「業界のフィードバック」として、ご相談者様がくださった3つのご助言は、私たちにとっての貴重な学びでした。

第一に、現地の石材店が、お墓を見るだけでなく、ご住職にきちんとご挨拶をする——その所作が、ネットでのご依頼における信頼の要になる、ということ。
私たちは、当社ご手配の現地の石材店との連携の中で、ご住職様への対面でのご挨拶を、これからも大切に続けてまいります。

第二に、相談から支払いまでの事務的な流れを明示することが、初めての依頼者にとっての安心につながる、ということ。
私たちは、ホームページ上での ご相談からお振込までの全フローの可視化 を、対応事例集の整備と並行して進めてまいります。

第三に、代表者名の表示は、お見積書・ご請求書・契約フローのすべてで必須である、ということ。
私たちは、システム上のデフォルト表記の見直しを進めてまいります。

「お墓は増えることはありませんが、墓じまいは増える一方です。困るのは放置墓が多いことですね」——ご住職のお言葉として、ご相談者様が引用してくださったこの一文には、これからの時代にお墓じまいというサービスが果たすべき役割が、端的に表れています。

ご家族のお気持ちが残るうちにお墓のお閉まいを整え、放置墓にしないこと。
お墓じまいの選択肢を、適正価格で、誰でも安心して利用できる形にすること。
そして、ご依頼者様の不安を、相談の段階から払拭できる事業者であること——私たちは、そんな事業者であり続けたいと考えています。

ご相談者様の26日間のお気持ちと、ご助言の長文と、お礼のお手紙が、私たちにとってのひとつの道標になりました。

「お顔を見ないまま進めるので、書類はきちんと」——その一言を、これからも私たちは胸に刻んでまいります。

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